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会場:Los Angeles Convention Center
プレーヤーキャラクタには、「グリーン・デスティニー」、「バレットモンク」などの主演で知られる、同じく香港発の世界的アクション映画スター、チョウ・ユンファを肖像権使用許諾を受けてオフィシャルに使用。 チョウ・ユンファ(=プレーヤー)が扮するはテキーラがよく似合う刑事、その名もズバリ「テキーラ刑事」。キャッチコピーも「ヤツに拳銃を一丁与えればスーパーマンになる……二丁与えたら……彼は“神”になる!」という感じのハイテンション振りで、テキーラ刑事は二丁拳銃使いということになっている。どんな不利な状況に置ける戦いでも、その場の地形の特性を120%活用し、なおかつ二丁拳銃を効果的に活用して優位な状況に変えてしまうという、超人的なガンファイターという設定。 アクションアドベンチャーのスタイルでゲームは進行するが、とにかくプレーヤーがすべきなのはスイッチの上げ下げではなく、ガンファイト。シャンデリアにぶら下がってスイングしながら撃ったり、給仕用のカートに身を任せてスライドしながら撃ったり、階段の手すりを駆け下りながら撃ったり……ととにかく敵を狙って撃てばいい。地形へのインタラクトは丁度スケボーゲーム的になっていて、ゲームシステム的には三人称シューティング+スケボーゲームという感じに近い。 超人的な二丁拳銃使いであるテキーラ刑事はの特殊能力は2つ。 1つは「テキーラタイム」という冗談みたいなネーミングの付けられたもので、超人的な集中能力で時間を遅くしてしまう効果をもたらす。いわゆるパレットタイム効果と言われるタイプの能力で、ワールドの時間をゆっくりと進ませながら、こちらはリアルタイムで狙いをつけられるというもの。 もう1つは名称不明の、あえてネーミングするならば「ジョン・ウー・タイム」とも言うべき効果で、敵に取り囲まれて絶体絶命の時に発動して周囲の敵を全滅させる「ボム」的な機能をもたらすアクション。時間がゆっくりと進行する出だしはテキーラタイムと同じだが、この時にはテキーラ刑事は拳銃を持った両手を大きく広げ、回転しながら全方位に銃撃を行なう。なぜかこの時には懐から無数の真っ白な鳩が飛び上がる演出が入る。そう、ジョン・ウー映画で見かける「ああ、たしかに、あるある」というバカ・カッコイイ演出が入るのだ。 ゲームエンジンにはあのUnreal Engine 3.0を採用し、グラフィックスのすごさは保証付。数え切れないくらいのシェイダーが動作しており、マテリアル表現も素晴らしい。 そして、ゲーム世界のあらゆる箇所が銃弾によって破壊される、完全なる物理インタラクトを許容する「Massive D」物理エンジンも搭載。これはHAVOK製物理エンジンをベースに形成したもので、破壊された破片がゲームフィールドに残ったり、その破片がさらに別のオブジェクトを破壊したり、敵を潰したりしてくれる。まさに「物理イベントの連鎖」といった感じのインタラクションには圧倒される。
開発はMIDWAY傘下のMidway Studios。プラットフォームはPS3、Xbox 360、そしてWindows。発売時期は2006年冬を予定している。
■ SPYHUNTER:NOWHERE TO RUN
そしてややこしい話なのだが、このゲーム化映画作品のゲームが公開に合わせてリリースされる。それがこの「SPYHUNTER:NOWHERET TO RUN」だ。 ザ・ロックの肖像権使用を許諾しており、ゲーム中にはザ・ロックの顔に似せたキャラクタが登場し、これをプレーヤーが操ることになる。 ゲームは大別して2シーンからなる。 1つは、世界に類を見ない水陸両用の可変機構付戦闘型スーパーカー「インターセプター」を操り、迫り来る敵車やヘリコプターなどを撃退していくもの。道路を爆走しつつ3Dシューティングゲームを楽しむといった感じだ、道路が無くなり川や湖に飛び出すと、インターセプターは変形してパワーボートのように水上を爆走できるようになる。
もう1つは、ザ・ロック自身を操り、敵との銃撃戦や格闘をしながら先へ進んでいくもの。こちらは三人称視点で展開し、ザ・ロックお得意のプロレス技が炸裂するのが特徴。
■ RISE AND FALL:CIVILIZATION AT WAR
軍勢を育てあげ敵地へ攻め込むという「AGE OF~」系のRTSの面白さを提供しつつも、独自の要素を盛り込みオリジナリティを訴えているのが特徴。 登場文明はエジプト、ペルシャ、ローマ、ギリシャの4つ。それぞれの文明にはアレキサンダー大王、ジュリアス・シーザー、クレオパトラといった英雄がいて、なんと!プレーヤーはこの英雄ユニットを三人称視点で動かすことができるのだ。 普段はオーソドックスなRTSの引いた視点でゲームが進むが、状況に応じてヒーローユニットを3Dアクションアドベンチャーのように操作して敵を斬り殺したり、味方兵を回復させたりといった行動が行なえる。RTS画面から三人称視点への移行はシームレスに交互に行き来が可能。 英雄になって敵軍勢に三人称視点に切り込んでいく様は「一騎当千」を描いた光栄の「真・三國無双」の雰囲気に近いが、これがRTSゲームプレイに強くリンクしているゲーム性は非常にユニーク。「速攻を英雄で仕掛ける……といった戦略がかなり面白い」とは説明担当者の弁。 なお、魔法のようなファンタジー要素はなく、基本的にはリアリティ路線の描写になる。
