雪華
	Setsuka

　傘に仕込んだ刀を使い、抜刀術で戦う雪華。刀自体の長さはそれほどないが、前方に大きく踏み込む技を多く持つため、開幕時の距離からでも一気に距離を詰めて攻め込むことができる。反面、単発系の技が多く、相手を押し込めるほどの手数がないのは物足りない。主力として使いたい技は無想・天ツ神名火(or)だが、相手のステップや8WAY-RUNであっさりとかわされてしまうのも悩ましいところ。相手の呼吸を読み、この技をどれだけ当てていけるかが重要なポイントだ。

　戦闘開始時の距離では8WAY-RUNで相手の様子をうかがい、春鳥ノ音ノ逆断チ(.)が届く距離まで近づいていきたい。相手の8WAY-RUNを牽制しつつ距離を詰めたい場合には、上段攻撃だが横方向への判定が広い夏草ノ思ヒ絶ユ薙ギ()や、ヒットすればダウンを奪える荒魂ノ太刀薙ギ(.)を使っていこう。どちらもガードされると不利だが、相手の反撃が確定することはない。なお、荒魂ノ太刀薙ギは相手が左方向に8WAY-RUNを行なっていると1発目が空振りし、2発目の上段攻撃部分のみがヒットする。よって、8WAY-RUN対策として使っていく場合には、必ず2発出し切るようにしよう。左方向へと8WAY-RUNを行なう相手に対しては、上段と下段への回避性能があり、ガードをされても反撃を受けない無想・斑鳩ノ天離リ(+)を使ってみるのも一興。横方向への攻撃判定がそれほど大きくなく、相手が右方向に移動しているとあっけなく空振りしてしまうが、左方向へと移動していた相手が、足を止めて上段攻撃を振り回してきた場合の保険にはなる。

　蛇足だが、無想・斑鳩ノ天離リの技後には相手に対して背向けの状態になるので、その後に背向け状態からの無想・斑鳩ノ天離リ(背向け時に+)を簡単に出せる。ソウルチャージAの状態でまずガードブレイク化した無想・斑鳩ノ天離リを出せば、その後に+を押すだけでガードブレイク状態の無想・斑鳩ノ天離リを連発できるのは面白い。慣れていない相手を驚かせる程度の効果はあるので、チャンスがあったら試してみよう。

　相手が前進してくるときや足を止めたときには、無想・天ツ神名火で攻撃を仕掛けていくチャンス。ノーマルヒットなら相手が浮き、カウンターヒットの場合には相手がスタン状態になり、さまざまなコンボを決めることができる。浮いた場合には最速で真眼・神葬リ()を当てればダメージ66程度。スタン状態に対しては荒魂ノ大刀薙ギで追い打ちを決めればダメージ67程度で、曇リ夜ノ迷ヒ月(しゃがみ.)から天降リノ霧時雨(or+.)につなぐ追い打ちなら86程度ものダメージを与えることができる。

　接近戦では春鳥ノ音ノ逆断チを主力に、相手を牽制する技として草原ノ薙ギ()や春花ノ盛リ薙ギ(.)の1発止め、朝髪ノ乱レ薙ギ(.)の1発止めを使っていき、ダメージを取る技としては活殺・黄泉ツ平坂(..)、八尺鳥ノ息ヅク逆断チ(立ち途中)、無想・天ツ神名火、各種投げ技を狙っていく。春鳥ノ音ノ逆断チを警戒して立ちガードがちな相手に活殺・黄泉ツ平坂や投げを決めていくのが基本パターンで、それらの技を相手が警戒してしゃがみがちになったら、春鳥ノ音ノ逆断チや、大本命の無想・天ツ神名火でダメージを与えていくチャンスだ。ちなみに投げ技の本命は神舞・八十魂散シ(+)で、投げのモーションが終わったところですぐに久方ノ蔭リ月(+)につなぐことでお手軽な追い打ちを決めることができ、総ダメージは63程度となる。なお、神舞・幣祓ヒ(+)での投げが決まった後にも、久方ノ蔭リ月での追い打ちが可能で、その際のダメージは55程度。神舞・八十魂散シ後の難度が高い追い打ちは、雪華が動けるようになった瞬間に瞬目・弓弦絞リ()～巫ノ雨障ミ(しゃがみ)をヒットさせ、その後に遠ツ神社ノ祝(+)を叩き込むというもの。巫ノ雨障ミをヒットさせるのが難しいが、決まれば98程度もの大ダメージを与えることができる。

