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★PCゲームレビュー★

名作の名を受け継ぐ、硬派な迷宮探索RPG
「XANADU NEXT」

  • ジャンル:RPG
  • 発売元:日本ファルコム
  • 価格:通常版:6,510円/限定版:7,800円
  • 対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
  • 発売日:10月27日(発売中)



 「XANADU(ザナドゥ)」はコアなゲームファン達がPC-8800シリーズや、FM7シリーズといった「パソコン」でゲームを楽しんでいた時代、'85年に発売された。

 細かいパラメーター、さまざまな魔法、武器、防具……多彩な要素でキャラクタを表現し、当時のゲームの常識を破る巨大なボスキャラクタを登場させユーザーを驚かせた。ダンジョンはパズル要素が強くなっており、コツをつかまなければ行き詰まることもあった。新しい魅力をたくさん詰め込んだ「XANADU」は大ヒットとなり、ユーザーの心に「日本ファルコム」というメーカー名を刻み込んだのである。

 その「XANADU」発売から20年、名作の名を受け継ぐ新タイトル「XANADU NEXT」が発売される。「XANADU NEXT」とはどんな作品なのだろうか? 今回のレビューでは本作の特徴と、新生「XANADU」の感触をお伝えしたい。


■ 前作「XANADU」への興味もかき立てる硬派なダンジョン探索ゲーム

 「XANADU NEXT」の主人公はかつて騎士だった青年。この世界で騎士達は3年前、軍制改革に反対し「騎士戦争」を起こしたもののこの戦いに敗北してしまう。国を支えていた騎士という存在は没落し、主人公は希望を失っていた。そんな主人公を冒険の旅に誘ったのはかつて同じ孤児院で育ち、現在は考古学者であるシャルであった。

湖に霧が出たときのみ姿を現す奇岩上。この城には聖剣ドラゴンスレーヤーが眠るという伝説がある
ダンジョンはルームごとにわかれ、トラップやモンスターが待ち受けている。アクションが苦手な人もプレイできる万人向けの難易度になっており、序盤はサクサクとゲームが進んでいく
 2人は湖に霧がかかると浮かび上がるという「奇岩城」の伝説を調査するためにハーレックの街を訪れる。それははるか古代に栄えたという伝説の王国「ザナドゥ」の秘密に迫る冒険の始まりであった……。

 3Dモデルのキャラクタが話すイベントシーン。そのポリゴンは少し荒く、最近のゲームと比べると少し違和感を覚える。シャルを初めとしたキャラクタ達にも1枚絵のキャラクタグラフィックが用意されていないため、昨今の日本ファルコムの作品に見られるキャラクタ性を強調した作風とは少し違った雰囲気がある。

 本作はキャラクタ性よりも、その「ゲーム性」を強く打ち出した作品であるという印象を受けた。次々と現れる新しいダンジョン、トラップ、一筋縄ではいかないモンスターのアルゴリズム、そして多彩な成長要素……。演出やストーリーをシンプルにまとめることで「ダンジョン探索ゲーム」としてきちんと作品のカラーを打ち出している。次の迷宮は? 次の装備は? 次の展開は? モンスターと戦い、キャラクタを育成しながらダンジョンを進めていくそのスピード感は心地よく、いつしかのめり込んでプレイしてしまった。シンプルで硬派なアクションRPGであり、その方向性は確かに「XANADU」に通じるものを感じた。

 「XANADU」が基本的には1つの広大な迷宮を進んでいくゲームだったのに対し、「XANADU NEXT」はさまざまなダンジョンが用意されている。3Dグラフィックで描かれたモンスターの動きは多彩で、迷宮もまた工夫を凝らしており、現代ならではのゲームになっている。前作を全く知らなくてもプレイに支障はない。

 それでいながらイベントシーンには「XANADU」で使用されていたBGMのアレンジバージョンが流れたり、扉に使う魔法の鍵を初めとしたアイテムが登場し、オールドファンをニヤリとさせてくれる。

 ストーリーもまた4つの王冠、聖剣ドラコンスレーヤーといった「XANADU」で重要な役目を果たしたアイテムが深く関わってくる。本作は「XANADU」を知らなくても充分楽しめる作品であるが、プレイを重ねるごとに前作への興味が強くなっていくだろう。

 ダンジョン探索に集中できる硬派なゲームであるが、キャラクタ性がまったくないかというとそうではなく、特に、料理が苦手ではあるが一生懸命に作った弁当を手渡してくれるシャルの健気さは微笑ましい。トレージャーハンターのアニエスや、謎の剣士ドヴォルザークといったキャラクタ達もストーリーを盛り上げてくれる。

