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キリク

Kilik
【基本戦術】

 棍を武器とするキリクの特徴は、そのリーチの長さにある。そして、相手の攻撃を回避しながら攻撃に転じるという技が多数用意されていることも特徴のひとつといえる。戦闘が開始された直後の距離においては、沛乎(+)と白沢穿()が相手にヒットする位置関係となっている。沛乎は横属性の下段攻撃であり、相手の8WAY-RUNを阻止することができるほか、攻撃モーションが低い姿勢となるため相手の上段攻撃をかわしつつ、攻撃を行なうことができる。沛乎を警戒してガードが堅めになっている相手に対しては、縦属性の中段攻撃である白沢穿を織り交ぜて使い、相手のガードを揺さぶるといいだろう。そして、開始直後の位置から1ステップ前にでた位置がキリクが得意とするポジションである。目安としては、双殴棍(.)がギリギリで届く範囲といった感じだ。ちなみに白沢穿という攻撃は、相手にヒットする位置が遠いとダメージが24で、相手との距離が近いときのダメージ20となっていることからもわかるとおり、中距離からの攻撃に適しているといえる。

 双殴棍は、1発目がカウンターヒットになると(流渓翼(..)にシフトすることで)3発目までが連続ヒットとなり、その後は、帥穿()が確定する(ダメージ94程度)。上段攻撃というリスクはあるが、ダメージの大きさと8WAY-RUN対策という意味では積極的に使っていくといいだろう。そして、この距離での下段攻撃は沛乎でもよいが、同じ横属性の下段攻撃で上段攻撃を回避する能力が高い、凛乎()を使っていくといいだろう。凛乎で相手にしゃがみガードを意識させてから、中段攻撃で相手の体力を奪っていくのがキリクの基本スタイルである。

凛乎はキリクの中距離、近距離での主力となる攻撃。凛乎を軸に攻撃を組み立てていくことが、キリクを使う上では重要なポイントになる。ただ、横属性で下段攻撃という優れた攻撃である凛乎にも欠点はある。それは、右回りに移動されると攻撃が当たらないということ。この弱点を頭にいれて攻撃を組み立てていこう

 凛乎後の展開としては、凛乎を使うとキリクはしゃがみ状態となっているので、相手が8WAY-RUNで移動するようなら凛撃棍(立ち途中)で、反撃に転じてくるなら砕覇(立ち途中)で応戦しよう。また、先行入力を利用することでしゃがみ状態から立ち状態に移行する(攻撃モーションが終わる前に前後のステップ移動入力を行なうとできる。つまり技の硬直が切れる前に★or★と入力する)ことができるので、これを使い再び凛乎で攻めるという選択肢もある。この強制立ち入力をマスターすることによって、凛乎から連瀑棍(.)を仕掛けるなどといった感じで攻撃の選択肢に幅ができてくるので、必ずマスターしよう。

 近距離戦では、斬り合いよりも相手との距離をどう引き離すかということがポイントになる。この距離での主力技として使っていけるのが、キリクが持つ技の中では最速の攻撃スピードを誇る中段攻撃の戒錐蹴()である。戒錐蹴は下段を回避する能力があるほか、ヒットバックも大きいのでヒットすればキリクの得意とする距離に持ち込むことができる。ただし、ガードされると反撃を受けてしまうので乱発は控えるべき。そして、戒錐蹴を意識させつつ、ガードされても距離が開く攻撃として白沢穿()と戒猜蹴()を使って距離をとるという選択肢もある。共に縦攻撃なので8WAY-RUNで避けられやすいが、キリクは近距離での横属性攻撃が乏しいので、ここは当てるというよりもガードさせるという意味で使うように心がけよう。8WAY-RUN対策としては、カウンターヒットで全段ヒットとなる風侯(..)を使って、相手にプレッシャーをかけていく。また、近距離時のもうひとつの選択肢として投げを狙うという戦法も考えられる。特に逹盆(+..)は、投げ後に捻刺棍()が追い討ちとして確定する(ダメージ79程度)ので、相手に与えるダメージは大きい。投げに関しては投げ抜けがあるので安定した攻撃ではないが、ダメージ的にも狙ってみる価値はある。

