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不条理な世界で少女が翻弄されるサイコミステリー
SCEI、PS2「ルール オブ ローズ」

2006年1月19日 発売

価格:7,140円

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション 2用ソフト「RULE of ROSE(ルール オブ ローズ)」を2006年1月19日に発売する。価格は7,140円。CEROレーティングは15歳以上推奨。

 PS2「ルール オブ ローズ」は、'30年代のイギリスを舞台にしたサイコミステリー・アドベンチャー。恐慌が世界経済に暗い影を落とし始めた頃、イギリスのとある田舎町で、子供たちの間に不思議な噂話が流れていた。

「夕暮れの公園は危ないよ。ノライヌに食べられてしまうんだ!
食べられた人たちは空飛ぶ飛行船に閉じ込められて、一生出られないんだ!」

 月明かりで照らし出される街。主人公の少女「ジェニファー」は、薄暗い道をひた走るバスのなかで、乗り合わせた少年から絵本を手渡される。絵本の題名は「リトルプリンセス」。そのまま早足でバスを降りてしまう少年。慌てて後を追うジェニファー。だが、少年の姿はもはやどこにも見当たらない。



 見たこともなく、知らない場所に、ひとり取り残されたジェニファー。心細さに震える彼女の耳に、少年の声だけがこだまする。

「ジェニファー、君って悪い子なんでしょ? 悪い子にはおしおきしたほうが良いよね?
じゃぁ、さっそく命令するから、よく聞いて。

君はこれから毎月、社交界に貢ぎ物をもってきてください。持ってこないと殺すよ。

僕は王子様。だから僕は君に命令する。理由なんかない。
世の中には命令する側とされる側しかないんだ」

 ふと気づくと、ジェニファーは見知らぬ倉庫に閉じ込められていた。そこは“赤いクレヨンの貴族”と呼ばれる少女たちに支配された、不思議な空間。独自の階級制度と“薔薇の掟”。自由を奪われたジェニファーは、少年と少女たちの言いなりになるしかなかったが、それでもこの“不条理な世界”から抜け出そうと出口を探し始める。

【ジェニファー】
どこか影のある19歳の少女。少年と出会ったことで不思議な世界に引きずり込まれてしまう。非力で気弱な彼女を脱出させることができるのだろうか……

【メグ】【ダイアナ】【アマンダ】
ダイアナを慕う貴族ナンバー2の伯爵夫人。頭でっかちな優等生タイプ “赤いクレヨンの貴族”代表格で公爵夫人を名乗る。高慢、勝気で自分勝手 下っ端だがジェニファーよりも優れていると自負。貢物ルールに精を出す



 企画を担当したのは、「MOON」、「UFO」などで独自の世界観をユーザーに提示した「ラブデリック」のメンバーが集まって作られた制作会社「パンチライン」。グラフィックには「鬼武者」、「GENJI」など数々の映像を手がけてきた「白組」を起用。綿密に張り巡らされた伏線と謎。手がかりを探し、謎をつむいでいく思考性の高いアドベンチャーゲームに仕上げられているという。

 人間の内面、人と人の触れ合いにこだわりぬいたという本作。果たしてどのような姿を見せてくれるのだろうか。今から期待感で旨が高鳴ってやまない。

【スクリーンショット】


(C)Sony Computer Entertainment Inc.
※記事中の画面は開発中のものです

□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□製品情報
http://www.playstation.jp/scej/title/ror/

(2005年12月16日)

[Reported by 豊臣和孝]



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