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「ディメンション・ゼロ」は、競技性を高めたカードゲームで、プロ制度を導入するなど注目を集めている。これまでに「Dimension 0 ビフォア・センチュリー ストラクチャーデッキ ~0次元の胎動~」、「Dimension 0 ビフォア・センチュリー ストラクチャーデッキ2 ~0次元の胎動~」が発売済みで、11月26日にはついに本製品として「Dimension 0 ファースト・センチュリー フレイム・アンド・シャドー」の発売が予定されている。 前述の通りプロ制度を導入し、年間プロ賞金2,000万円という高額な賞金制度を表明していることから、競技の透明性や公平性が求められ、ジャッジ規定、プロ資格についての規定などの制定が急がれていた。そんな中、「ディメンション・ゼロ」の普及、健全な発展、地位の向上を図り、ルール管理や紛争の調停を行なう公式大会の開催運営、公認大会の管理をする団体として運営組織「Dimension 0 Players' Association (DPA)」が設立された。 「DPA」では、プレーヤーの育成やプロプレーヤーやジャッジ資格者の認定管理も行なわれる。本日発表会でも一部公開されたが、たとえばプロ認定された者の資格は2年間だが、資格継続については詳細が決定していないなど、まだ作成途中となっている。今後、順次ホームページ場で公開されていく予定。 現在、予定されている大きな公式大会としてはグランプリが2006年に3回、日本選手権が1回となっている。第1回グランプリは2006年1月8日~10日、17日、18日と予選が行なわれ、28日にトライアルの予選が行なわれ、29日に本大会が実施される予定となっている。その後4月に2度目のグランプリ、7月に3度目のグランプリを開催し、日本選手権を10月に開催したい意向だ。なお、グランプリの賞金は1位には100万円が贈られ、賞金総額は431万円、日本選手権の1位賞金は300万円で、賞金総額が731万円となっている。 評議委員を務める木谷高明氏によれば、「グランプリの開催が迫っていることから評議委員会をとりあえず立ち上げ、今後、カードゲームの識者などを招き入れ最終的に7人から10人くらいの評議委員会になればいいと考えている」と説明。現状はブロッコリー社内に設立されているが、独立した機関として活動するようにしたいという。 一方で、ゲームデザイナーの中村 聡氏 (遊宝洞) は、「『ディメンション・ゼロ』は強い人が勝つゲーム。でも、運の要素がどうしても発生し、それを完全に排除するとゲームの魅力もなくなる。しかし、大会用の運用規則としては運の要素を極力廃し、なんとか強い人が実力で勝ち残っていけるものにしたい」とコメント。さらに「運用規則はプレーヤーをガチガチに縛るものではない。そういった中で、勝てば何をしても良いというのではなく、プレーヤーにはスポーツマンシップにのとった試合に期待しているし、マナーなどについても触れていきたい」と語った。
今回、評議委員会にガンホーの堀氏が名前を連ねていることから、デジタル展開も期待されるところ。発表会後に堀氏にお話を伺ったところ「可能性はある」との返答を得た。たとえば「マジック:ザ・ギャザリング」などのような具体的なことについてはまだ白紙の状態だが、「やってみたら面白い」事であれば可能性はあるとしている。ブロッコリーはカードゲーム「アクエリアンエイジ」においても「アクエリアンエイジOnline」を展開している経緯がある。今後の展開にも期待したいところだろう。
(C)BROCCOLI
□ブロッコリーのホームページ (2005年11月7日) [Reported by 船津稔]
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