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会場:秋葉原コンベンションホール
本作のもう1つの大きな特徴が、「マウントシステム」である。本作にはドラゴンやユニコーンなど様々な騎乗動物が登場し、プレーヤーはこれらの動物に乗ることで特殊な地形を通り抜けたり、素早い行動が可能になる。騎乗は、モンスターとの戦いにはもちろん、PvPでより多彩な戦略性をもたらしてくれる。 「WYD」は本日、10月31日より予告ページをオープンし、11月15日正午より1万人規模のクローズドβテスト参加者を募集する。テスト開始は11月20日前後より行なわれ、12月にはオープンβテストへ移行する予定である。本作をプレイするためには「倶楽部はんびっと(仮称)」のアカウントを取得する必要がある。本作は韓国ではアイテム課金制のモデルを取っているが、今回「基本プレイは無料」とアナウンスされているのみで、ビジネスモデルは現在の所明らかにしていない。 「倶楽部はんびっと」のアカウントは、今後予定される「グラナド・エスパダ」などHUEの運営する作品をプレイするためにも必要となる。会員になることでHUEが提供する様々なサービス情報を入手できるほか、テストサービスの優先参加権が与えられる。 今回、イメージイラストを手がける高田さんは、「うる星やつら」、「魔法の天使 クリィミーマミ」、「機動警察パトレイバー」といった多くのファンを獲得したアニメ作品でキャラクタデザインなどを担当し、画集なども発表している人気イラストレーターだ。今回発表したポエマのイラストでは原作のテイストを活かし、胸の谷間を強調したとのこと。高田さんはジュエリーのデザインも手がけていて、WYDの装飾品にも興味を持っているという。高田さんは今後も、キャラクタデザインを手がけていく予定だ。 日韓共同制作ドラマ「フレンズ」の主題歌を歌い、2ndアルバムを制作中であるYURIさんは、会場でイメージソング「NOT A WORLD APART」を披露した。「NOT A WORLD APART」は「WYD」の世界観をベースにしたバラードである。YURIさんの伸びやかな歌声がぴったりの曲だった。YURIさんも今後ゲーム内の楽曲に関わっていくという。 筆者は今回、HUEが本作のサービス開始をアナウンスしたのに、かなり唐突な印象を受けた。HUEは、「グラナド・エスパダ」と、「ネオスチーム」を以前に発表していたが、結果として「WYD」が、HUEの正式サービスタイトル第1弾になる。これは本来第1弾のタイトルになるはずだった「グラナド・エスパダ」の開発が予想以上に難航しているという見方もできるだろうし、同作の成功のために必要不可欠な、ユーザーの囲い込みがまだ不十分だと判断したのかもしれない。 HUEは「WYD」を運営するにあたって、「基本プレイ無料」を大きくアピールしている。本作は韓国ではアイテム課金制が採用されている作品であるが、HUEが課金アイテムを導入するかについては発表を見送った。1万人という大きな規模でのクローズドβテストと、早い時点でのオープンβテストへの移行、さらに無料プレイへのアピールは、できるだけ間口を広げ、HUE、そして「グラナド・エスパダ」に期待しているユーザーに対して、まず「WYD」で「はんびっと倶楽部」に加入してもらい、「グラナド・エスパダ」につなげるという戦略もかいま見える。
今回の発表会では「WYD」はすでにクライアントの日本語化も進んでおり、デモプレイも日本にあるサーバーで行なわれたという。正式サービス第1弾となる「WYD」は、HUEが持つ設備やシステム、そしてノウハウのテストという側面もありそうである。コンテンツと共にHUEの取り組みも注目していきたい作品である。
■ 2つのクラスを兼ねる「伝神」や、マウントなど多彩な育成が可能な「WYD」のキャラクタ 今回、会場にてJOYIMPACT「WYD」開発室長のチョン・ジンホ氏にお話を聞くことができた。もう少しタイトルの情報を掘り下げてお伝えしたい。
伝神したキャラクタは基本的なステータスは、伝神する前のキャラクタの特製を受け継いで誕生する。スタートは1レベルであるが、ステータスなどで通常の初期キャラクタを大きく引き離している。さらにポエマからビーストマスターに伝神したキャラクタならば、ポエマの魔法攻撃力を持つビーストマスターというように、マルチな能力を持ったキャラクタに成長していくという。 馬や空を飛ぶドラゴン、さらに全身炎に包まれたファイアータイガーなど様々な騎乗動物が存在するのも本作の大きな特徴だ。これらの動物はNPCから購入するもの、クエストクリアを通じて得られるもの、GMが開催したイベントで特典として与えられるものがある。発表会のデモプレイではドラゴンと同じように空を飛ぶ巨鳥や、虎などもいた。騎乗動物によって通過できる地形などが変わるものもあり、さらにレベルでわけられていて、様々な種類が用意されているようだ。 デモプレイではキャラクタがスキルによって武器からオーラのような光を帯びさせることで、倍以上の長さを持つ武器として振り回している姿が印象に残った。その長大な武器は騎乗することでバランスがとれ、とてもかっこよくなる。騎乗し速いスピードで走り回り、広い攻撃範囲を持つことで、敵の集団につっこみ、なぎ払うといった活躍も期待できそうだ。 チョン氏に本作のオススメのポイントを聞いたところ、「個人のPvPから、ギルド戦、さらに国家戦まで様々な戦いができるところ」という答えが返ってきた。本作では、国家間の戦いは攻城戦という形で行なわれる。プレーヤーは2つの国家の内どちらかに所属し、防御側か攻撃側となって戦う。国家戦ではキャラクタは赤か青のマントを羽織って戦うため、「マント戦」とも呼ばれている。韓国では毎週土曜の夜に、この攻城戦が開催されているという。 ちなみに、「戦争で活躍するキャラクタのレベルは?」と質問したところ、「250レベル」とのこと。思う存分レベル上げを楽しめる作品となりそうだ。韓国では250レベルに到達するには、ゆっくりやると3カ月くらいの期間が必要だが、大きくレベルを上げる特別なクエストが用意されていて、これをこなすことでわずか1週間で到達した人もいるという。 他にも韓国では積極的にGMイベントが行なわれており、本作のウリの1つとなっているという。イベントで限定アイテムも配られることもあるようで、日本ではどんな展開になるのかが気になるところだ。
PvP中心のテーマ、光り輝く装備を持つキャラクタ、多くのモンスターと渡り合う展開……筆者は今回のデモプレイからは、「オーソドックスな韓国産MMORPGだな」という印象を受けた。しかし、ゲームは触ってみなくてはその明確な特徴はわからない。また、HUEの運営方針でもゲームの雰囲気は大きく変わってくるだろう。HUEが1万人規模のユーザーを対象にどんな対応を見せてくれるか、期待したい。
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□ハンビットユビキタスエンターテインメントのホームページ (2005年10月31日) [Reported by 勝田哲也]
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