 本作でちょっとだけ気になったのがジョイパッドに対応していない、というところだ。本作のキャラクタの操作は基本的にマウスとキーボードを使う。左クリックで移動と攻撃を行ない、右クリックで魔法やスキルを使い、カーソルキーで画面を回転させることができる。

 親しみやすいインターフェイスではあるが、マウスクリックで移動と攻撃を行なうシステムは焦ったときに思った行動ができずストレスを感じることもあった。ファルコム作品で、アクションRPGというジャンルならば今までほとんどのタイトルがジョイパッドに対応していたはずである。可能ならアップデートパッチ等で是非とも対応してもらいたいところだ。

考古学者であり、パートナーでもあるシャル。主人公にお弁当を作ってくれるが、最初は焦げたり形が悪かったりする。ゲームが進むごとに料理の腕が上達していくのが面白い 盗賊でありトレジャーハンターであるアニエス。主人公と共にザナドゥの秘密に深く関わっていく 衝撃的な登場をする謎の剣士ドヴォルザーク。身にまとう雰囲気はどこか古風なものがある
本作では商店など施設のNPCのみキャラクタグラフィックで表示される前作「XANADU」の手法を踏襲しているのだ ダンジョンの奧に眠る王冠。ドラゴンスレーヤーと共に、本作の根幹をなすマジックアイテムであるが、入手しても今のところ効果はわからないままだ アニエスは冒険の途中で主人公相手にアイテムを販売してくれることも。基本的に店より効果だが、掘り出し物は要チェックだ


■ パラメーター、ガーディアン、熟練度……やりこみ要素満載のキャラクターシステム

 「XANADU NEXT」の主人公は、STR(筋力)、INT(知力)、REF(反射神経)、CON(耐久力)、MND(精神力)の5つの能力値を持っている。レベルアップをするとフリーのボーナスポイントが与えられ、このポイントを割り振ることで主人公を強化していく。STRやCONを増やして通常攻撃を強めたり、INTやMNDを増やして魔法などの特殊能力を強化したり、方向性を考えた育成が可能だ。

5つのパラメーター。レベルアップ時のボーナスポイントを割り振ることで主人公の攻撃力や最大HPが変化する
ガーディアンをその身に宿す主人公。本来は赤子の時にしかできない儀式だが……
武器には熟練度が設定されている。200%が上限になっている。使い慣れた武器は、大きな攻撃力を持つこととなる
 主人公が使う武器にはそれぞれ熟練度が設定されていて、使い込むことで最大200%まで成長する。各武器にはそれぞれ固有の「スキル」が設定されていて、熟練度が100%を超えると新しい技を覚える。スキルは敵を転倒させる「突き」といった技の他、CONにボーナスをもたらす「強健」や一定の確率で敵の攻撃を弾き返す「迎撃」といったスキルスロットに置いておくと効果を発揮する“状態系スキル”も用意されている。

 これらのスキルは選択肢が増えるほど有利に戦える。ゲームを進めていると強さと資金を考え、展開によっては使わない武器なども出てくるが、スキルを覚えるためにあえて全ての武器を使いこなすというやりこみプレイも面白そうだ。

 「XANADU NEXT」で一番特徴的な要素が「ガーディアン」だろう。ガーディアンとはハーレックの街の秘伝、人間に精霊を宿し、さまざまな恩恵を与える秘術である。主人公はさまざまな力を持ったガーディアンを宿すことが可能になっている。武器の熟練度の獲得速度をアップさせる「デュランダル」、HPを向上させる「シルフィーユ」などなどさまざまなガーディアンがあり、それぞれにレベルが設定されている。街に戻れば何度でも交換可能である。

 ガーディアンによってレベルの上限も異なっているので、まず必要だと思われるガーディアンを優先的に育てていくのがいいだろう。筆者はボス戦でポーションの効果を上げてくれる「ベラドーナ」の能力にかなり助けられた。強い効果を持つヒールポーションは高価であまり数をそろえられないのだが、ベラドーナのおかげで安価なポーションでもそこそこ回復できるため、力押しでの攻略が可能だったのだ。

 この他に主人公は「魔法」も使いこなすことができる。魔法はブレイズやサンダーといった攻撃魔法で、それぞれ攻撃範囲や特性が異なる。ただ、使った感触としてはあくまで“補助的なもの”といった印象を受けた。

 というのも、魔法は冒険を進めることで高レベルの魔法はダンジョンで入手したり商店から購入するといった方法でのみで、使い込むほど強力になるといった成長要素がなく、威力もイマイチで積極的に使おうという気があまりおこらなかったのだ。さらに魔法を使うためのMPは自然回復せず、MP回復アイテムもまた商店では売っていないのでどうしても出し惜しみしてしまう。

