Electronic Entertainment Expo 2006現地レポート
コナミブースレポート 「メタルギア ソリッド」シリーズの人気は年々加熱
5月9日~12日開催(現地時間)
会場:Los Angeles Convention Center
株式会社コナミのE3におけるブースは、昨年と同じ場所に陣を構えていた。メインとなるタイトルは、やはり小島プロダクションの「メタルギア ソリッド」シリーズの続編。「メタルギア ソリッド」への回帰を目指したアクションゲームのPSP「METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS」、「メタルギア ソリッド」をデジタルコミック化したPSP「Metal Gear Solid Digital Graphic Novel」、そしてシリーズ最終作ではないかと噂されているPS3「METAL GEAR SOLID 4」である。
ただし、これらはプレイアブルではなくカンファレンスの時に放映された物と同じトレーラーの公開に留まる。それでも、ブースのメインモニターにPS3「METAL GEAR SOLID 4」のトレーラーが流れると、ファンが殺到して通路が移動不能になるほどの混雑ぶりとなっていた。2日目、3日目以降にトレーラーが変更された場合は、可能な限り内容をお伝えしていきたい。
【METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS】 |
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【Metal Gear Solid Digital Graphic Novel】 |
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ブースにはプレイアブルタイトルも多数出展されていたので、それらを中心に映像出展のインプレッションも合わせてお届けしよう。
■ 「Lunar Knights」
小島プロダクションが制作に携わったニンテンドーDS専用ソフト「Lunar Knights」。クォータービューのアクションゲームで、2人の主人公AaronとLutianを切り替えて進むというのはカンファレンスレポートでお伝えした通り。ブースにプレイアブルで出展されていたバージョンでは、ゲーム内の天候の一部がどう主人公たちに影響するかが確認できた。
DSの上スクリーンには、天候、時間、温度、湿度、風速が常に表示されている。このゲームは天候のパワーを○ボタンでチャージすることが可能で、天候が昼であればAaronが太陽のパワーを、夜であればLutianが月の光をチャージできる。
天候の力をマックスまでチャージすると変身が可能になる。Aaronが変身すると踏みつけ攻撃、Lutianが変身すると吸血攻撃が使えるようになる。コナミのGBAソフト「ボクらの太陽」で使用された太陽光を集めるシステムと似ているが、「LunarKnights」の場合はリアルではなく、あくまでゲーム内の天候に準拠している。
■ 「Silent Hill Origins 」
人気ホラーアクション「サイレントヒル」シリーズの新作にして、初の携帯機移植作品。残念ながら、ブースではビデオ映像が流れるのみであった。アンバランスな体躯をしたクリーチャーと意図的に走るノイズのSEが、「サイレントヒル」シリーズの血統であることを証明している。日本国内での発売は未定。
■ 「THE SILENT HILL EXPERIENCE」
こちらも映像出展の「THE SILENT HILL EXPERIENCE」。「サイレントヒル」の世界をデジタルコミックで表現したタイトルで、UMDビデオソフトとしてリリースされる。日本国内での発売は未定。
■ 「CODED ARMS CONTAGION(仮)」
昨年6月23日に発売されたPSP初のFPS作品「CODED ARMS」の正統進化バージョンといえるタイトル。PSPの会場ではプレイアブルタイトルが用意されていた。基本操作は前作と変化はなく、△、×、□、○ボタンで上下左右を向き、アナログスティックで移動、Lでジャンプ、Rで射撃という構成だ。画面表示のアイコンやライフの残量にも大きな変更はないが、レベル表示だけが消えていた。
どうやら、ショーバージョンでは、ゲームシステムに根幹に関わるような大幅な変更が加えられているわけではないようだ。セールスポイントとして、前作は最大4人まで参加可能だった「Multiplayer」モードが、最大8人に変更されたことが挙げられる。ただ、会場では1台しか設置されていないために「Multiplayer」モードを体験することができなかった。
■ 「CODED ARMS ASSAULT」
方やPS3専用タイトルである「CODED ARMS ASSAULT」は「CODED ARMS」の続編と位置づけられている。ブースではトレーラーが放映されていた。トレーラーの大部分では、ネットワーク内の仮想空間での銃撃戦が繰り広げられていた。トレーラーのラストで、主人公らしき女性がメットを外し銃撃を放つという内容になっている。
■ 「Castlevania Portrait of Ruin」
コナミの長寿アクションゲーム「キャッスルバニア」シリーズの最新作。プラットフォームはニンテンドーDS。男の主人公は鞭で、女性の主人公は全方向に飛び出す剣と上とBボタンのチャージで発動する魔法を使用する。Xボタンでキャラを切り替えることが可能で、女性のジャンプ力では飛べないような場所では男に、強力な魔法攻撃が必要な場面では女性に切り替えると良い。
主人公が鞭を振り回したり、女性キャラがスライディングをしたりと「キャッスルバニア」の原点に戻ったかのような懐かしい要素を詰め込んでいる今作だが、残念ながら、日本での発売は未定。
■ 「Brooktown High Senior Year」
PSPで発売予定の「Brooktown High Senior Year」のジャンルは「Dating」……わかりやすく言うと「恋愛シミュレーション」のようなジャンルだ。
筆者が「BrooktownHigh Senior Year」を遊んでいると現地のスタッフの方から、「貴方はジャパニーズか? 『ときめきメモリアル』を知っているか?」と突然訪ねられた。「知っている」と答えると、気を良くしたらしいスタッフは、「このゲームは『ときめきメモリアル』を原型にして作られた」と語った。たしかに女の子の好みのタイプに合わせてキャラクタを作成し、会話を盛り上げて親密になる、というところは似ている。また男の子に好かれることもできるらしい……。
■ DDRシリーズ「Dance Dance Revolution UNIVERSE(Xbox)」、「Dance Dance Revolution ULTRMIX4(Xbox)」、「Dance Dance Revolution SuperNOVA(Playstation2、Arcade)」
昨年から引き続き、コナミブースの外周の一部をDDRシリーズが独占した。今年のDDRシリーズのテーマは「通信」にあるだろう。Xbox 360版はXbox Liveによる4人までの同時対戦が、Arcade版はコナミのネットワークシステム「e-AMUSEMENT」で世界ランキングに足跡を残すことが可能だ。
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Arcadeの音楽ゲーム「beatmaniaIIDX13 DistorteD」と「GuitarFreaksV2」の筐体も好評を博していた |
□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□小島プロダクション公式HP
http://www.konami.jp/kojima_pro/
□コナミE3特設サイト
http://www.konami.jp/e3/2006
□関連情報
【5月10日】Konami E3 Press Conference レポートPART1
小島プロダクションが提唱する7つの「RE」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060510/ko1.htm
【5月10日】Konami E3 Press Conference レポートPART2
PS3「CODED ARMS ASSAULT」、Wii「Elebits(仮称)」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060510/ko2.htm
(2006年5月11日)
[Reported by 福田柵太郎]
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