　上段攻撃や出が遅い技で強引に暴れる相手を草原ノ薙ギで止めたら、八尺鳥ノ息ヅク逆断チに連携してスタンを狙っていくのも基本戦術のひとつ。特殊動作の瞬目・弓弦絞リを使えば瞬時にしてしゃがみ状態になることができるので、春鳥ノ音ノ逆断チなどがヒットした後に、瞬目・弓弦絞リ～八尺鳥ノ息ヅク逆断チと連携するのも効果的だ。八尺鳥ノ息ヅク逆断チは無想・天ツ神名火よりも出が早いので、雪華側が有利な状況で出していく限り、暴れる相手にカウンターを取る技として効果を発揮してくれる。相手に左右へのステップを使われると空振りしやすいという点にのみ注意しよう。

　活殺・黄泉ツ平坂が届かない間合いから相手の立ちガードを崩したいなら、草陰ノ荒薙ギ(or)という選択もある。モーションが大きい上に技の出もそれほど早くなく、ガードされると相手の立ち途中技などで確定の反撃を決められてしまうという難点があるが、相手の上段技をかわしてヒットするというメリットは見逃せない。やへのステップを見せると相手に見切られやすいので、やの入力から最速で出すようにしたい。

　雪華側に技をガードさせた後などにこまかく8WAY-RUNを使ってくる相手に対しては、春柳ノ陰ノ五月雨(or)や春花ノ盛リ薙ギの1発止め、朝髪ノ乱レ薙ギの1発止めを使って対抗しよう。春柳ノ陰ノ五月雨は、相手の上段攻撃をかわす性質を持ち、1発目が中段攻撃という便利な技。しかし、2発目が上段攻撃なので、反応がいい相手だと1発目をガードしたのちに2発目をしゃがんでかわされてしまう。モーションや性質に慣れていない相手には絶大な効果を発揮する技ではあるが、相手の能力やレベルに応じて使用頻度を変えていこう。逆に反応がいい相手に対しては、2発目の出がナチュラルに遅い朝髪ノ乱レ薙ギのほうが効果的なことも。なお、ヒット確認が得意であるなら、霞立ツ春日ノ白月(.)も8WAY-RUN対策として積極的に使っていきたい。2発目が中段攻撃なので、1発止めで使っていけば2発目を警戒する相手からの反撃を受けにくく、難度はやや高いが1発目がヒットしたのを確認してから2発目につなげば、例え1発目がノーマルヒットでも2発目が連続ヒットするという優秀な技だ。

無想・天ツ神名火をヒットさせるのが攻めの本命。カウンターならなお良しだ。相手の上段攻撃や8WAY-RUNに対しては、春柳ノ陰ノ五月雨も効果的。2発目をしゃがまない相手であれば、どんどん使っていこう

　雪華の基本的な立ち回りは以上の通りだが、よりダメージ効率を重視するのであれば、紅ノ木ノ葉薙ギ()も組み込んで戦いたい。リーチが非常に短い上段攻撃であるために、近距離からの相手の攻撃に対するカウンターや、近接時の8WAY-RUN対策ぐらいにしか使い道がないが、相手の攻撃を読み切ってカウンターヒットさせることができれば、スタン状態の相手に活殺・海神ノ御調(+..+)が確定する。相手との距離が離れていると活殺・海神ノ御調の1発目が届かないので、その場合には無想・天ツ神名火～曇リ夜ノ迷ヒ月(しゃがみ.)～天降リノ霧時雨(or+.)という追い打ちに切り替えよう。ダメージは前者で109程度、後者で99程度となる。

　ダメージ効率という点では、活殺・黄泉ツ平坂の3発目を確実に出せるかどうかも重要。3発目を出すためのポイントは、2発目ヒット時のみならず、1発目のヒット時からジャスト入力を行なうこと。ジャスト入力に成功すると雪華の体が白く光るので、そのエフェクトを頼りにタイミングをマスターしていけばいいだろう。なお、2発目までで止まった場合に与えるダメージは37程度で、3発目までヒットさせればダメージは56程度となる。ただし、3発目まで出した場合は2発で止めた場合よりも強力な反撃を受けやすくなるので（3発目がかなり打点の高い上段攻撃であるため）、ガードされた場合のリスクは覚悟しよう。

起きあがる相手に活殺・黄泉ツ平坂を狙っていく手も有効。ただし、起きあがり後に下段をガードされたり、ジャンプ攻撃を出されると反撃を受ける。中段攻撃も絡めて、的を絞らせないように攻めたい