 そして、キリクというキャラクタは相手との距離に関わらず、回避能力の高い攻撃をメインに戦うこともできる。前述した上段攻撃を回避する沛乎と凛乎以外にも上段攻撃を回避する攻撃として、回穿牙()がある。この技は、腹崩れ(うつ伏せ)を誘発する攻撃なので多用していけるだろう。縦攻撃を回避する攻撃としては、杲乎()、散霞穿()、戟砕貫(or.)などの攻撃が用意されている。横と縦を同時に回避するものとしては、鷹爪棍(+)と準裁師()があるので、これらの攻撃を中心に攻撃を組み立てることも可能だ。

 消極的な戦法が目立つ中でキリク自らが前にでる戦法もある。いうなれば奇襲攻撃に近い感じもするが、技の性能は他と比べても見劣りすることはないので時には積極的に前にでてみるのもいいだろう。実用的な攻撃としては、戒越蹴(+)を筆頭に巌衝棍()、降龍棍(.)、散颱羅漢靠(+..)などが使える。

本作から新たに追加された準裁師には、インパクト性能(対縦属性斬り上げ・斬り下ろし・投げ)が付いている。準裁師からの発生攻撃は3つしかないが、その中でも裁乎()はリーチのある下段攻撃で、ダウン中の相手にもヒットするため使用頻度の高い攻撃となるだろう。また、準裁師のポーズをとる際に若干後ろに下がるので、相手の攻撃をかわすこともできる



【オススメ技】

・双殴棍(.)

 棍を左右に振るので8WAY-RUN対策として活用できる。1発目をガードした後に2発目をしゃがんで回避することができるので、多用すると見切られやすいというリスクがある。このリスクを軽減するという意味でも、リーチの長さを活かして棍先がかろうじてヒットする位置で使っていくといいだろう。リスクはあるが、カウンターヒットで連続ヒットとなるので積極的に使って相手を牽制していこう。

・凛乎()

 リーチもそこそこあって、攻撃発生も比較的に早い横属性の下段攻撃。これだけでも充分に強い攻撃であるが、8WAY-RUN対策としても効果が期待できるほか、コマンドを入力した直後から上段攻撃を回避する能力がある。中距離のみならず、近距離でも使っていけるので、凛乎で相手の動きにゆさぶりをかけ、相手のガードを崩していくのが主な使い方だ。

・杲乎()

 上段攻撃ではあるが、右側に大きく移動しながら攻撃を行なうために相手の縦攻撃を回避しながら攻撃を決めることができる。8WAY-RUNで右側に移動してから使うことで回避能力はさらに高まる。また、攻撃がヒットすると相手は吹き飛ぶ形となりダウン状態になるので、距離の調整を行なうことが可能となるほか、リングアウトも狙うことができるという優れた攻撃。

・準封師()

 棍を目の前に突き立てる特殊動作。コマンド入力直後から横属性の攻撃と投げに対してガードインパクトが発動する。通常のガードインパクトとことなり、インパクトの受付時間が長いのが特徴。ただし、追加入力を行なうとガードインパクト判定はその時点で失われてしまう。準封師からの発生攻撃は豊富な上に準封師からの移動までが用意されているので、攻撃のアクセントとして多用してみるのも面白い。

・天覇(or)

 いわえるアッパー系の攻撃なので、攻撃がヒットすると相手は空高く浮くことになる。攻撃を繰りだしたキリクも棍を振り上げた瞬間にジャンプするので、隙は大きいように見えるが実際には隙は少ない。各キャラクタの最速攻撃などで反撃を受けてしまうが、長いリーチを活かし、中距離から相手にガードorヒットするように使っていくことで反撃も受けなくなる。ヒット後は帥穿()が空中コンボとして決まる(ダメージ70程度)。ダメージを少しでも奪いたいときは、空中制御によっては確定しないが、風侯(..)を使うという手もある(ダメージ75程度)。

