|
会場:Los Angeles Convention Center
Acitivisionブースでは「Enemy Territory: QUAKE Wars」の12対12の24人同時対戦を行なうことができる試遊台を設置、本作ならではの対戦が楽しめた。多くの来場者が対戦を希望し、1時間待ちの列ができる大盛況となった。開発元のsplashdamageや本作をプロデュースしたid Softwareの開発者達は、ゲームのインストラクターとして会場で来場者を出迎え、ゲームの内容について話し合ったりもしていた。本稿ではブース内で撮影したプレイ画面と共に、「Enemy Territory: QUAKE Wars」のファーストインプレッションをお伝えしたい。
■ 戦場で様々な役割を楽しむことができる快適さが魅力の新時代FPS プレイを開始して一番初めに驚いたことは大人数のプレイでの軽快さだ。本作のゲームエンジンは「DOOM 3」エンジンで、同エンジンを用いた「Quake 4」ではハードウェアへの負荷から、マルチプレイサーバーにジョインできるプレーヤー数は10人前後が上限というのが主流だ。
今回対戦に使用されたマップは、ストログに占領されたダム施設と周辺地域をGDFが奪還を計るというストーリーとなっている。GDF軍のプレーヤーはストログの支配地域を徐々に制圧し、最後に汚染施設を破壊することで勝利となる。体験プレイではGDFチームの1員としてゲームに参加した。マップ右下の拠点にパラシュートで降下するシーンからスタートとなった。 本作の大きな特徴は広大なマップと、乗り物のバリエーションにある。カーゴから飛び降りると一人乗りの小型バギーや大型戦車、兵員輸送車といった乗り物が並び、眼下に広がるマップに飛び出したいという気持ちに駆られる。さらに先のチェックポイントではプロペラの無い近未来的なヘリコプターや、6人ほど人が乗れる輸送ヘリといった空中移動用の乗り物に乗ることができる。また、ストログチームからは巨大なロボットが繰り出してきたり、ジャイロをつけたプレーヤーが飛んでくるなど各チームのテクノロジーを駆使した戦闘を楽しめた。 兵科はソルジャー、メディック、エンジニア、フィールドオプス、カバードオプスの5種類があって、エンジニアは橋脚などオブジェクトの修復、カバードオプスは施設のハッキングを行いうことができる。また、エンジニア、フィールドオプス、カバードオプスが自勢力下の開けた土地にさまざまな簡易設備を設置できる。エンジニアは敵が近づくと自動攻撃するターレット、フィールドオプスは砲台、カバードオプスはレーダーを建てることができる。双眼鏡で施設を置く場所や向き、種類を指定すると上空に輸送用カーゴが飛来して施設を投下してくれる。 FPSファンとして嬉しかったのは、「Quake 4」では採用されなかった左右へ体を折って覗き込む動作(lean)も実装されたことだ。さらにlean状態で銃撃もできる。カバードオプスはリモートカメラが設置でき、離れた場所から周辺の様子を探ることができるなど「Wolfenstein」シリーズ初となる戦術的な要素が大幅に盛りこまれている事が確認できた。
筆者が参加したゲームは20分ほどのプレイで、GDFチームがマップの半分ほどを制圧して終了した。小型バイクに跨り敵プレーヤーに体当たりしたり、メディックで倒れている味方を復活させて回ったり、フィールドオプスで敵の巨大ロボットに向けて空爆を要請したりと、様々な活躍をすることができ、短い時間ながら「Enemy Territory:QUAKE Wars」の世界を堪能できた。筆者が見たE3 2006で発表されたFPSのタイトルで最も面白いと感じた作品だった。
□Activisionのホームページ (2006年5月14日) [Reported by 三浦尋一]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|