【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

11月23日は“ゲームの日”!!
東京ジョイポリスで「全日本クレーンゲーム選手権」を開催

11月23日 開催

会場:東京ジョイポリス

全日本大会ということで、きちんと審判を用意。審判は6人だが、それでも迷った場合は、写真の旗を持った主審が判定を下す
 社団法人全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)は、11月23日の勤労感謝の日を「ゲームの日」と設定し、毎年各種イベントを開催しアミューズメントマシン全体の魅力をアピールしている。これまでも、池袋サンシャインシティの噴水広場において、格闘ゲームの大会を開くなどの活動を行なってきた。

 第11回目を向かえる今年は、日本全国のアミューズメント施設においてクレーンゲームの大会を実施。各地区代表を選出し、“ゲームの日”となる11月23日に東京ジョイポリスにおいて初の「全日本クレーンゲーム選手権」が行なわれた。参加者は北は北海道から南は九州沖縄まで、年齢層も小学生からお孫さんのいるおばあちゃんまで多彩な参加者14名が勢揃いした。

 開催に先立ち挨拶した平本将人AOU副会長は、「ゲームは若い人のものという印象があると思いますが、こうして参加者を見ると幅広い年齢層の方に楽しんでもらっているようで、我々も嬉しく思います。選手の皆さんには、日頃の腕前を遺憾なく発揮して頑張って欲しい」とエールを送った。

 今回は全国大会ということもあって、どこまでが景品を取ったことになるのかなどのルールもきちんと決められており、事前に説明された。たとえば、大きな箱に入ったセサミストリートの「ウォールクロック」は、穴に入らなくても筒に全てが乗った状態であればOK、どこかが筒からこぼれて地面に着いているとNGといった具合。審判団は6人いて、さらに主審が目を光らせており、迷った場合は旗を持って駆けつけ、判定を下す。

 第1回戦は、6つのプレイコーナーで順番にプレイしていき、景品の獲得順に上位6名が勝ち抜けという戦いとなった。1つのプレイコーナーでチャレンジできるのは3回まで。1回プレイコーナーでプレイすると、景品の配置は整えられ皆が同じ条件でプレイできるような設定となっている。ちなみに用意されている景品は、超大型のムシキングのカブトムシのぬいぐるみ、前述の箱に入ったセサミストリートの壁掛け用時計、ポストペットのぬいぐるみや、けっこう取るのが難しいゴマちゃん(アザラシ)のぬいぐるみ、ネットに包まれているため引っかけて取る事も可能なケロロ軍曹のマスコット等々が用意されていた。

 第1回戦は一斉に行なわれたわけだが、いきなり1回で2つのぬいぐるみを獲得するという大技を炸裂させるプレーヤーが出るなどヒートアップ。アメをなめながら予選に参加し、突破することができたことから、験を担いで、今回もアメをなめながらプレイし始めた東京代表の西向直士さんや、取ると必ず帽子を脱ぐという参加者など、プレイスタイルも様々。14人中8名まで残ることができる第1回戦に勝ち残ったのは、8個をゲットし一躍優勝候補となった東京代表の西向直士さんを筆頭に7名まで決定。

 最後の1名は、4個をゲットした2人、関東代表の鈴木実さんと東京代表の伊藤仁さんが争うこととなった。サッカーのVゴール方式で、先に景品を獲得した人が勝ちとなる。1番目のプレイコーナーから順にチャレンジしていくが、一方が獲得すれば他方も獲得するということで白熱した勝ち抜け戦となった。4回目でついに関東代表の鈴木実さんが勝ち抜け、「何とかなりました」とほっとした様子で語った。

 第2回戦は、ジャンケンして勝った人がプレイコーナーを選択、交互にプレイし、先に景品を獲得した方が勝ちというルール。今回は、先にプレイした人が景品を落とせばそのまま。ドンドン場は荒れることになるため、それだけ難易度が上がることになる。まず挑戦した中部北陸代表の加藤匠さんと勝ち抜け戦で残った鈴木実さんの戦いは、いつまで経っても決着が付かず、プレイコーナーを変えて延長戦に次ぐ延長戦となった。最終的には5つめの「ケロロ軍曹」のコーナーでついに加藤匠さんが先行し、長い戦いに決着を付けた。

 一方、景品を取れなかったら敗戦が濃厚となるため、かなりの緊張感を強いるのがこのルール。1回戦では難易度の高いムシキングの大型ぬいぐるみを2つもゲットしてそのハイレベルなテクニックを披露した、中部北陸代表の小学6年生の女の子、山本愛実さんだったが、このプレッシャーにさすがに耐えられなかったか、先に景品を獲得した四国代表の森池誠さんをまえに、後攻の山本さんは景品をゲットすることができなかった。最後の祈るような山本さんの願いもむなしく決勝進出の夢は絶たれた。

