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D3パブリッシャー、映画「チキン・リトル」プロデューサーインタビュー
「ゲームで再現された各キャラクタの特徴をよく見て欲しい」

12月15日 発売予定

価格:6,090円 (PS2/GC)、5,040円 (GBA)

【映画「チキン・リトル」】
12月23日ロードショー


【映画「チキン・リトル」】
(c) Disney Enterprises, Inc.
 株式会社ディースリー・パブリッシャーは、12月23日から全国ロードショー公開される映画「チキン・リトル」のアクションゲームを12月15日に発売する。プラットフォームはプレイステーション 2、ニンテンドーゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス。PS2/GC版の価格が6,090円で、GBA版の価格は5,040円。

 映画「チキン・リトル」は、失敗ばかりしている小さな主人公「チキン・リトル」が、様々なトラブルにもめげず、常に前向きな精神で乗り切っていく様が描かれる。
 突然エイリアンが襲来しパニック状態になった町でチキン・リトルは迷子の赤ちゃんエイリアン“カービー”に出会う。しかし、このカービーこそが町を救うキーとなることを知ったチキン・リトルと仲間達は立ち上がる。

 11月に公開された米国ではオープニング3日間で4,010万ドルの興収を収め、ディズニーアニメ史上歴代1位の「ライオン・キング」に迫る勢いを記録したという。日本では12月23日公開となるが、公開前週の17日と18日には一部劇場で先行上映が予定されている。

【登場キャラクタ】
チキン・リトル
主役の少年。最も運が悪いが、前向きな気持ちを大切にし、乗り切っていく
バック・クラック
チキン・リトルの父。失敗続きの息子を気遣うあまり、すぐ「おまえには無理」と口走ってしまう
チキン・リトルとその仲間たち。大きなブタ君が「ラント」、ヘルメットをかぶった魚が「フィッシュ」、チキン・リトルの左隣にいるのがアヒルの「アビー」


にこやかに質問に答えてくれた映画「チキン・リトル」のプロデューサーのランディ・フルマー氏
 今回インタビューに応じてくれたのはランディ・フルマープロデューサー。実写とアニメの合成作品として話題を集めた「ロジャー・ラビット」において効果アニメーターとして参加したほか、「リトルマーメイド/人魚姫」にも効果アニメーターとして参加。その後、視覚効果スーパーバイザーとして「美女と野獣」等を手がけ、視覚効果をより重要視し磨き上げるアーティスティック・コーディネーターという役職に就き、「ライオンキング」や「ノートルダムの鐘」といった作品に関わった。最近では2000年の「ラマになった王様」のプロデューサーを務めた。

 話題作なだけに取材要請も多く、ごく限られた短い時間でのインタビューであったが、まず最初に「チキン・リトル」をどうしてゲーム化することになったのかという点について、「非常に早い段階で、ディズニーでゲームを作るという決定を下していました。会社側は、様々なプラットフォームにおいてゲーム化するつもりでいたので、実現するために私としては、必要な予算を確保するなどの準備していました」と早い段階でゲーム化にGOサインが出ていたようだ。

 たとえば海外では、秋口に公開された映画「チャーリーとチョコレート工場」も映画の公開と同時期にゲームが発売され、英国などではベスト10入りするヒットとなっている。EAなども映画のゲーム化には力を注いでおり、全世界的な傾向といえる。

 フルマー氏は、「ディズニーも、この“チキン・リトル”というキャラクタをとても良いキャラクタだと認めていて、良いゲームができると考えていたのです」と続けた。フルマー氏のゲームへの関与については「ゲームに関してましては、私もゲームの制作の早い段階から見たり聞いたりしてきました。実際にこの作品が仕上がる前の段階から、コンセプトに関して話したり、登場人物の性格などもゲーム制作者に対してお話しして、ゲーム側のコンセプトに対しても承認するなどの作業を行ないました」と続けた。

