シャンファ
	Xianghua

　無名の中華剣を武器とするシャンファ。パワーのなさにリーチが短いという欠点をもつが、それを素早い動きでカバーするといったタイプを代表するキャラクタだ。リーチが短い攻撃が多いシャンファには、戦闘開始直後の位置から相手に届く攻撃はない。そのため、相手の動きに合わせて様子をみるか、自らが前に出てアグレッシブに攻める、というスタイルが基本となる。自らが前に出る場合は、相手の8WAY-RUN対策として効果に期待ができる芳躍斬()と、リーチはないが攻撃発生が早い中段攻撃の鳴旒脚()を使い分けて相手の動きに揺さぶりをかけていくといいだろう。この2つの攻撃以外では、カウンターヒットで回復可能な腹崩れとなる回提斬(or)や攻撃がヒットする直前に縦属性の攻撃を回避することができる尚明剣(+)などを使い、積極的に攻めていくこと。ただし、鳴旒脚以外はガードされると反撃を受けてしまうので、パターン化した攻め込みにだけはならないように注意しよう。

　こちらから攻め込むにしても、牽制をしながら様子を見るにしても、どちらの行動にも効果があるのが、洸羽斬(+)と乃遊祇(or★)。洸羽斬は、シャンファが持つ攻撃の中ではリーチがあり、ガードされても反撃を受けないというメリットに加え、8WAY-RUN中(orororor)からも繰りだすことができる。そして、カウンターヒット時には仰け反り崩れを引き起こし、鳴旒脚()が追い討ち攻撃としてヒット(ダメージ50程度)するという優れた攻撃だ。乃遊祇は、ガードされると反撃を受けてしまう恐れがあるが、縦攻撃を回避しながら攻撃を行なうことができ、ヒット後は紅明剣(+)が確定(ダメージ75程度)することを考えれば、デメリットよりもメリットのほうが大きいので、どんどん使っていくべき攻撃だ。

とにかく、相手に近寄らなければシャンファの持ち味を100%発揮することはできない。そこで特殊動作の遊歩瑟で相手の懐に入り込んでみるのもいいだろう。遊歩瑟後は遊歩瑟からの派生攻撃を使うより、通常の攻撃を使っていったほうがいい

　近距離戦は、昇拍()で相手を浮かせたら灼明剣(+)を使って相手の体力を奪っていくのがいいだろう。ダメージ的には紅明剣(+)の方がわずかに高いが、攻撃がヒットしない場合があるので相手に与えるダメージ量が少ないシャンファは、昇拍で浮かせてから空中コンボを確実に決めて、相手の体力を奪っていくことを第一に考える必要がある。ここで重要なポイントとなるのが、相手の8WAY-RUN対策になる。言うなれば、昇拍をヒットさせるための布石作りが勝利の鍵になるということだ。相手の動きを封じるのに使う攻撃は、清麗歌(..)、進跼掃()、踊翻斬()、綺雲()、昂霧(+)、旋涼脚()など、数多くの優れた攻撃が用意されている。清麗歌は左右の8WAY-RUNを牽制し、1発目がカウンターだと3発目までが連続ヒットとなる。進跼掃は立ちガードを揺さぶる手段として使っていき、綺雲はノーマルヒットでスタン効果のある崩れ落ち(仰向け)を誘発し、昂霧は攻撃発生こそ遅いものの、上段回避能力とカウンターヒットで腕押さえ崩れを引き起こすことができる。そして、旋涼脚はブレイクを誘発せずにリングアウトを狙うことができる攻撃として重宝する。

前作に比べると技性能が落ちてしまった翻掃鐘(.)も、相手の立ちガードを崩す手段として有効ではあるが、ガードされると反撃を受けるので多用することは控えよう

【オススメ技】

・紗拍(しゃがみ)

　しゃがみ状態から繰りだすアッパー攻撃。相手の攻撃をしゃがんでかわしたら、迷わず紗拍一択でもいいだろう。攻撃がヒットした後は、紅明剣(+)が確定する。その場合のダメージは73程度と高いのが魅力だ。ちなみに同系列の攻撃として多用する、昇拍()はガードされると反撃を受けるのに対して、紗拍はガードされても反撃を受けることはない。

・歓風掃(or+)

　低い体勢を作りながら、刀を相手の足元目掛けて横一文字に振り斬る下段攻撃。ヒット後は、足払いやられとなり受け身をとることができない(前作では受け身はとれた)。そのため、紗拍が追い討ち攻撃として確定する(ダメージは57程度)。上段攻撃を回避する能力に加えリングアウトも狙える攻撃ではあるが、ガードされると手痛い反撃を受けることになってしまう。

・魚河藻(ダウン中+)

　威力は地味だがシャンファを代表する攻撃。お互いの体力が残りわずかな時など、勝負は決まったと思って近づいた瞬間に、悩ましい掛け声とともに逆転負けするという屈辱的な攻撃ではあるが、プレイをしていれば誰もが1度は経験する道ではないだろうか? 相手にヒットさせないと、完全に無防備な状態となるので攻撃を仕掛けるタイミングには注意してほしい。

・地平腿(or)

　技名の通り、地面すれすれの状態となって相手の足元に蹴りを入れる攻撃。その姿勢の低さからも想像はできるが、上段攻撃をかわすことができる。ノーマルヒットでダウンしない尻餅崩れを誘発するので、シャンファ側が有利となるのが特徴。リーチは長くはないので、なんらかの攻撃を布石に使い、その攻撃の硬直がなくなると同時に使っていくと効果的だ。

・鈴韶灼明剣(+.)

