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【SIMPLE2000シリーズ Vol.92 THE 呪いのゲーム】
価格:2,100円
PS2用「SIMPLE2000シリーズ Vol.92 THE 呪いのゲーム」は、ホラーのサウンドノベルと、実写ムービーの2つを収録したソフト。サウンドノベルとして進行するゲームの途中に、実写映像を収録。さらにサウンドノベルでグッドエンドを見ると、約1時間のオリジナルムービーが鑑賞できるようになる。先行上映会では、このムービーが上映された。
ムービーでは、プレイすると必ず死ぬという「THE 呪いのゲーム」にまつわるホラーストーリーが展開される。物語の主役となる佐緒里は、友人の智佳の家でこのゲームを見つける。試しにプレイすると、ゲームスタート直後に「さおりは呪われました」の文字が。その時には気持ち悪いなと思っただけだったが、直後に智佳が失踪。佐緒里の周囲にも、さまざまな怪奇現象が起きはじめる。佐緒里は智佳の同僚の乾井という男とともに、呪いを解く方法を探る。
三輪さんは女優として、映画やドラマの出演経験は豊富だが、ゲームに出演するのは初めて。「ゲームだということで、どういう風に撮影をするのか不安だったり、どういう風に演じるのがゲームとして効果的なのかと悩みました」と感想を語った。ただ結果としては、映画と変わらないように撮影が進んでいったという。
ムービーの中で、佐緒里たちが勤める会社でのシーンがあるのだが、ゲーム開発会社が舞台になっていたこともあり、撮影場所にゲーム機が置いてあったそうだ。最近はあまりゲームをやらなくなったという三輪さんだが、このときだけは「待ち時間には女性陣が集まって、ずっとゲームをやっていました」と撮影時のエピソードを語った。
ゲーム面では、「映画とは違う分量に驚いた」という樫原監督だが、「ゲームならではのバッドエンドがありますので、そこに個人的な怖い子ネタをいろいろと詰め込んでみました」と、ゲームならではの遊びもきちんと入れているそうだ。本作をプレイする際には、バッドエンドにも注目していただきたい。 ムービーでは、4日という撮影期間の短さに苦労したそうだ。60分の映像だと、普通は2週間ほどかけるという。特に最後の2日間は徹夜で、樫原監督は4日目の朝に喘息の発作を起こしてしまったらしい。ほかにも関係者が3人入院したり、ゲームのテキストが知らないうちに改行されていたりと、「本当に呪われた! と思うぐらい色々あった」のだそうだ。ただこれは怪奇現象というよりは、あまりにタイトなスケジュールが原因なのかもしれない。
これだけ力の入った新作を、同社は「SIMPLE2000シリーズ」のタイトルとして、2,100円で発売してしまうというのが衝撃的。ホラー作品だけに好みが分かれるところだが、ホラー映画かサウンドノベル、どちらかに興味がある人は遊んでみてはいかがだろうか。ちなみにCEROレーティングは12歳以上対象となっている。
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□D3パブリッシャーのホームページ (2005年12月5日) [Reported by 石田賀津男]
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