レッド・エンタテインメント、セガから株式を取得 オンラインゲーム、携帯コンテンツビジネスを強化
12月1日 発表
株式会社レッド・エンタテインメントは、11月28日付で株式会社セガが保有する同社株2,700株をMBO方式で取得し、セガ傘下から離れると発表した。これまでのセガの保有株式は3,054株で所有比率は67.0%だったが、移動後のセガの所有株は354株で所有比率は7.8%ととなる。
レッド・エンタテインメントは、2002年3月30日に開催されたセガのプライベートショウ「GameJam2」において発表会を開催し、セガグループの一員となることを表明。実際の株式の取得は2001年末に行なわれていた。
今回、株式をセガから取得する件についてレッド・エンタテインメントは、ゲームの企画、キャラクタの創出といったこれまでの事業領域以外にもオンラインゲーム、携帯コンテンツビジネスを強化していく事で企業価値を向上させたいとしている。これらの事業を拡大するためには資本的に独立した方がいいと判断したことから自社株の取得に踏み切ったこととなる。
2002年の発表会では複数のネットワークゲームの開発を表明していたが、それ以降目立った発表は行なわれていない。これらのタイトルが現在開発が続けられているのかなども、リリースでは明らかにされていない。
なお、「サクラ大戦」に関連するコンテンツなどレッド・エンタテインメントとセガの繋がりは深いが、「『サクラ大戦』プロジェクトをはじめとして、今後とも株式会社セガとは深遠なるシナジーを追求して参る所存であります」とリリースでは述べている。
また、代表取締役、取締役の異動についても発表が行なわれた。これまで代表権を持つ取締役会長だった廣井照久氏は、代表権のない取締役となる。これにともない、これまで取締役社長だった名越康晃氏は、代表取締役社長CEOとなる。これまでレッド・エンタテインメントの取締役だったセガの小口久雄氏は、取締役を退くが、同じくセガの岡村秀樹氏は取締役にとどまる。
□レッド・エンタテインメントのホームページ
http://www.red-entertainment.co.jp/
□ニュースリリース (PDF形式)
http://www.red-entertainment.co.jp/company/pdf/pr051201_2.pdf
http://www.red-entertainment.co.jp/company/pdf/pr051201_1.pdf
□関連情報
【2002年3月30日】レッド・エンタテインメントがセガグループの一員に 3D武器格闘やトライガンの世界観を持つ作品など新プロジェクトを披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020330/sega7.htm
(2005年12月2日)
[Reported by 船津稔]
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