|
会場:Los Angeles Convention Center
昨年は映画「スター・ウォーズIII」公開直前ということもあってブースには映画に関連したグッズを多数展示していたが、今年はゲームの試遊台を多く配置し、タイトルのアピールを中心に行なっていた。一番目立っていたのが「INDIANA JONES 2007」である。
コーナーの上にインディの人形を設置したり、ちょっとセンスが古い感じが作品の世界観にマッチしている。「LEGO STAR WARS II: THE ORIGINAL TRILOGY」はレゴでできたミレニアムファルコンやキャラクタ達を配置し、試遊台のモニタも「スター・ウォーズ」世界にマッチしたものになっていた。
■ これからのLucasArtsの土台となるゲームテクノロジーを「スター・ウォーズ」のデモでアピール 今回のLucasArtsの目玉は更にここから許可されたものしか入ることができないクローズドシアターにあった。このシアターでは「Digital Molecular Matter (DMM)」というテクノロジーのリアルタイムデモが行なわれていた。このデモに使用されるテクノロジーはPixelux Entertainmentと共同開発されたものでLucasArtsがこれから制作していくゲームの土台となるテクノロジとなるものだという。
このデモの面白いところはすべての小道具が「スター・ウォーズ」のものを使用しているという点だ。対象物には常にR2-D2をぶつけてその反応を見ることになる。R2はオペレーターの操作でいくつも対象にぶつかっていき、その数が多いとR2が映画でおなじみの甲高い悲鳴を上げる。「カーボンの板を用意してみましょう」という言葉と共に出てきたのはカーボン冷凍されたジャージャーだ。もちろんポーズはハン・ソロの両手を前に出したあのポーズである。 オペレーターの操作1つでジャージャーの板は素材を変える。ここに次々とR2がぶつけられていった。素材がカーボンの場合はジャージャーがバラバラと砕け散り、鉄板となるとぶつかった部分が大きくゆがみ、ゼリーの板に変わるとぶるぶると揺れる。このデモはグラフィックスエンジンのデモも兼ねており、ゼリーの板に変わったときの光の透過具合や中に入っているジャージャーの透け具合なども丹念に紹介された。この他、巨大な植物にR2をぶつけ、植物が大きくたわみ、復元するというデモも流された。 次に行なわれたのがジェダイのフォースを表現するリアルタイムデモである。雨の中ジェダイがストームトルーパーにフォースをぶつけると、トルーパーの前面の雨滴が放射状に飛び散りその力にはじかれたようにトルーパーが吹っ飛ぶ。また、別の場所でジェダイが手のひらを上に向けると、ストームトルーパーと周囲の物体が竜巻に吹き上げられるように舞い上がっていく。映画でおなじみのフォースをこのプログラムを使用することで、より効率的に表現できそうである。 今回、このデモは撮影が禁止されており、お見せできないのが非常に残念だ。是非公式ページで公開して欲しいところである。
■ 独自のエンジンと映画的演出によって生み出される「INDIANA JONES 2007」 Xbox 360とプレイステーション 3で2007年夏の発売を予定している「INDIANA JONES 2007」は上記のDMMを使用したアクションアドベンチャーである。コーナーにはこのエンジンをわかりやすく説明するデモとして吊り橋の上にインディを配置したデモを紹介していた。
このテクノロジーが導入された「INDIANA JONES 2007」は今までにないリアルな格闘シーンを生み出すという。展開するストーリーは映画では語られていない完全オリジナルなもの。インディはサンフランシスコの中国人街から世界で最も神聖な場所へつながる冒険をしていくことになる。 今回出展されたデモでは中国人街でごろつきと格闘するシーンと、サンフランシスコならではの急勾配の路面電車の上での格闘シーンを体験できた。インディの鞭で足を掴まれた敵は足を投げ出して転倒し、木製のドアに敵をぶち当てると扉は裂け、安物の椅子で相手を殴ると椅子はバラバラに砕け散る。路面電車の上から突き飛ばされた敵は大きくバウンドして転がった後路上で動かなくなる。 リアルさだけでなく「映画らしさ」もふんだんに盛り込まれるようで、高い場所の踊り場がインディのアクションで倒れ、そこに乗っていた悪役が落ちないように必死に何かにしがみつこうとするが力及ばず落下していく。この落下シーンはインディが格闘を行なっている背後で展開するのだ。
いかにもスタントマンがやっているような少しわざとらしい落下シーンと格闘シーンの組み合わせは単純にリアルさを求める作品では生まれてこない味である。本作はジョージ・ルーカスが原案を担当するだけでなくIndustrial Light&Magic(ILM)の映画畑のスタッフも制作に関わる。リアルさと映画的テクニックの融合した作品となりそうである。
■ オリジナルのジェダイも登場する「LEGO STAR WARS II: THE ORIGINAL TRILOGY」 好評を博した「「LEGO STAR WARS」の続編となるのがこの「LEGO STAR WARS II: THE ORIGINAL TRILOGY」だ。ストーリーはエピソード4~6をベースにしており、レゴでできたキャラクタが、かわいらしく、そしてかっこよく活躍する。映画のストーリーを補うシーンや、オリジナルのキャラクタも登場する。 このシリーズの特にユニークポイントは全てのキャラクタがレゴブロックでできているということだ。敵を含め、メカや背景も衝撃を受けると部品がバラバラになる。また、原作のキャラクタをどうやってレゴで表現しているかチェックをするのも楽しい。 今作では自分でパーツを集めて様々な乗り物を作成することが可能になった。機械の修理にレゴブロックを積み上げるなどユニークさを増した演出にも注目したい。
このレゴブロックの特性を活かし、本作では各キャラクタから部品を取り外しオリジナルのキャラクタを作成できる。ボバフェットのジェットパックを背中に取り付ければレイア姫でも空を飛ぶことも可能となる。ダースベイダーにヨーダの頭をつけた微妙なキャラクタなど様々な組み合わせを楽しむことも。前作のデータを持っていればキャラクタのパーツをコンバートし、より多彩なキャラクタを作成できるのだ。
□LucasArtsのホームページ(英語) (2006年5月15日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|