　相手の背後をとる投げ技から、打撃へと繋がる連続攻撃。投げ技なので投げぬけが存在するために、確実に相手にダメージを与える攻撃ではないが、シャンファが持つ正面からの投げ技の中では一番ダメージが高い(雲雀韶(+)、瓏玲響(+)のダメージが55に対して、鈴韶灼明剣は60となっている)。ちなみに投げぬけはで可能となっている。

【空中コンボ】

・昇拍()～灼明剣(+)
ダメージ53程度

　昇拍を使って相手を浮かせてからの追い討ち攻撃としては、灼明剣か紅明剣(+)がオススメ。ただし、紅明剣は相手に与えるダメージは61程度と高いのが魅力ではあるが、このダメージは昇拍がヒットする際の相手との位置が遠い場合だけに発生する。この場合だけは空中ヒットとして扱われ、空中補正が適用され80%のダメージが入ることになるのだが、昇拍が近い位置でヒットした場合は、ダウン中の相手にヒットすることになり、状態補正として70%のダメージ、すなわち相手に与えるダメージは56程度となってしまう。当たればいいのだが、タイミングが少しでも遅れるとヒットすらしない。また、灼明剣の場合は、灼明剣がヒットした距離が相手に近いとダメージは53程度となるが、遠距離でヒットした場合は、相手に与えるダメージは45程度と減少してしまう(アスタロスを代表とした巨漢系のキャラクタの場合だけ、遠距離からの灼明剣がヒットする)。これは、灼明剣の持つ性質の問題で、灼明剣は相手との距離が近い場合は45程度のダメージを与えるが、遠い場合は25程度しかダメージを与えることができないからである。

　あれこれ考えるのは面倒くさいという人には、昇拍～鼓燕剣(or.)を使っていくといいだろう。この空中コンボのダメージは58程度と安定している。



【スタンコンボ】

・昂霧(+)～寿翼律(+)～灼明剣(+)
ダメージ91程度

　昂霧はカウンターヒットで、腕押さえ崩れを誘発する攻撃。腕押さえ崩れ状態となったら、相手を空中に浮かせて灼明剣を決めるだけのシンプルなコンボである。浮かせ技に関しては、昇拍()と回屈斬(or)でも問題はないが、ここはダメージが一番高い寿翼律を使っていくといいだろう。

　また、確定ではなくなってしまうが、昂霧後に回復可能な尻餅崩れとなる双翼律(.)へと繋ぎ、昇拍()～紅明剣(+)というコンボも成立はする。この場合のダメージは118程度と高いのが魅力だ。

【その他のスタンコンボ】
【崩れ落ち(仰向け)】
進脚刺(.)2発目ヒット～刋脚()：ダメージ36程度
【打ち上げ崩れ落ち】
香屈刺()～紅明剣(+)：ダメージ64程度
【仰け反り崩れ】
瑞楽()2発目ヒット～鳴旒脚()：ダメージ54程度
【腹崩れ(仰向け)】
裏鶏脚(背向け中+)～寿翼律(+)～紅明剣(+)：ダメージ89程度
【地震やられ】
震歩(+)～寿翼律(+)～紅明剣(+)：ダメージ75程度
【足刺され】
紗紿刺(しゃがみ)～昇拍()：ダメージ56程度
【腹崩れ(回復可能)】
回提斬(or)カウンターヒット～双翼律(.)～回屈斬(or)～紅明剣(+)：ダメージ146程度 ※ 紅明剣が空中でヒットすればこのダメージ。
回提斬(or)カウンターヒット～双翼律(.)～昇拍()～紅明剣(+)：ダメージ139程度 ※ 紅明剣が空中でヒットすればこのダメージ。
【尻餅崩れ(回復可能)】
双翼律(.)カウンターヒット～昇拍()～紅明剣(+)：ダメージ121程度

【その他の連続ヒット】
翻掃鐘(.)2発目ヒット～双翼律(.)1発目のみ：ダメージ44程度
涼浄暉潤剣(+)～双翼律(.)1発目のみ：ダメージ80程度
水月脚(+.)一発止め、1発目ヒット～昇拍()：ダメージ54程度
水月踏(+.)2発目のみヒット～昇拍()：ダメージ49程度
祥律(立ち途中)2発目ヒット～紅明剣(+)：ダメージ78程度
璃拍劈(or+)～灼明剣(+)：ダメージ76程度
回屈斬(or)～鼓燕剣(or.)：ダメージ67程度
羽客律(ジャンプ着地際)～鳴旒脚()：ダメージ58程度
回刋脚(ジャンプ着地際)昇拍()：ダメージ41程度

【ガードブレイク後に確定する攻撃】
震歩(+)～昇拍()

【ソウルチャージによって変化する技】
紅明剣(+)：ソウルチャージAでガード不能
寿翼律(+)：ソウルチャージAでガード不能
灼明剣(+)：ソウルチャージAでガードブレイク
遊歩灼明剣(遊歩瑟中+)：ソウルチャージAでガード不能
遊歩紅明剣(遊歩瑟中+)：ソウルチャージAでガード不能

※ ソウルチャージ(A+B+K)を早い段階でキャンセルすると、黄色の炎をまとった状態ソウルチャージCとなる。やや溜めてからキャンセルすると、緑色の炎をまとった状態ソウルチャージBとなる。溜めきるか、後半になってからキャンセルすることで、青色の炎をまとった状態ソウルチャージAとなる。

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(2005年12月29日)

[Reported by 志賀康紀]