プラットフォームはWindowsのみ。発売は2006年6月を予定。
■ LORD OF THE RINGS ONLINE:Shadows of Angmar
ダーク・ロード・ソロンがミドル・アース支配に向けて勢力を拡大している時代、プレーヤーはガンダルフやその仲間と協力してこれに対抗していくアドベンチャーを体験できる。 プレーヤーは人間、ドワーフ、エルフ、ホビットのいずれかの種族でキャラを作成、職業はシャーマン、ハンター、盗賊、ガーディアンといった7つの中から選択が可能となっている。 多様なクエストが用意されているが、随時、拡張シナリオの形でクエストが追加され、ミドルアース世界全体も徐々に変化を遂げていくシステムになるという。
ゲーム開発は「Asheron's Call」シリーズを手がけたMMOPRG制作スタジオの名門Turbine。ゲームエンジンはMMOPRGシステムとしては有名すぎるTurbineエンジンを採用。本作ではエンジン世代は「Asheron's Call」はもちろん、同時開発進行中の「Dungeons & Dragons Online」よりもさらに新しい「Turbine G3+」を採用しているという。Direct3D 9ベースのSM3.0に対応し、グラフィックスクオリティはかなり高い。
■ MORTAL KOMBAT:ARMAGEDDON
今作では、歴代のモータルコンバットファイターがなんと総勢50人が集合。あり得ないほどの残虐アクションによるルール無用、殺しアリの異種格闘技バトルが展開する。 今作の新要素として注目されているのが、MMORPGのようなキャラクタメイキングシステムを使ってオリジナルのファイターを作成できる点だ。顔立ち、髪型、体系、服飾品、コスチュームに至るまでを事細かく調整でき、自分によく似たファイターを作り出すことも可能。「モータルコンバット」では武器を持ったファイターもいるが、任意の武器をも出せて武器使いのファイターも作成できる。
必殺技についてはシステム側に用意された“出来合いのもの”を選択して割り当てていく方式になる。もちろん、オリジナル作成したキャラでもラストバトル時の残虐コンボも設定可能だ。
■ THE ANT BULLY(wii、PS2、GC、GBA、WIN)
アリを虫眼鏡で焼いたりいたずらしていた10歳の悪ガキ、ルーカス・ニッケルくん。そのいたずらのひどさを見かねた正義の魔法使いは、彼を懲らしめるべく、アリのサイズに体を縮めてしまう。人間の姿だがアリのサイズで暮らすことになったルーカスくんは、アリ達を助ける使命を受け、人間の世界に戻るために昆虫世界を冒険する。 基本は三人称視点のアクションアドベンチャーゲームで跳んだり跳ねたりして地形障害を乗り越え、迫り来る敵を飛び道具攻撃などで撃退していくシステムを採用。ただし、ルーカスくんには自分のサイズの10倍以上のものを持ち上げるアリパワーと、自分の支配下のアリをテレパシーで制御する力を身につけており、これらの能力を活用してパズルを解いていくのも本作の醍醐味だ。 たとえばジャンプではどうにもならない段差は、アリテレパシーを使って味方のアリ達を呼び寄せ、彼らの体で組み上げた“橋”を作ってもらってそれを上っていくことになる。 肉食のクモ、強力なはさみを持つハサミムシなどが敵として登場。ハチは敵としても登場するが、これを手名付けて空を飛び回るようなアクションもあり。
対象年齢は6~10歳というゲームだが、大人がプレイしても楽しめる内容だ。プラットフォームはPS2、GC、GBA、Windows。Wii版の発売も予定されているがこちらは内容が別物になる可能性もあり、とのこと。
■ THE GRIM ADVENTURES OF BILLIY & MANDY
天然ボケで常に笑いをふりまくBILLYと、過激で論理派で強い女の子MANDY、そして1000年も生きてて未だオチこぼれの死神グリムの3人がメインキャラクタ。 ゲームモードは三人称視点で綴られたアクションアドベンチャーモードと、個ティフィールド内でドタバタの乱闘戦が楽しめるバトルモードの2モードを用意。 アドベンチャーモードでは最大2人のプレーヤーでBILLYとMANDYのそれぞれになって協力プレイが楽しめる。アドベンチャーモードでは全45ステージが用意されている。
バトルモードでは最大4人の同時プレイが可能で、ルール無用のバトルロワイヤル形式の格闘アクションが楽しめる。
□MIDWAYのホームページ(英語) http://www.midway.com/ □関連情報 Electronic Entertainment Expo 2006 記事リンク集 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060510/e3link.htm (2006年5月14日) [Reported by トライゼット西川善司]
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