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場所:東京・池袋 サンシャインスターライトドーム“満天”
【PS2「ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉」】
価格:9,240円(デラックス版) このイベントは、「ギャラクシーエンジェル」シリーズ最新作となるプレイステーション 2用リアルタイムシミュレーション「ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉(G.A.II)」のファンイベント。開発陣によるゲーム紹介やオープニングムービーの上映、出演声優らによるトークショウなどが行われた。 会場は、イベントとしては珍しいプラネタリウム。場内に設けられたステージに出演者らが登場し、プラネタリウムのドーム状の天井にムービーを映すという、ちょっと変わった雰囲気の中、イベントが行われた。 まずは会場である“満天”のプラネタリウムによるショートプログラムを上映。天井いっぱいに広がる満天の星空で、参加者たちの気分は一気にゲームの舞台である“宇宙”へと導かれる。そして、同社代表取締役会長の木谷高明氏によるあいさつから始まった。
水野氏は世界観の説明の中で、前作では1つの宇宙、銀河系宇宙全体を舞台にしてしまい、これ以上のものは出せないので、「II」を受けたくなかったという裏話を暴露。それでも作ることになってからはいろいろと考えた結果、前作を上回るスケールにするために、“並行世界宇宙”のアイディアを思いついたという。そして、前作の世界「EDEN(エデン)」とその並行世界「NEUE(ノイエ)」があり、2つの世界間の移動は「アブソリュート(絶対領域)」を経由して行なわれる。そしてそこを“ゲート”と呼び、それを司る者として“ゲートキーパー”といった順番で世界観を構築していったとのこと。さらに、今回の主人公の部隊が「ルーンエンジェル隊」となっているように、魔法的な要素も追加しているという。 菜の花さんはキャラクタの相関図を示しながら、「まだこの図は完成品ではないなと思っていて、これにエンジェル隊の矢印も絡んで完成かな」という。前作のエンジェル隊も登場して活躍します。恋愛はないのですが、前作まで恋愛していた俺の○○はどうなったんだよ的なことはないように仕上がっていますので、落ち着いてお怒りにならずに楽しみにお待ちください(笑)」と話すと、会場からもほっとしたような笑いが沸き起こった。 また、「登場するエンジェル隊も立場が変わっていたり、背が伸びて成長しているキャラもいるので楽しみにしてください」というと、土田さんから、「まったく変化していない人も。全然伸びなかったね、彼女」とツッコミが入るなど、お互いに掛け合いながら、楽しいトークを展開した。そして最後には「アニスはミントから借金をしています」とストーリーに関わるような設定も公開すると、会場からも大爆笑が沸き起こった。
土田氏は実機の映像を天井に映しながら、ゲームシステムの説明を行なった。基本的なシステムは変わらないものの、今作はPS2版から発売ということで、PS2のコントローラで操作しやすいように改良が図られているという。また、新たにシューティングモードが追加されるたり、キャラクタへのコマンドが増えている点など、前作からのパワーアップをメインに紹介していた。
続いて、オープニングムービーが初披露された。本作のオープニングムービーは2つのバージョンが収録されており、1つは富田麻帆さんが歌う「Wing of Destiny」をテーマソングにした「Side-M」で、もう1つはなんと影山ヒロノブさんがシリーズおなじみの「Eternal Love」を歌うという「Side-H」。特に影山ヒロノブ氏の歌は、メロディラインこそ原曲を保っているものの、ギターやベースなどの低音が強調され、そこに彼の“熱い”歌声によって、まさに「燃え」なイメージの曲に仕上がっていた。そして、富田さんからのメッセージビデオが流され、オープニングテーマについて「すごいカッコイイ曲です。