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シリーズ3作をワンパッケージに収録!
SNKプレイモア、 PS2「龍虎の拳~天・地・人~」

5月11日 発売

価格:5,040円

パッケージ画像
 株式会社SNKプレイモアは、プレイステーション 2用対戦格闘「龍虎の拳~天・地・人~」を5月11日に発売する。価格は5,040円。マルチマッチングBBを介した通信対戦プレイに対応している。

 PS2「龍虎の拳~天・地・人~」は、ネオジオ向けにリリースされた対戦格闘ゲーム「龍虎の拳」、「龍虎の拳2」、「ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝」をワンパッケージに収録したもの。SNK旧作をオンライン向けにアレンジ移殖するシリーズ「NEOGEOオンラインコレクション」の第4弾となる。

 マルチマッチングBBによるオンライン対戦プレイへの対応だけではなく、オリジナルカラーのキャラクタでプレイできるカラーエディット機能のほか、BGMがオリジナル版とアレンジ版から選択できる。

カラーエディット機能つき。オン・オフを問わずオリジナルカラーのキャラクタでプレイが楽しめる。アレンジ版のBGMが選択できるのも魅力



● 龍虎の拳

 '92年にリリースされたシリーズ初代作品。骨太かつ巨大なキャラクタがズームイン・アウトしながら死闘を繰り広げる様子、ダメージが反映するグラフィック、耳に残るボイスやBGMといった演出にくわえ、気力ゲージや挑発、C、Dボタンを使いこなすほど面白さが増す独特のシステム、さらには隠し技“龍虎乱舞”を探そうキャンペーンなど、多彩なアプローチで当時の対戦格闘ゲーマーたちに強烈な印象を与えた。

 対CPU戦が「リョウ・サカザキ」、「ロバート・ガルシア」しか選べないのも、今なら「え、それしかいないの!?」と驚かれるかもしれないが、稼動当初はそれほど違和感なく受け入れられていた。コンシューマ向けのROMカセット版は、対戦モードのみCPUキャラクタが使用可能。PS2版の本作でも、もちろん使うことができる。後にリリースされるSNK対戦格闘ゲームの礎(いしずえ)となった、まごうことなき名作。

 当時のマニアたちは、龍虎乱舞をぶつけあったり、暫烈拳で吸ったり、必殺技を通常技で消したりと、色々な遊び方をあみだして楽しんでいたもの。昨今の対戦格闘ゲーマーには若干違和感があるかもしれないが「ビルトアッパーを当てないと試合に勝っても負けたようなもの」などと息巻いていた古参プレーヤーは、これ1作だけでも購入する価値があるといえよう。

【スクリーンショット】



● 龍虎の拳2

 '94年にリリースされた続編。最初から使用可能なキャラクタが一挙に12人まで増加。なかでも当時のファンを驚愕させたのは、初代作品で誘拐されていたリョウの妹「ユリ・サカザキ」が胴着を身にまとい参戦したこと。今ではKOFシリーズのイメージが強いが、色々な意味で原点はここにある。

 システム面では、技のモーションが終わる前に他のコマンドを入力する“先行入力”の受付時間が長かったため、操作性の面でプレーヤーの評価がわかれる両極端な作品。さらにはCPUの反応がシビアだっため、小技を空振りしたり、特定の技をガードさせるといった攻略パターンがメインだったのも、当時の評価に大きく影響しているかもしれない。実際、今プレイしても予備知識がなければ難易度はそこそこ高い部類に入るだろう。

 対戦格闘ブームのまっただなか、本作が占めていたポジションは決して小さくない。スコアアタックも熱い作品だけに、興味がある人は要チェック。これは余談だが、いわゆる“投げキャラ”の「テムジン」は、本作以降ほぼ存在が黙殺されている。イロモノ大好きッ子は、この機会に是非ともプレイしていただきたい。

【スクリーンショット】



● ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝

 '96年にリリースされた作品。キャラクタのアニメーションにモーションキャプチャー技術を導入、さらには体力が少ないときにヒットさせると1本目でも勝利が確定する「アルティメットKO」など、意欲的なシステムを随所に導入。登場キャラクタも、主人公となったロバート、リョウ以外はすべて新キャラクタという大胆な顔ぶれになっている。

 ポリゴン対戦格闘が世間的な注目を浴びるなかリリースされたためか、空中コンボ重視の連続技、カウンターヒットによるダウン、しゃがんでいる相手は投げられないといった3D対戦格闘を意識したシステムが搭載されており、よく言えば実験的、悪くいえばどっちつかずの迷走がファンを混乱させ、旧作ほどのヒットには至らなかったように記憶している。ただこれは、それまでの2D対戦格闘にはない独特のテンポが、当時のプレーヤーに受け入れられなかっただけかもしれない。

 不破刃、藤堂香澄、最終ボスのワイラーなど、キャラクタの魅力という面では他シリーズにひけをとらない。今プレイすると、当時見逃していたさまざまな要素に気付かされるのではないだろうか。未体験のファンはマストとして、対戦格闘ゲーマーを名乗るなら一度体験しておいて損はない。

【スクリーンショット】



(C)SNK PLAYMORE

□SNKプレイモア(ゲーム)のホームページ
http://game.snkplaymore.co.jp/
□関連情報
【4月14日】SNKプレイモア、PS2「KOF MAXIMUM IMPACT 2」ゲーム紹介映像第2弾を配信
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060414/kof.htm

(2006年4月20日)

[Reported by 豊臣和孝]



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