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アーテイン、PSP「ボクサーズロード2 ザ・リアル」を2006年春に発売

2006年春 発売

価格:6,090円

「3つのリアル」がウリの「ボクサーズロード 2」。ゲーム画面はまだ仮のものだという
発表会後には輪島氏のトークショーも行なわれた。あの「カエルパンチ」が復活!?
 株式会社アーテインは、PSP向けに「ボクサーズロード 2 ザ・リアル」を2006年春に発売する。価格は6,090円。

 「ボクサーズ・ロード」は、'95年に株式会社ニュー(現在はアーテインの子会社)がプレイステーション向けに発売したボクシングゲーム('96年にはBest化されている)。シミュレーションゲームとして本格的にボクサーを育成できる作品として40万本のスマッシュヒットを記録した。このノウハウが2003年に株式会社ESPから発売されたPS2「はじめの一歩 VICTORIOUS ROAD」などにも活かされている。

 「ボクサーズロード 2 ザ・リアル」は、11年ぶりのリメイク作品となる。ジム入門からプロテスト、4回戦デビューを経てチャンピオンを目指す、ボクサーの選手人生を体験できる。食事や練習メニューの組み合わせがボクサーの育成に影響を与える本格的な育成パート、そして試合シーンは3Dで表示され、スピード感とパワーを体感できる作りとなっている。「2」では、日本プロボクシング協会の公認を取得し、2005年7月時点のランキング表に掲載されているプロボクサー191人のうち、76ジム139選手と契約。実名でプロボクサーが登場する。また、撮影した画像を元にキャラクタの顔を作成できる新機能も搭載。

 12月5日、ボクサーの聖地、後楽園ホールと同じビルにある後楽園飯店において、同タイトルの制作発表会が行なわれ、アーテイン代表取締役社長の成島康之氏、日本プロボクシング協会副会長の輪島功一氏、そして理事の金子氏が出席し、ジャックハンター吉田氏の司会で進行した。

 11年前の「ボクサーズ・ロード」の映像からスタートしたプロモーションビデオの上映のあと、アーテイン小川氏よりプレゼンテーションが行なわれた。小川氏は「2」の「リアル」ついてコンセプトを説明。第1は「実名」ということ。139名が一同に会するゲームということで、ボクシングゲーム史上初めてということになる。第2に、「リアルファイト」を挙げた。映像面はようやく動き始めたところということで、飛び散る汗や汗が光る肌、マウスピースなどの表現が追加されていくという。

 第3は「リアルマイキャラクタ」。デジカメで撮影した画像などを使って、オリジナルキャラクタを作成できるということで、会場では輪島副会長の映像を取り込んで作成されたキャラクタが公開された。急遽作られたということで、顔の輪郭などは未調整だったが、輪島副会長は「(自分より)いい男だよ」とご満悦(笑)。

 「『ボクサーズロード』では、『このゲームによってボクシングに出会ってプロのライセンスを取った』とユーザーの方から連絡をいただいたりした。今まで、“なんで続編を作らないんですか?”と言われ続けて、やっと実現できた。PSPは今までにないポリゴン表示能力を持った携帯機。うちのゲームは立体的な攻防をウリにしているので、携帯機の手軽さと立体的な攻防をうまく融合できればと企画した」と成島氏。ゲーム内容の詳細に関しては、「開発中なので細かい話はできない」としながら、「携帯機というハードを活かして、普段持ち歩いているだけでもボクサーの育成が進むような機能も採用している」ことも明らかにした。「ゲームの認知度を上げることで、ボクシング業界にも貢献できれば」と今後の希望も述べていた。

 集まったマスコミから「総合格闘技などが流行しているこの時期、なぜボクシングなのか?」と聞かれた成島氏は、「前作を制作していた当時、スタッフも全員ボクシングがわからなくて、視聴者の側だった。ボクシングゲームを制作する過程の中で、メンバーがだんだんボクシングを好きになっていくんですよ。そんな自分の中で育ってきた気持ちが『2』につながっていると思う。ビジネス的にそれがどうなのか、という判断にはいろいろあると思うが、ボクシングで必ず成功させたいと思っている。開発メンバーもボクシングが好きなので、これをビジネスに乗せるために何とかしたい、という思いが強くあります」とボクシングに対する想いを語ってくれた。

 「今、ボクシング業界が低迷していると言われているが、過去の最高潮期に比べればの話。最高潮はずっと続かない。何とか落ちすぎないように我々もがんばっている。このソフトを出してもらうことで、元ボクサーとしてはまだ現役という気分を味あわせてくれる。怖さを超えて相手を殴ったときの喜びをみなさんにもわかってもらいたい。完成が楽しみです」と輪島氏も絶賛。「2」では若手の選手たちが登場するが、自身は登場しないことに関しては、「これが軌道に乗ってくれば、現役の選手だけでなく、過去の選手を見たいという声も出てくるかもしれない。そのときはまず私はノーギャラでお願いします」と輪島節で会場を大爆笑の渦に巻き込んでいた。金子氏は「このゲームによってボクシングの底辺の拡大が図れれば非常にありがたい」とコメント。

 成島氏は今後の展開として、「PS3やXbox 360などの次世代機に関しては具体的なプロジェクトは始動してはいないが、企画は考えている」と述べていた。前作のファンならず、「2」で初めてこのゲームに触れるファンにも楽しめるような内容になることを期待したい。

 最後に、成島氏と輪島氏が承認書にそれぞれ署名。「2」が正式に日本プロボクシング協会の公認タイトルとなった。

(C) ERTAIN Corporation. All rights reserved.

□アーテインのホームページ
http://www.ertain.com/

(2005年12月5日)

[Reported by 佐伯憲司]



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