　余裕ができたら、相手の中段攻撃（縦、横属性）・特殊下段攻撃に対して瞬目・真澄鏡(+)の自動反撃技を使ってみるのも手だ。無想・天ツ神名火や八尺鳥ノ息ヅク逆断チをガードさせた後に、該当する攻撃で暴れる相手に使っていくと決まりやすい。また、こちらの8WAY-RUNを横属性の中段攻撃で牽制してくる相手にも狙ってみるのも手だろう。特筆すべきは、ラウンド内に自動反撃が決まった回数がカウントされていき、カウントによって自動反撃が強化されていくという特性を持つこと。このカウントには8つの段階があり、4段階目からは自動反撃がスタン属性を持つようになる。5段階目のスタンでは無想・天ツ神名火でさらにスタン状態へ持ち込むことができるので、無想・天ツ神名火でスタン状態にした場合と同等の追い打ちを決めていこう。7段階目になると、相手を打ち上げる技に変化し、最終段階である8回目の成功では、なんとガード不能技に変化して与えるダメージが61程度になる。4段階目および6段階目までのスタン状態でのダメージ自体は20や30程度だが、その後に相手よりも有利な状況になるというのは利点だ。なお、自動反撃のカウントはそのラウンド中のみ有効で、次のラウンドからは1段階目にリセットされる。

　ちなみに、最終段階のガード不能技は、タイミングよくを押すことで攻撃のキャンセルが可能。キャンセルによるメリットはまったくと言っていいほどないので、自動反撃に成功したのであれば、ボタンには手を触れないほうが無難だろう。

　最後に、相手との間合いが遠すぎる状況で活躍する、特殊動作の瞬目・薄氷渡リ(+)について説明しておこう。この技自体は相手に向かって一直線に突っ込むだけの移動技だが、技後に任意の方向+攻撃ボタンで、その方向への8WAY-RUN中の技を最速で出すことができる。よって、間合いを一気に詰めてからの無想・天ツ神名火と草陰ノ荒薙ギで相手に2択を迫る、といった使い方が可能だ。相手の技が空振りした瞬間にこの技で間合いを詰めれば、移動中のモーションを潰されてしまう心配もなく、その後に2択を迫りながらの有利な状況で接近戦に移行できる。

【オススメ技】

・無想・天ツ神名火(or)

　前方に大きく踏み込んでから攻撃を繰り出すので、リーチは見ため以上に長く感じる。攻撃が発生する早さも申し分なく、ガードされても手痛い反撃を受けないのは大きな強み。カウンターであればスタンコンボに持ち込むことができ、ノーマルヒットでも相手を浮かせ、最速で真眼・神葬リに繋げて空中コンボを決められる。タイミング良く左右へのステップを使われると完全にかわされてしまうので、相手の攻撃をガードした後など、相手がステップを選択しやすい場面での使用は控えたい。

・草陰ノ荒薙ギ(or)

　低い体勢となるので、相手の上段攻撃を回避できる下段攻撃。ガードされると距離によって反撃を受けてしまうリスクはあるが、離れたところから狙える下段攻撃なので使い勝手がよい。ヒット後には八尺鳥ノ息ヅク逆断チなどの、出の早い立ち途中技に連携して相手の割り込みを潰そう。

・春柳ノ陰ノ五月雨(or)

　初段が中段で攻撃回避性能もある横斬り。おもに相手の8WAY-RUNを牽制するのに便利だが、初段をガードされた場合、2発目をしゃがみでかわされてしまい、反撃を受けやすくなる。乱用はせずに、相手が動き出すときに狙いを定めて使っていきたい。

・眇ノ忌ミ月()

　踏み込んで突きを繰り出す技で、ガードされても反撃を受けずにほぼ対等の状態ですむ。何より、ガードされたときのヒットバックが大きめで、相手を引き離すのに利用できる技だ。中距離から相手の前進を牽制する際に有効だが、ステップや8WAY-RUNで簡単に回避されてしまう点には気をつけたい。ヒット時にはスタンが発生し、手火ノ本ツ人での追い打ちが可能。

・荒魂ノ大刀薙ギ(.)

　　2発目をしゃがんでかわされると手痛い反撃を受けるが、1発で止めても隙の大きさは大差がなく、むしろ2発目をガードされた方が隙が小さい。2発目までヒットした場合のダメージも魅力的なので、割り切って2発出し切りで使っていきたい。無想・天ツ神名火でスタンを誘発した際の追撃や、離れた距離からの奇襲などが主な使いどころだ。

【空中コンボ】

・無想・天ツ神名火(or)～真眼・神葬リ()
ダメージ66程度

　最速で真眼・神葬リに繋がないと空振りするので慣れるまで難しいが、ダメージが66程度と高いのは見逃せない。また、無想・天ツ神名火は攻めの際にも使える技なので、ヒットする場面は多々あるはずだ。真眼・神葬リのコマンドは、刀を納めた辺りで入力するタイミングがいいだろう。ただし、真眼・神葬リでスライド入力のスピードが速すぎると、瞬目・真澄鏡に化けてしまう。瞬目・真澄鏡に化けてしまうなら、スライド入力を始めるタイミングや、入力自体のスピードを心持ち遅らせるように。