 さらに1回勝負の恐ろしさか、優勝候補筆頭だった東京代表の西向直士さんが敗れるという波乱が起こった。しかし、勝利した近畿代表の村中啓徒さんの冷静に景品の場所を見極めてプレイするその姿は、十分な風格を備えていた。

 決勝進出を決めたのは安定した実力をもつ北海道代表の宇野祥平さん、冷静に景品をゲットしていく近畿代表の村中啓徒さん、第2回戦で死闘の果てに勝利した加藤匠さん、山本愛実さんを押さえて決勝進出を果たした森池誠さんの4名。

 決勝戦は、4名それぞれが選んだプレイコーナーをそれぞれ3分ずつプレイしていき、最もたくさん景品を獲得した人が優勝というルール。自分の選択したコーナーが得意なのはもちろんだが、他のプレーヤーが選んだコーナーでも景品をゲットしていかなければならない。総合力が求められ、計12分間の間にどれだけ景品をゲットできるかのデスマッチなのだ。淡々と進んでいった決勝戦だったが、最もすさまじかったのが宇野祥平さんのセサミストリートの「ウォールクロック」でのコーナー。箱物が得意だという宇野さんだが、それにしても凄まじい。なんと、3分間の間に4個の景品をゲットした。制限時間内にチャレンジした回数が5回だったため、成功率は8割という事になる。このコーナーでの成績が大きく物をいったのか、優勝は11個を獲得した宇野祥平さんとなった。

 優勝した宇野さんは「ビックリしました。みんないっぱいとっていたから。箱は得意でした」とコメント。うれしさを隠しきれない様子だった。2位は8個獲得した中部北陸代表の加藤さんと近畿代表の村中さん。3位は6個をゲットした森池さんという結果となった。終わった後は参加者全員で色々と話も弾んでいたようで、いい交流の場となったことだろうし、だれでも楽しめるクレーンゲームの魅力をアピールできていたのではないだろうか。詳細は決定していないようだが、第2回の開催も予定されているようである。また来年、今度は皆さんがこの場に立つために特訓してみてはいかがだろうか?

日本全国から集まった猛者達。2つを一気に取るなど各人テクニックを駆使したハイレベルな戦いに! 中部北陸代表の山本愛実さん。予選第1試合は6つの景品をゲットし勝ち上がったが、第2回戦で惜しくも敗れ、決勝進出はならなかった。小学校6年生ということで、1発勝負の第2回戦のプレッシャーはかなりなもののようだった
関東甲信越代表の加藤初恵さん。お孫さんの喜ぶ顔を見たくて始めたクレーンゲームだったが、メキメキと上達。残念ながら予選突破はかなわず!! 予選で8個の景品をゲットし優勝候補筆頭にあげられた東京代表の西向直士さん。予選でアメをなめながら優勝したということで、この日も験担ぎでアメをなめながらプレイ 中国代表の桑野奈々さん。予選で3個の景品ゲットということで健闘したが、予選突破ならず
予選開始直後に「ポストペット」のコーナーで一気に2個取りというハイテクニックを披露して見せた東京代表の海老澤薪さん。思わず同じ東京代表の西向さんも拍手で称えていた 決勝戦は4名で行なわれた。箱物を圧倒的に得意とする北海道代表宇野祥平さんか、優勝候補だった西向さんを破った村中啓徒さんか、第2回戦で死闘を演じた加藤匠さんか、スルスルと勝ち抜けてきた森池誠さんか?? ドンドンと手持ちの袋には景品が増え続けていく決勝戦での宇野さん。3分間に箱物のコーナーでは4コもゲット!
とにかく冷静に攻めていった近畿代表の村中さん。厳しい目で見極めている 横からも中をのぞき込みここぞというところで決定ボタン。あとは天に運を任せて待つ……加藤さん 宇野さんとは逆に決勝戦で箱物のコーナーで苦戦し、残念ながら3位となった森池さん
優勝に輝いたのは12分間に11個の景品をゲットした北海道代表の宇野祥平さん 準優勝は12分間に8個の景品をゲットした中部北陸代表の加藤さんと近畿代表の村中さんのダブル受賞となった 決勝は残念ながら6個のゲットで3位となった森池さん。それでも2分に1個のペースは凄いといわざるを得ない


□全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)のホームページ
http://www.aou.or.jp/
□ニュースリリース
http://www.aou.or.jp/news/0510/01.pdf

(2005年11月24日)

[Reported by 船津稔]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.