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さすがにE3前だけあり、ハードウェアに関する話はなかったが、日本向けをはっきりと意識した、新たな情報がいくつか明らかになった。泉水氏は、「2006年がXbox 360成功の足がかりになる年」と定義。 「Xbox 360は現時点で唯一の次世代ゲーム機であり、何年もの間最高のゲーム機であり続けられる。また、性能をフルに引き出しやすく、高品質の次世代ゲームも作りやすい」とその魅力を改めてアピールした。そして、「日本市場で必ず成功する」と繰り返し述べ、OS市場などで同社が繰り返してきた成長の道のりを、家庭用ゲーム機でも必ず実践する決意を表明した。 ■ トライエース、「シルフィード」、そして「カルドセプト」
壇上に立ったトライエース代表取締役の五反田義治氏は、「具体的な情報はまだ明らかにできませんが、今まで制作してきたタイトルから引き続くテーマとして、『リアルタイム』にこだわったRPGを制作しています。また、今回は「発見」をキーワードにしています」とコメントがあった。
斉藤氏は、「この名前からもうおわかりかと思いますが」と前置きし、「シルフィード」のXbox 360専用版新タイトルとなる「Project Sylph」を紹介した。PC-8801mkIISRからスタートした往年のシューティングタイトルが、再び復活することが明らかにされた。
さらに、株式会社バンダイナムコゲームスの副社長であり、コンテンツ制作本部長である鵜之澤 伸氏から、Xbox Live ARCADE向けに「パックマン」と「ギャラガ」が配信されることが明らかにされた。 この2つは実機によるデモプレイが行なわれ、「マニアの方がこだわるSEのタイミングなどもできる限りオリジナルに忠実に再現している」と鵜之澤氏は自信をのぞかせた。両タイトルとも、「実績」や「ハイスコア」も他のXbox Live ARCADEタイトルと同じく導入されており、世界レベルでの競い合いが楽しめる。 鵜之澤氏からは、今夏発売予定の「ゼーガペイン XOR」をはじめとした「ゼーガペイン」プロジェクトのプレゼンテーションもあった。バンダイビジュアル、サンライズとの共同プロジェクトになっており、HD映像コンテンツやゲーム版コミックのXbox 360向け配信も予定されている。これらに加えてゲームが同時に連動したタイトルで、「ゼーガペイン XOR」では、「次世代ゲームとして、半透明装甲を表現することにこだわった」と鵜之澤氏。
さらに氏は、Xbox Liveに対応したタイトルとして「カルドセプト サーガ」の開発を予定していることを明らかにした。公式サイトによれば、開発は大宮ソフトのようだ。Xbox Liveを使ったタイトルとして期待がかかる1作になりそうだ。
Xbox Liveに対応したマルチプレイが可能ということで、「日本人に親しみやすいガンダムを使ったFPSにしてみた」と狙いは明確。日本人には逆になじみがまだまだ薄いと思われるFPSが、この素材でどれだけ受け入れられるか、非常に興味深い。
■ ミストウォーカー坂口氏「『BLUE DRAGON』の開発は順調」
一方「BLUE DRAGON」は今年末の発売を予定している。坂口氏いわく「まれにみるケースなんですが、順調に製作が進んでいる。今、実機上で戦闘や演出などがつながった形で遊べるところまで来た。今後、演出面やゲームバランスなどを煮詰めて完成度を上げていく」と順調ぶりをアピールしていた。 その後、「ロストオデッセイ」の開発が続き(発売は2007年になるという)、AQインタラクティブと共同開発しているアクションRPG「CRY ON」の制作へと続いていく。「立て続けにいくつか作るものですから、日々体がつらくなってきていますが、なんとかみんなでがんばっていければ」と抱負を語っていた。
□Xbox 360のホームページ http://www.xbox.com/ja-JP/ □ニュースリリース(トライエース参入) http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20060406-1.htm □ニュースリリース(「カルドセプト サーガ」) http://www.culdcept.com/ □ニュースリリース(「鴉 -KARAS- 」配信) http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20060406-2.htm □関連情報 Xbox 360記事リンク集 http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/news/x360link.htm (2006年4月6日) [Reported by 佐伯憲司]
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