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価格:6,090円 (PS2/GC)、5,040円 (GBA)
【映画「チキン・リトル」】
映画「チキン・リトル」は、失敗ばかりしている小さな主人公「チキン・リトル」が、様々なトラブルにもめげず、常に前向きな精神で乗り切っていく様が描かれる。
11月に公開された米国ではオープニング3日間で4,010万ドルの興収を収め、ディズニーアニメ史上歴代1位の「ライオン・キング」に迫る勢いを記録したという。日本では12月23日公開となるが、公開前週の17日と18日には一部劇場で先行上映が予定されている。
話題作なだけに取材要請も多く、ごく限られた短い時間でのインタビューであったが、まず最初に「チキン・リトル」をどうしてゲーム化することになったのかという点について、「非常に早い段階で、ディズニーでゲームを作るという決定を下していました。会社側は、様々なプラットフォームにおいてゲーム化するつもりでいたので、実現するために私としては、必要な予算を確保するなどの準備していました」と早い段階でゲーム化にGOサインが出ていたようだ。 たとえば海外では、秋口に公開された映画「チャーリーとチョコレート工場」も映画の公開と同時期にゲームが発売され、英国などではベスト10入りするヒットとなっている。EAなども映画のゲーム化には力を注いでおり、全世界的な傾向といえる。 フルマー氏は、「ディズニーも、この“チキン・リトル”というキャラクタをとても良いキャラクタだと認めていて、良いゲームができると考えていたのです」と続けた。フルマー氏のゲームへの関与については「ゲームに関してましては、私もゲームの制作の早い段階から見たり聞いたりしてきました。実際にこの作品が仕上がる前の段階から、コンセプトに関して話したり、登場人物の性格などもゲーム制作者に対してお話しして、ゲーム側のコンセプトに対しても承認するなどの作業を行ないました」と続けた。
映画内には様々なキャラクタが登場するが、お気に入りのキャラクタを聞かれると「どのキャラクタが一番好きかという質問に答えるのはなかなか難しいのですが、チキン・リトルというキャラを例に挙げると、彼はこんなに小さいのに一生懸命頑張って、全てがうまくいっていない状況の中から、この小さな体で常に前向きの姿勢で頑張っている。どんなに大変な目にあっても、彼は明日はまた新しい1日が始まるのだから、きっと良くなるだろうという考えでいる。子供も人生を生きるという点では同じで、苦労や難しいことはたくさんあるけれども、チキン・リトルのように前向きに考えてチャレンジすれば良いという、非常に良いメッセージを彼は発信してくれていると思います」とコメントしてくれた。フルマー氏にとってみれば、映画そのものが自分の子供のようなものだから、全てのキャラクタに愛情を持っていると言うことだろう。
このほかにも「動作に関しても、チキン・リトルが動く場合と、ラントが動いたときはどこが違うのかを見て欲しい」と、性格はもちろんだが、動きなども見て欲しいと注文したという。 ストーリーラインに関しては「ゲームでも、なかにはストーリーラインのないゲームもありますが、ストーリーが少しなりともあるゲームであるならば、我々としては必ずしも映画の物語とまったく同じようにして欲しいと強要はしていません。でも、少しでも映画と連携がとれるようなストーリーにしてもらえると、それはとても有益なことではないかと、ゲーム制作側にはお話はさせてもらいました」と続けた。
日本においては、アニメやコミックス作品のゲーム化は盛んだが、映画のゲーム化は少ない。今回、お話を伺う前に少しだけゲームをプレイしてもらったが、「僕はGood Playerじゃないんだ」と笑いながら語っていたが、そのうれしそうなプレイ風景は、ゲームとの相乗効果という点で、映画製作者側にとっても満足のいくものに仕上がっているということだろう。 (C) Disney Published and distributed in Japan by D3 Publisher Inc.
□D3パブリッシャーのホームページ (2005年11月15日) [Reported by 船津稔]
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