 映画内には様々なキャラクタが登場するが、お気に入りのキャラクタを聞かれると「どのキャラクタが一番好きかという質問に答えるのはなかなか難しいのですが、チキン・リトルというキャラを例に挙げると、彼はこんなに小さいのに一生懸命頑張って、全てがうまくいっていない状況の中から、この小さな体で常に前向きの姿勢で頑張っている。どんなに大変な目にあっても、彼は明日はまた新しい1日が始まるのだから、きっと良くなるだろうという考えでいる。子供も人生を生きるという点では同じで、苦労や難しいことはたくさんあるけれども、チキン・リトルのように前向きに考えてチャレンジすれば良いという、非常に良いメッセージを彼は発信してくれていると思います」とコメントしてくれた。フルマー氏にとってみれば、映画そのものが自分の子供のようなものだから、全てのキャラクタに愛情を持っていると言うことだろう。

ゲームの制作にあたり資料の提供から映画のコンセプト説明などを行ない、完成作品に対して監修も行なっているプロデューサーのランディ・フルマー氏。インタビュー前に少しゲームをプレイしてもらったが「僕はGood Playerじゃないんだ(笑)」というコメント通りの腕前。でも、本当に楽しそうにプレイしている姿はゲームの出来そのものを物語っていると言っていいだろう


PS2版「チキン・リトル」
 個人的に聞きたかったのは「映画の製作者側としてゲーム作品に何を求めるのか?」と言うこと。この点についてランディ・フルマー氏は「我々が今回、このゲームに対して求め、実際にゲームを制作するチームにチャレンジして欲しいとお願いしたのは、とにかく登場人物の性格をキチンと見て欲しいという点。ディズニー映画のキャラクタ達と言うことがありますので、たとえばチキン・リトルが何かを達成する場合と、(大きなブタのキャラクタの) ラントが何かを達成する場合で、どういったところが違うのか考えて欲しいとお話しした」という。

 このほかにも「動作に関しても、チキン・リトルが動く場合と、ラントが動いたときはどこが違うのかを見て欲しい」と、性格はもちろんだが、動きなども見て欲しいと注文したという。

 ストーリーラインに関しては「ゲームでも、なかにはストーリーラインのないゲームもありますが、ストーリーが少しなりともあるゲームであるならば、我々としては必ずしも映画の物語とまったく同じようにして欲しいと強要はしていません。でも、少しでも映画と連携がとれるようなストーリーにしてもらえると、それはとても有益なことではないかと、ゲーム制作側にはお話はさせてもらいました」と続けた。

 日本においては、アニメやコミックス作品のゲーム化は盛んだが、映画のゲーム化は少ない。今回、お話を伺う前に少しだけゲームをプレイしてもらったが、「僕はGood Playerじゃないんだ」と笑いながら語っていたが、そのうれしそうなプレイ風景は、ゲームとの相乗効果という点で、映画製作者側にとっても満足のいくものに仕上がっているということだろう。

【PS2/GC】
映画に近いグラフィックスで映画の世界観を楽しめるプレイステーション 2/ゲームキューブ版。ゲームを進めていくことで映画のシーンなども流れる。スクリーンショットを見てもわかるが、野球、バスケなど様々なミニゲームが楽しめる。舞台はなぜか宇宙にまで広がっていくようだが、果たしてどうなることやら……
【GBA】
ゲームボーイアドバンス版のスクリーンショット。ゲーム画面は横スクロールアクションで、さすがにPS2やGCのようにはいかないようだが、カットインされるキャラクタのバストアップシーンは映画そのままのグラフィックスだ。こちらにもバスケのシーンやレースゲームなどの、ミニゲームが収録されている


(C) Disney
Published and distributed in Japan by D3 Publisher Inc.

□D3パブリッシャーのホームページ
http://www.d3p.co.jp/
□ゲーム「チキン・リトル」のページ
http://www.d3p.co.jp/disneygames/cl/
□ブエナ ビスタのホームページ
http://www.movies.co.jp/
□映画「チキン・リトル」のページ
http://www.disney.co.jp/movies/chicken/
□関連情報
【10月13日】D3パブリッシャー、ディズニー最新キャラクタが大活躍
PS2/GC/GBA「チキン・リトル」を12月に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051013/cl.htm

(2005年11月15日)

[Reported by 船津稔]



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