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会場:Los Angeles Convention Center
他には、Xbox 360版の「ファイナルファンタジーXI」を出展。最新拡張パックの「アトルガンの秘宝」が体験できたほか、スクウェア・エニックス パーティ 2005で大いに盛り上がったゲームイベント「ヒーローズコンバット」も行なわれていた。
ここでは、日本未発売の2本についてのプレイレポートを掲載する。スクリーンショットについては、先日の記事に掲載されているので、そちらを合わせてご覧いただきたい。
■ DS「ファイナルファンタジーIII」
E3バージョンでプレイできたのは、最初の村からダンジョンに入り、クリスタルと出会うまで。ファミコン版では、ダンジョンで穴に落っこちるところからゲームがスタートしたが、今回プレイできたDS版では、最初に街からスタートし、買い物をしてから洞窟に向かい、穴に落ちるという流れになっていた。 DS版の特徴といえば、何といっても3Dグラフィックスを採用したこと。これはただ画面が綺麗になった、というだけにはとどまらない、さまざまな効果が加えられている。まず最も異なるのがキャラクタの描画。4人の主人公は全て外見が異なり、同じ武器で攻撃したときも異なるモーションが用意されている。それぞれの個性が明確になり、4人の少年少女が冒険をする、というイメージがとても具体的に伝わってくるようになった。 武器によってモーションが異なるのはファミコン版と同様。試しに剣と盾を外してみると、きちんと左右の手で2回殴っていた(格闘ジョブではないので、ダメージは微々たるものだが)。複数回の攻撃モーションがどうなるのかも楽しみだ。他にも防御を選んだときにはきちんとガード姿勢をとるなど、凝って作られている。
また3Dグラフィックスになったことで、カメラワークをうまく使った演出が取り入れられた。「ファイナルファンタジーVII」以降の3D作品では当たり前だが、本作でそれが見られると一味違う。主人公の背後から見上げるような視点で、上に見えるクリスタルが語りかけてくる……といった演出は、ファミコン版とは臨場感が格段に違う。
戦闘でも、攻撃したい敵にタッチすれば攻撃できるし、メニューの魔法をタッチすれば魔法のウインドウが開き、続けて使用したい魔法にタッチ、さらにかけたいターゲットにタッチすれば操作が完了する。キャンセルしたいときは、キャラクタやメニューが表示されていない部分をタッチすればいいので、完全にタッチパネルのみで操作が完結するように作られている。操作感も良好で、慣れればこちらのほうが楽に遊べそうだ。 ジョブは4人とも「Freelancer」。ジョブチェンジシステムは実装されておらず(ストーリー的にもまだ使えない段階)、残念ながら今回は試せなかった。スクリーンショットを見る限りでは、ジョブによってちゃんと外見も変化するようだ。
ゲーム終了時には、2006年9月に発売するというメッセージも表示された。これは北米地域でのことで、日本では2006年に発売予定とされている。
■ PS2「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」
グラフィックスの美しさで前評判の高い本作だが、実際にプレイしてみても納得のクオリティ。特にリアルタイム処理のデモシーンでは、PS2の限界と言っていいほどの美しいCGが見られる。 プレイしてみて最初に目を引くのが、主人公のアリーシャと、彼女の体に転生した戦女神シルメリアが「切り替わる」瞬間。どこから見ても気の弱そうな様子のアリーシャだが、精神の主導権をシルメリアが握ると、一転して凍りつくような表情としぐさに変貌する。外見は同じなのだが、CGのほんの少しの違いが、シナリオにも大きなインパクトを与えている。ただ綺麗なだけではなく、こういった細かな部分でもこだわりを感じられるのは好印象。 ゲームシステムでは、本作から新たに採用された「光子」アクションが面白い。敵は最初、幽霊のような姿で見えており、接触すると実体化して戦闘シーンへと移る。しかし敵に接触する前に光子を敵に飛ばして当てると、一時的に結晶化し、動きが止まる。
結晶化した状態の敵に触れても戦闘にはならないので、簡単に戦闘を回避できる。また敵の上に乗って移動できるので、高い段差や幅の広い穴を越えるときなどにも使える。さらに、結晶化した相手に光子を当てると、互いの位置を入れ替えるという特性もあり、これを使って進むような仕掛けもあちこちに用意されている。
攻撃モードでは、APと呼ばれるゲージを使って戦う。○×△□の4ボタンが各キャラクタの攻撃に対応しているが、APゲージがなくなるとそれ以上の攻撃ができなくなる。また戦闘自体も3Dになっているため、上空に吹き飛んだ敵の下を斬ってしまい当たらないこともある。攻撃内容は予めセットしておくことになるので、どう連携するのが効果的かを考えるとともに、4人の攻撃のタイミングを合わせることも重要になりそう。 もっとも、そこまで難しいことを考えなくても、でたらめに押していてもそこそこきちんと攻撃してくれる。最初は気軽に触ってみて、わかってきたら連携も考えてみる、と段階を踏んで楽しめそうだ。
日本では6月22日に発売予定。価格は8,190円。
(C)1990,2006 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. (C)2006 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. /Developed by tri-Ace Inc. /Character illustration: KOU YOSHINARI / YOU YOSHINARI
□スクウェア・エニックスのホームページ (2006年5月13日) [Reported by 石田賀津男]
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