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会場:表参道FAB
本イベントは、夏に高円寺のライブハウスで開催された「Sun Scream~3すくみ~」の第2弾。このイベントが実現したのは、「四十雀」のボーカル水木竜司氏、「金谷ヒデユキ&JAF」のボーカル金谷ヒデユキ氏が先日発売されたPS2「龍が如く」に声優として出演した際、セガの誇るカリスマボーカル光吉猛修氏と出会ったことが発端。音楽を通して水木竜司氏、金谷ヒデユキ氏、光吉猛修氏の3人に絆が生まれ、高円寺のジョイント企画「3すくみ」が立ち上がった。 イベントが大盛況だったことから、出会いのきっかけを作った「龍が如く」の発売を迎えた12月、再びライブを開催する運びになったという。しかも今回は、東京ゲームショウ2005の舞台を見て福島社長が衝撃を受けたという「スーパーラバーズ with ラブラビッツ」にもオファーをかけ、異色の組み合わせにさらに輪をかけてバラエティに富んだ陣となった。
またライブには、「龍が如く」に出演した声優陣が多数登場した。情報屋・サイの花屋役の藤原組長が登場したほか、フロアに紛れていた主人公・桐生一馬役の黒田崇矢氏もステージに招き上げられた。また、他にも声の出演者の中にお忍びでフロアに来場していた人もいたということで、ファンにとっては一体感を噛みしめられる熱いライブとなった。
■「今年のサンタは龍に乗ってやってくる!」というコールでスタート!!
低音のコーラスが耳に残って心地いい、「きみのためなら死ねる」が最初の演奏を飾り、会場は一気に独特のムードに包まれた。更にハイテンポで歌詞が高密度の「天国と地獄」では、ボーカルの光吉氏が玉の汗を飛び散らせて熱唱した。「赤ちゃんはどこからくるの?」の演奏では、「あかどこ」をアルファベットで一文字ずつ両手で作る決めポーズを、光吉氏に続いて会場もばっちり決めた。すでにオーディエンスも予習はぬかりないといった感じだ。
1. 君の為なら死ねる 2. 天国と地獄 3. 赤ちゃんはどこからくるの?
今回のライブも高円寺のときと同じく、3バンドがそれぞれの曲を「すくみ合う」という企画が行なわれていた。音楽ジャンルが全く異なるそれぞれのバンドが、「四十雀」は[H.]の曲を、「金谷ヒデユキ&JAF」は「四十雀」の曲を、[H.]は「金谷ヒデユキ&JAF」の曲をカバーする。 「四十雀」は爆音パンクに仕立てで、[H.]の「セガラリー2006」Getting Maddin Bassを演奏した。
1. やってみてぇ!! 2. 威風堂々 3. 日本脱獄王伝説 4. 里帰り 5. 星 6. Getting Muddin Bass 7. 電光石火! 8. 見返り美人 アコースティックなメロディーにのせて素朴な歌詞を丁寧に歌い上げる彼らの曲は、聞く者にパワーを与えてくれる。男の格好良さを歌い上げた「ただ丸い月が」では、歌詞とあいまってバイオリンが孤高の雰囲気を表現する。しかし別の曲では、バイオリンも含めて全く違う印象を見せるのが面白い。 自分が可愛いと勘違いしている女性をぶった切る内容の歌詞が清々しい「カンチガイ」では、バイオリンのとぼけた旋律が「カンチガイ」っぷりを見事に助長していて、笑いのツボを押されそうだった。 「金谷ヒデユキ&JAF」がカバーしたのは、「四十雀」の「電光石火」だ。しかし前回の高円寺で好評だった、[H.]のカバー曲「conquista ciera」を途中に混ぜ込むという粋な計らいで、贅沢に両方のバンドのカバーを1曲にまとめてみせた。
1. カンチガイ 2. STAND FOR ME 3. ただ丸い月が 4. 電光石火 5. ゲノム 6. そして僕は歯を磨いている [H.]がカバーしたのは、「金谷ヒデユキ&JAF」の「カンチガイ」。庄司氏の手によってデジロックにアレンジされ、おとぼけた印象がキレ味するどいイメージに変化。原曲を聴いたばかりなだけに非常に新鮮だった。福山氏のトランペットも要所で曲にぐんと深みを与えていて、かなり渋い「カンチガイ」だ。 「Getting Muddin Bass」は、力強くて疾走感ある「セガラリー2006」の楽曲。こちらはオリジナルサウンドトラックも発売される。幡谷尚史氏、瀬上純氏らも参加しているということなので、ファンはチェックしてほしい。
[H.]が隠し持ってきた目玉は、「アウトラン」の「Splash Wave」だ。福山氏がアレンジを担当して、よりグルーブ感が増していている。原曲を作ったhiro師匠もお気に入りのご様子で、「かっこいい、俺の曲じゃないと言ってました(光吉氏談)」というほど。こちらは今後のライブでも定番として続けていくということなので、今回聞き逃した人も別の機会に期待して足を運んでいいのではないだろうか。
1. Recieve You(龍が如く) 2. カンチガイ 3. ハクション大魔王 4. Till Next Time(ギルティギアイグゼクス) 5. Getting Muddin Bass(セガラリー2006) 6. Splash Wave(アウトラン) 7. Could Be 最後にアンコールとして演奏された「愛が足りないぜ」は、音楽を通して絆で結ばれた水木竜司氏、金谷ヒデユキ氏、光吉猛修氏という豪華な3人のボーカルがメインとなって会場を包み込んだ。 もちろん、会場も共に歌って、3時間を超える長丁場のライブは幕を閉じた。終わった後はくたくただったが、曲もたっぷりトークもたっぷりで、見応え十分のステージといえるだろう。
1. Sleigh Ride「スーパーラバーズ with ラブラビッツ」 2. サンタクロースが街にやって来た「四十雀」 3. Winfer wonferlad「金谷ヒデユキ&JAF」 4. Have yourself a merry little Christmas「H.] 5. Let it snow 6. 愛が足りないぜ □セガのホームページ http://sega.jp/ □関連情報 【11月3日】セガ、「あかどこLive It!」を新宿で開催 「光吉猛修とスーパーラバーズ&ラブラビッツ」とともにシャウト&Live It!! http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051103/aka.htm 【9月17日】「東京ゲームショウ2005」セガブース イベントレポート 次世代機の映像紹介から「ラブラビッツ」ライブまで http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050917/sega2.htm 【8月25日】[H.]初のライブハウス進出! 高円寺ライブに「龍が如く」つながりで藤原組長も緊急参戦!! http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050825/live.htm (2005年12月16日) [Reported by 河本茉澄]
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