【スタンコンボ】

・無想・天ツ神名火(or)カウンターヒット～荒魂ノ大刀薙ギ(.)
ダメージ73程度

　無想・天ツ神名火がカウンターヒットした場合はスタン状態になるため、荒魂ノ大刀薙ギで追い打ちを行なう。無想・天ツ神名火から荒魂ノ大刀薙ギのつなぎが遅れると空振りしてしまうので、無想・天ツ神名火のヒット確認を素早く行なえるようになろう。

【その他のスタンコンボ】
【崩れ落ち(仰向け)】
眇ノ忌ミ月()～遠ツ神社ノ祝(＋)：ダメージ48程度
【捻り崩れ落ち】
紅ノ木ノ葉薙ギ()カウンターヒット～活殺・海神ノ御調(++)：ダメージ109程度
紅ノ木ノ葉薙ギ()カウンターヒット～無想・天ツ神名火(or)～瞬目・弓弦絞リ()～曇リ夜ノ迷ヒ月(しゃがみ.)～天降リノ霧時雨(or+.)：ダメージ99程度※すべての技を最速で繋ぐこと
【仰け反り崩れ】
八尺鳥ノ息ヅク逆断チ(立ち途中)～春鳥ノ音ノ逆断チ(.)：ダメージ53程度
朝霧ノ八重薙ギ(.)1発止め～蜻蛉羽ノ雨覆ヒ()：ダメージ30程度
【腕押さえ崩れ】
朝髪ノ乱レ薙ギ(.)2発目カウンターヒット～天降リノ霧時雨(or+.)：ダメージ58程度
【斬り伏せ崩れ(うつ伏せ)】
白鳥ノ飛羽山松ノ断チ()or白鳥ノ鷺坂山ノ逆断チ()～遠ツ神社ノ祝(＋)：ダメージ47程度
【打ち上げ崩れ落ち】
荒魂ノ大刀薙ギ(.)1発止めカウンターヒット～天降リノ霧時雨(or+.)：ダメージ46程度
【足刺され】
久方ノ蔭リ月(+)～無想・天ツ神名火(or)：ダメージ42程度
【腹崩れ】
不知火ノ防人()カウンターヒット～天降リノ霧時雨(or+.)：ダメージ42程度
【尻餅崩れ】
群鳥ノ朝断チ(しゃがみ+)～春鳥ノ音ノ逆断チ(.)：ダメージ60程度 ※ 相手の背後に壁がある場合のみ
【スピンやられ(3回転)】
葦垣ノ古リニシ裏薙ギ() or 葦垣ノ乱レ薙ギ()カウンターヒット～蜻蛉羽ノ雨覆ヒ()：ダメージ46程度 ※ 葦垣ノ古リニシ裏薙ギのヒット後、相手と近い場合にヒット。相手の背後に壁やリングサイドがある場合は春鳥ノ音ノ逆断チ(.)が入る(ダメージ60程度)
【尻餅崩れ(回復可能)】
火焚キノ老人()カウンターヒット～活殺・海神ノ御調(++)：ダメージ118程度

【その他の連続ヒット】
暁ニ飽カズ照ル月()～真眼・神葬リ()：ダメージ83程度
放チ鳥ノ荒断チ()カウンターヒット～眇ノ忌ミ月)：ダメージ63程度
坂鳥ノ越ユル逆断チ(or)～真眼・神葬リ()：ダメージ70程度
巫ノ雨障ミ(しゃがみ)～無想・天ツ神名火(or)：ダメージ49程度
神舞・幣祓ヒ(+)～久方ノ蔭リ月(＋)：ダメージ55程度
神舞・八十魂散シ(+)～久方ノ蔭リ月(＋)：ダメージ63程度

【ソウルチャージによって変化する技】
眇ノ忌ミ月():ソウルチャージB以上でガードブレイク
暁ニ飽カズ照ル月():ソウルチャージB以上でガードブレイク
白鳥ノ飛羽山松ノ断チ(or):ソウルチャージAでガード不能
久方ノ蔭リ月(+):ソウルチャージAでガード不能
雨夜ノ蔭リ月(+):ソウルチャージB以上でガードブレイク
無想・斑鳩ノ天離リ(＋):ソウルチャージAでガードブレイク

※ ソウルチャージ(A+B+K)を早い段階でキャンセルすると、黄色の炎をまとった状態ソウルチャージCとなる。やや溜めてからキャンセルすると、緑色の炎をまとった状態ソウルチャージBとなる。溜めきるか、後半になってからキャンセルすることで、青色の炎をまとった状態ソウルチャージAとなる。

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(2005年12月28日)

[Reported by 渡辺洋二 / 平田 洋]