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アルケミスト、人間の成長を描いた青春ドラマ
PS2「はるのあしおと -Step of Spring-」2006年春発売

2006年春 発売予定

価格:7,140円 (通常版)
    未定 (限定版(仮))


 株式会社アルケミストは、プレイステーション 2用インタラクティブ・ノベル「はるのあしおと -Step of Spring-」を、2006年春に発売する。価格は、通常版が7,140円で、限定版(仮)は未定。

 「はるのあしおと -Step of Spring-」は、ゲームメーカー「minori」から発売されたWindows用「はるのあしおと」のPS2版。テキストを読み進めていくアドベンチャーゲームだが、ストーリーをじっくりと楽しめるように、ゲームとしての難易度を極端に低くしたインタラクティブ・ノベルとなっている。

 テーマは“「人間」とその周囲の世界、そして「想い」をよりストレートな形で、より純粋に、他の要素によって薄められる事なく描くこと”というように、本作のストーリーには奇跡も魔法もなく、主人公・桜乃樹を中心に、それぞれの「人間」が抱える等身大の悩みや問題と向き合い、乗り越えていく姿を描いた青春ドラマが展開する。

【プロローグ】
 東京、春。

 青年・桜乃 樹は、舞い散る桜の花びらの中、ぼんやりとしていた。フェンスとコンクリートで硬く護岸された水路沿いの川べり、陽光降り注ぐ満開の桜並木の下。なすすべなくぼんやりとしていた。

 つい先程まで目の前にあったはずの、恋人(と言って良かったのだろうか……)・白波瀬の少し小さな背中は、今は視界にない。それはぼんやりしているから見えないのではなくて、もういないのだ。

 「……時間は流れてるんだよ、桜乃君。
    いつまでも変わらないものなんて、無い。
       君といられた時間は楽しかったけど、それももうおしまい」

 「そうか……」

 「さよなら」


 東京から逃げるように故郷へ戻ってきた主人公・樹と、その小さな町の、小さな女学園に通う悠・和・ゆづき。それぞれの時間を、それぞれのペースで過ごす彼らは、秋色の空高い芽吹野町、桜鈴学園で出逢う。或いは学園祭というイベントのせいかも知れないし、彼らが心のどこかで、何かを変えなくてはと考えていた為なのかもしれない。

 とにかく、桜鈴学園の教頭であり、悠の父親でもある伯父が入院し、樹はその代用教員として学園へ通うことになった。その彼を兄のように慕う悠は、父親の体調を気遣いながらも主人公の近くにいられることを喜んだ。皆の信頼を集め、教頭先生を尊敬し慕っていた和は、何をやっても半端な男である樹を目の敵にした。そしてゆづきは、マイペースに送っているはずの自分の日常に突如入ってきた新米代用教員には、特に興味を示さなかった。

 彼らはそれぞれに、まだ何も気付いていなかったかもしれないし、もしかしたら予感くらいはあったのかもしれない。それは秋から冬へと季節が変わる中、春の気配を感じる、というのに似ていた。だからもし気付いたとしても、そんなに意識はしなかっただろう。

 これから少しずつ、変わっていく、ということを。


 PS2への移植にあたって、新たな要素が追加されている。原作でも原画を担当したKIMちー氏による新規CGが追加されるのをはじめ、アルケミストおなじみの「おたすけナビ」はもちろん、パワーアップした「おまかせモード」も搭載。「おまかせモード」では最初にお気に入りのヒロインを選んでスタートすると、選択肢を選ぶことなくストーリーだけを純粋に楽しめる。システム面では、バックログや音声のオン・オフ機能なども搭載し、プログレッシブテレビにも対応している。

 また、ヒロイン「楓ゆづき」が台本を書き、学園祭で上演予定だった演劇「ユメノカナタ」をサウンドノベルとして収録されるほか、さらにオープニング・エンディングムービーのノンテロップ版も収録される。エンディングテーマには、本作のドラマCD「reminiscence」に収録されている「Spiral Spring」のオリジナルアレンジバージョンを採用している。

 パッケージは通常版のほか、特典の同梱された限定版も発売される予定。ただし、特典内容については現在のところ未定。


【ヒロイン紹介】

■ 桜乃 悠 (さくらの ゆう)

・身長:142cm
・体重:32kg
・スリーサイズ:B68/W58/H68

 主人公・樹の従姉妹であり、教え子。樹が東京へ出る以前から彼を兄のように慕っており、今でも無邪気にまとわりついてくる。

 いつも必要以上に元気いっぱいで、クラスのマスコット的存在。教頭を務める父親(現在は入院中)に甘やかされているため、ちょっと甘えん坊。

■ 藤倉 和 (ふじくら なごみ)

・身長:154cm
・体重:42kg
・スリーサイズ:B75/W60/H78

 樹が担当するクラスの委員長。成績優秀で人望もあり、教師達からも一目置かれているほどの優等生。楓ゆづきとは非常に仲がよく、ぼんやりとしている彼女に対して何かと世話を焼いたりする。優しい女の子。

 ひょんなトラブルから樹を憎み、尊敬していた教頭に比べ、何をやっても無様な代役の樹に対し、侮蔑の言葉を浴びせたり、桜鈴学園をやめさせようとしたりする。

■ 楓 ゆづき (かえで ゆづき)

・身長:150cm
・体重:44kg
・スリーサイズ:B78/W62/H80

 おっとりとした性格の良家のお嬢様。何をするにも控えめで、ほとんど親友の和の陰に隠れて静かにしている。

 和といるとき以外は1人でぼんやりしていることが多いが、大好物のファーストフードを買うことはしっかりと考えている。口癖は「ごめんなさい」。


【オープニングムービーのカット】

【イベントシーン】


(C)minori/Alchemist

□アルケミストのホームページ
http://www.alchemist-net.co.jp/
□「はるのあしおと -Step of Spring-」のページ
http://www.alchemist-net.co.jp/

(2005年11月30日)

[Reported by 滝沢修]



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