・紡糸勁()

 相手の顔面付近に突き立てた棍を小刻みに動かす縦属性の上段攻撃。ノーマルヒットでダメージは16とかなり低い数字であるが、特質すべきは攻撃発生時間の早さにある。そして、カウンターヒット時には痺れ崩れを引き起こすという点。なんらかの攻撃後に、紡糸勁を最速で繰りだすことで、相手の攻撃を潰すことが主な使い方。カウンターヒット後は、最速で巌衝棍()を入力することで、相手が倒れる前に攻撃がヒットした場合は打撃投げが発生する(ダメージ62程度)。打撃投げにシフトしなかった場合のダメージは35程度となってしまう。


【空中コンボ】

・紅鋒(.)2発目ヒット~帥穿()
ダメージ56程度

 紅鋒はノーマルヒットでは連続攻撃にはならないので、使いどころが難しいかもしれないが、2発目にディレイをかけて相手の攻撃を誘いこむことでヒット率も上昇する。1発目がカウンターヒットの場合は、スタン状態の仰け反り崩れを誘発するが他の攻撃に繋ぐよりも、2発目を出し切って帥穿へ繋ぐことがベストである。ちなみに、この場合のダメージは75程度となる。



【スタンコンボ】

・回穿牙()カウンターヒット~紅鋒(.)~帥穿()
ダメージ96程度

 上段回避能力がある回穿牙は、カウンターヒットで腹崩れ(うつ伏せ)を引き起こすことができるので、この攻撃を使いスタンコンボを狙う。浮かせ技としては、ダメージの大きい天覇(or)を狙いたいところであるが、こちらは腹崩れ(うつ伏せ)状態になっている相手には、ヒットしないので紅鋒で相手を浮かせて空中コンボに繋いでいく形となる。簡単かつ手軽にダメージを与えたいなら、回穿牙から巌衝棍()に繋げるというスタンコンボも成立する。こちらのダメージは72程度。




【その他のスタンコンボ】
【痺れ崩れ】
幾喝(+)~割襲棍():距離や位置によって幾喝のヒット数が異なることによって、与えるダメージも変化する。75~91程度
【腹崩れ(うつ伏せ)】
砕覇(立ち途中)~巌衝棍():ダメージ73程度
【仰け反り崩れ】
浮惑泉(しゃがみ)カウンターヒット~薙撃蹴():ダメージ45程度
【足刺され】
鷺啄穿(.)2発目カウンターヒット~戒越蹴(+):ダメージ60程度


【その他の連続ヒット】
戟砕貫(or.)2発目ヒット~蛇顎棍(or):ダメージ34程度
雷侯(..)三発目カウンターヒット~帥穿():ダメージ65程度 ※ ダメージは雷侯の三発目のみがカウンターヒットした場合の数字
龍吼(+..)~戒錐蹴():ダメージ93程度 ※ 最後のを出さずに戒錐蹴に切り替えるコンボ。龍吼を出し切りの場合はダメージは90程度となる。
封凱()~戒越蹴(+):ダメージ56程度
陽墜棍(ジャンプ)~薙撃蹴():ダメージ46程度
雨泉棍(ジャンプ着地際)~戒錐蹴():ダメージ44程度


【ガードブレイク後に確定する攻撃】
業()~帥穿() ※ ブレイクされた側がを入力すると2発目はヒットしない。


【ソウルチャージによって変化する技】
箒星():ソウルチャージB以上でガードブレイク
散颱羅漢靠(+..):ソウルチャージAで三発目がガードブレイク
陽墜棍(ジャンプ):ソウルチャージB以上でガード不能
※ ソウルチャージ(A+B+K)を早い段階でキャンセルすると、黄色の炎をまとった状態ソウルチャージCとなる。やや溜めてからキャンセルすると、緑色の炎をまとった状態ソウルチャージBとなる。溜めきるか、後半になってからキャンセルすることで、青色の炎をまとった状態ソウルチャージAとなる。

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(2005年12月29日)

[Reported by 志賀康紀]



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