いままでに歌ったことのないジャンルの曲だったので、すごい緊張しつつ、音域が高かったので出るのか心配でしたが、みなさんと協力して一生懸命がんばりました」と収録の感想を語ってくれた。 次は満天の星空の下、佐藤ひろ美さんが歌うエンディングテーマ「Cause your love~白いmelody~」が流れ、佐藤さんが登場。曲について、「ギャラクシーエンジェルに出てくるエンジェル隊の女の子たちの心情を現わした曲に仕上がっています。オープニングは世界観、エンディングは彼女たちの心情を表現しているので、私も心を込めて、彼女たちの処女性とか無垢な感じを出そうと思って、あまり感情を込めずに切なさを現わすということを気にしながらレコーディングをしました。みんなにも心でこの曲を聴いて欲しいな」とコメントした。 そして、佐藤さんがステージから降りるや否や、アプリコットの衣装(コスパ製)に身を包んだ稲村優奈さんが登場。ステージの上から会場の参加者と一斉に「みんな~!」と叫ぶと、ルーンエンジェル隊の残り5人の声を担当している、花村怜美さん、中山恵理奈さん、明坂聡美さん、平野綾さん、小田久史さんもステージに登場した。メンバー全員が揃ったところで、キャラクタ紹介代わりに、キャラクタの映像を映して、各自いくつかのセリフを再現。いろいろなセリフが用意されており、そのたびに「おお~」や「かわいい~」といった歓声がファンからも上がり、ステージと客席が一体となって大きく盛り上がった。 続いて「どんなイメージでキャラクタを演じたか」をテーマにトークを展開。カズヤ役の小田さんは「身長160cmで同じっていう身体的なものと、心の面でもやんわりして流されやすいキャラクタだが、芯が強くて納得できないところは頑として曲げないところは自分にすごい近くて、そのままの自分で演じられました。僕が唯一『俺、カズヤじゃないかも』と思うところは“お菓子作り”です」と語った。 リリィ役の中山さんは「イメージとしては”騎士”というよりも日本の“侍”の感じで頑張りました」とコメント。ナノナノ役の明坂さんは「最初の収録のときに音響監督さんに犬の写メールを見せられて『ナノナノはこれだから』と。人間らしくない発声を意識しつつ、声も高めにキャラを作りました。とにかく元気で喜怒哀楽がはっきりした子」になっているという。テキーラ/カルーア役の平野さんは「カルーアは、テキーラに大人っぽい部分をほとんど持っていかれちゃったので、『よくこれで21年間生きてこれたな』という感じで演じました。そして、カルーアはいつもニコニコ笑っているので、自分もそれを意識してニコニコしながら収録に挑んだ」とのこと。 アニス役の花村さんは「動きを意識して、足を縦か横に開いていないとセリフがしゃべれなかった。下町っぽくとか、そのへんに座ってそうな兄ちゃんっぽくとか、とにかく柄が悪いんだけど、巻き舌になりすぎないように気をつけて収録しました」。アプリコット役の稲村さんは「ミルフィーユの妹役ということで、妹キャラのようにかわいい感じで演じました。男性恐怖症なのでとにかく悲鳴をあげることが多かったのですが、音響監督さんに『いい悲鳴だね』とほめられました」と話してくれた。 イベントの最後には全員がステージに上がり、代表して木谷会長があいさつで締めくくられた。このあいさつの中で、ルーンエンジェル隊ファーストコンサートの開催決定が発表された。開催日は2006年4月9日で、場所は六本木ヴェルファーレ。出演者は、ルーンエンジェル隊の6人と、影山ヒロノブ氏、富田麻帆さん、佐藤ひろ美さんの予定。チケット販売方法などについては後日告知される。
プラネタリウムという、珍しい場所でのイベントとなったが、ステージが見にくいといったデメリットはあるものの、“宇宙”のイメージや、天井をスクリーンにした演出など、なかなかおもしろい試みのイベントだった。同社担当者は、今後もまた同じようにやってみたいと話していたので、今度は天井全体に映すなど、さらにパワーアップしたイベントを期待したい。
(C)BROCCOLI
□ブロッコリーのホームページ (2005年12月14日) [Reported by 滝沢修]
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