 この魔法の傾向もあって、本作は通常攻撃を重視してしまう傾向があるように思う。あくまでゲーム中盤までの印象なのだが、一見自由に見える能力値の割り振りも、装備品によって設定されている能力値を満たすためにはかなり制限されてしまっているように感じた。装備条件を満たすために割り振ってしまっているのだ。

 ただ、ゲームをやりこむことで自由度が大きくなっていくのではないかという期待もある。本作は「レベルダウン」をさせることでもう一度能力値を組み立て直すことも可能になっている。成長させたガーディアンを使うことで魔法やスキルを使いこなして冒険をするといったプレイや、クリアを焦らずじっくりとキャラクタの熟練度を満たすといったプレイも可能だろう。ゲームをある程度進め選択肢が増えてきてから、やりこみプレイとして成長を工夫する作品なのである。

周りの敵をまとめて攻撃できるなぎ払いのスキル 状態系のスキルはスロットに置くことで効果を発揮する ガーディアンにはさまざまな種類があり、育てることでより強力に
武器には必要な能力値が細かく決まっている。ゲームを進めるためには良い装備は必須なので、今のところ思い切った能力値の割り振りはできない 灼熱の炎の壁を発生させる魔法、ブレイズ。レベルが上のものを使えばより強力になる サンダーの魔法は相手をしびれさせ、行動を封じることができる


■ 次々と現れるダンジョンとモンスター、さまざまな仕掛け

 街外れの遺跡から、ゴブリンやスライムが待ち受けるクローヴァー遺跡、水が行く手を阻む「千古の迷道」、灼熱の溶岩をたたえた「イーグリット山」などなどゲームはハーレックの街を拠点に次々と現れるダンジョン挑戦するという展開になる。

冒険の拠点となるハーレックの街。冒険が進むと街のさまざまなところがダンジョンの入り口になる
ダンジョンの多くの扉は鍵がかかっている。ダンジョンを進むためには商人が売る魔法の鍵を大量に持っていかなくてはならない
主人公は水中では少ししか行動できない。水を使ったトラップは、時には強引に進むことで突破口が見つかる場合もある
 各ダンジョンはテーマもはっきりしていてモンスターの個性も豊かだ。効率よく敵を倒すために敵の攻撃パターンを読んで背後から攻撃することも重要になってくるし、攻撃を受ければ必ず毒をくらってしまう「ポイズンスライム」には、サンダーを浴びせてしびれさせてから剣で攻撃する、といった作戦が必要になってくる。モンスターに対する攻略法を探る作業は楽しい。

 ダンジョンの中には「倉庫番」を彷彿とさせる、巨石を押して動かすパズル要素があったり、道順を考えることで解決方法が見えてくる仕掛けもある。例えば「千古の迷道」では水に潜って進むか、それとも遠回りをして他の解決方法を探すか、といった判断をしなくてはならない。主人公は一定時間しか水に潜れず、溺死のリスクがある。

 この水をくぐった先に救済措置はあるのか、それともないのか? ないとすれば他にはどこかに道があったか? 本作では体力は自然回復しない。探索は襲いかかるモンスター達を切り伏せながら進めていくこととなる。次第に残り少なくなっていく体力回復剤と相談しながら前に進んでいかなくてはならない。

 冒険を続けることで岩を壊すことができる「ガントレット」や、隠れたものを探し出せる「スペクタクルズ」といったアイテムが入手できる。これらのアイテムにより過去に攻略したダンジョンも隠されていたものも明らかになっていき、冒険の舞台はさらに広がっていくのである。

 ダンジョンの奥地には巨大なボスが待ちかまえている。筆者は序盤のボスである「ベリルアード」がお気に入りだ。人の顔のような大樹のモンスターの姿は醜悪そのもので、最初はどこを攻撃していいかわからなかった。さらにこのモンスターは今までの敵がしてこなかった毒攻撃まで使ってくる。何度か挑戦して、ようやく倒せた敵であった。

 本作は他のファルコム作品にも共通する「サクサク感」がある。ボタンを連打し敵を切り伏せ、次々に出てくる謎を解き、そして新しいダンジョンに挑戦する。その展開にスピード感があり、プレーヤーをゲームに引き込まずに入られない。次の展開が気になって夢中になってゲームを進める、そういった魅力が本作には確かにある。

 筆者もまた気がつくと何時間も集中して先へ先へとゲームを進めていったのだが、ちょっと心に残る疑問があった。「確かにこのゲームは面白いが、この作品は本当に『XANADU』なのか?」という疑問が膨らんでいったのだ。

 筆者は「XANADU」を美化しすぎたくない。「XANADU」は確かに革新的な作品として当時、多くのユーザー達に衝撃を与えた作品であるが、現在の価値観の上では、理不尽な制約に満ちており、あくまであの時代ならではの「名作」である。現在、あの難易度やシステムをそのままゲームに再現しても疑問を持つユーザーも多いだろう。

 しかし、「XANADU」の名前を受け継ぐこの「XANADU NEXT」は、やはり何か前作を彷彿とさせる「歯ごたえ」が必要なのではないか、と思ったのだ。サクサクとゲームは進められる、キャラクタのパラメーターもどんどんアップさせることができる、経験値稼ぎも楽しい。しかしそれだけではただの出来の良いアクションRPGであって、「XANADU」ではないのではないか。

 この疑問は次第に大きくなっていったが、ある瞬間解決したのである。そこで初めて筆者がこの作品に感じていた不満も明らかになったのだった。

 「XANADU」は巨大な迷宮にたった1人主人公が挑む作品である。プレーヤーの前には広大なダンジョンが広がっており、さまざまな謎があり、ゲームが進むほどに迷宮の奧へと進んでいく。「終わりのない迷宮探検」こそが「XANADU」の、そして「ウィザードリー」からはじまるダンジョン探索型RPGの楽しさだ。「XANADU NEXT」は場面が「変わりすぎる」のである、各ダンジョンのボリュームも不満だった。巨大な迷宮に挑むという感覚が不足していたのだ。

 この少し自分勝手な筆者の思いこみは、中盤のダンジョンからは解消された。広大な地下迷宮、今まで入手したアイテムを使って突破していく仕掛け。戻ろうか進もうか迷う気持ち、チェックポイントを見つけたときの安堵感、謎に行き詰まり、少しゲームを止めて考える時間、セーブを怠り死んでしまったときの喪失感……。難しすぎるわけではない。適度な歯ごたえ、「迷宮」に挑む感覚は、中盤以降、強く感じられるようになっていったのだ。

 これから終盤に向かっていく展開では、プレーヤーを「XANADU」の舞台であったと思われる「奇岩城」が待ち受けている。奇岩城ははたしてどんなダンジョンなのか、筆者もとても楽しみである。

 「XANADU NEXT」は前作のファンはもちろん、前作の知識がない人も楽しめる作品だ。序盤はサクサクと進めることができ、そのスピード感を保ったまま、次第に入り組んでくるダンジョン、強くなっていくモンスターと思う存分戦うことができる。未知の世界を力で切り開く達成感を持った作品なのである。

最初の冒険の舞台となる街外れの遺跡 ダンジョンの奧に眠る石板。「ザナドゥ」にまつわる伝説が書かれている スライムやゴブリンが待ち受けるクローヴァー遺跡
丸い穴が空いた扉。特別な鍵がなくては開けることができない その部屋(フィールド)にいるモンスターを全滅させることで宝箱が出現する。間違って魔法で撃ってしまうと壊れてしまうので注意 水が行く手を阻む千古の迷道。その名の通りさまざまな場所につながっている
強力なリザードマンが守る魔粧の森。テレポーターが多く設置してあり、冒険者を迷わせる 巨石を動かすことで作動する仕掛け。ゲームが進むごとに複雑になっていく 攻撃すると大爆発する木箱。ダメージを受けないためには魔法で遠距離攻撃をするのが良いだろう
突進してくるミノタウロス。うまく避ければ背後から攻撃できる ポイズンスライムの接近攻撃は高確率でこちらを毒状態にする スケルトン系のモンスターは、倒されても起きあがってくる
氷のブレスを発射するフローズンサラマンダー スペクタクルズを装備することで隠された通路を発見することができる 各地にあるポータル。これを発見すれば街と簡単に行き来ができるようになる
ボスモンスター搭乗時にはムービーが雰囲気を盛り上げる 醜悪なベルリアード。腕のような枝と、花の咲いた舌で攻撃してくる 蜘蛛のモンスタースコルチュアは素早い動きで主人公を踏みつけようとする

(C)2005 Nihon Falcom Corporation.


【XANADU NEXT】
  • CPU:Pentium III 800MHz以上(Pentium III 1GHz以上)
  • メモリ:128MB以上(256MB以上推奨)
  • HDD:600MB以上
  • ビデオカード:DirectX7.0a以降に対応したビデオカード(VRAM 16MB以上推奨)


□日本ファルコムのホームページ
http://www.falcom.co.jp/
□「ザナドゥ・ネクスト」のページ
http://www.falcom.co.jp/xanadu_next/index.html
□関連情報
【8月26日】日本ファルコム、名作「ザナドゥ」の続編がついに登場!
WIN「ザナドゥ・ネクスト」を10月27日発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050826/xanadu.htm

(2005年10月27日)

[Reported by 勝田哲也]



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