会場：秋葉原駅前広場、ダイビル・秋葉原コンベンションセンターホールなど

　弊誌でも何度かお伝えしているように、22日から秋葉原の街全体を会場として開催されているイベント「T!FF in AKIHABARA 秋葉原エンタまつり」。24日も各種イベントが実施された。その1つがソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEJ) 主催の「『みんなのGOLF ポータブル』 女子プロゴルファー古閑美保さんと対戦。プロとゴルフでガチンコ勝負! ゲームでなら負けないぞ!!」。

　イベントタイトルにあるように、女子ゴルフの古閑美保プロと対戦し、勝てばプレゼントをゲットできるというもの。SCEJは2006年3月まで“PlayStation”ブランドのイメージアップのため同選手とスポンサー契約を締結。PSP「みんなのGOLF ポータブル」のテレビコマーシャルにも出演している。コマーシャルで古閑プロは「いっつもGOLFをしよる」とつぶやいているが、本当のところはどうなのだろうか?

　ステージに登場した古閑プロは「うまくいくときは……」と控えめ。「みんなのGOLF」歴は1年程度という。本人曰く、本当のゴルフの成績が63程度。「みんなのGOLF」はこの数字には及ばないという。リアルゴルフの成績の方がいいという人は、なかなか少ないと思われるが、さすがプロと言うところか。好きなキャラクタはゴスロリ系プロゴルファーのミュウ。今回もこのキャラクタを使用していた。

　今回の挑戦者は4名。マッチプレイ形式で3ホール2アップで戦う。参加者はメモリースティックDUOに記録した育ててきたキャラクタを使用可能。ということで、プロ野球の選手の格好をしたキャラクタや、酔ったサラリーマンのようなキャラクタまで登場した。対戦が始まるとナイスショットが決まれば客席から「ナイスショット!」のかけ声が上がり、1ショット、1パットごとに拍手が起こる盛り上がりを見せた。

　1試合目を引き分けで終えた古閑プロは「ちょっと読みが浅かったっすね。もう大丈夫」と強気で挑んだ。対戦相手は1日1ラウンドは「みんなのGOLF4」でまわるという“むねむね”さん。しかし、ここから古閑プロの言葉通りいきなり絶好調に。いきなりウルトラショットでピンそば1.6mに寄せてきた。その後2番目のホールでは左に引っかけてしまうも、好調をキープ。

　3番手に登場したのは、卓球選手の松下浩二選手。松下選手はオリンピックに4度出場したという素晴らしい選手。ゴルフはそれほどと言うことだが、さすがにそこは一流のスポーツ選手。ミスのあとの集中力は素晴らしく、ここぞというピンチでミラクルともいえるショットを連発。4人と戦った最終結果は古閑プロの2勝2分けと、圧倒的な強さを天下に知らしめた。

　古閑プロのすごいところは、これが100%ではないという点。というのも、プレイ中は司会者とSCEJのスタッフのアドバイスを聞いてプレイしていたのだが、スライスやフックの操作方法を知らずにプレイしているのだ。さらに、松下選手との対戦中に松下選手のボールが炎に包まれるのを見て「あれはどうやって出すんですか?」と質問。つまりパワーショットの出し方を知らなかったわけで、必要最小限のプレイでそれだけのスコアを出すと言うことは、今後そういったテクニックを身につけるとどこまでスコアを伸ばすのか、末恐ろしい。

　古閑プロはリアルにプレイするゴルフと「みんなのGOLF」とどちらが難しいかという質問に、「ゲームをするときはプレッシャーがないですからね。指先だけですから。実際のゴルフは体全体を動かさなければならないですから」とコメント。毎週試合があり、何もないのは月曜日だけという過酷なプロの世界での試合は想像を絶するものがあるようだ。最後の感想で古閑プロは「『みんなのGOLF』も難しいですねぇ。調子がでなかったですが、楽しかったです」と語り、来週行なわれる予定の「樋口久子ゴルフ殿堂入り記念IDC大塚家具レディス」に優勝したときには「『みんなのGOLF』のおかげで優勝できましたとコメントします!」と宣言し、イベントは幕を閉じた。

　今回のイベントはSCEJには珍しいゲーム大会形式だったが、絶妙な司会とSCEJスタッフの的確な解説、何より古閑プロの個性がにじみ出たゲームのプレイは非常に楽しいもので、ゲームの楽しさが十分に引き出されていた。今後も同様のイベントが数多く開催されることを望みたい。

似たようなカットで恐縮だが、PSPで「みんなのGOLF ポータブル」を真剣にプレイする古閑美保プロ。イベントタイトルが「プロとゴルフでガチンコ勝負!」となっているが、一番ガチンコだったのが挑戦者ではなく古閑美保プロその人であった! 真剣にプレイし、いいショットが決まれば相好を崩し、ミスショットをしてしまうと厳しい表情となる。まるで本当にゴルフをしているかのような様子は非常に魅力的		最後の挨拶で「樋口久子ゴルフ殿堂入り記念IDC大塚家具レディスに優勝したら『みんなのGOLFのおかげで優勝できました』とコメントします」と宣言
司会者とSCEJの小番氏の解説も非常に的確でわかりやすいものだった。ゴルフ好きはもちろん、「みんなのGOLF」のファンも盛り上がれる内容だった	なぜこんな所に……? 卓球で4度オリンピックに出場した松下浩二選手が参戦!! 善戦したが、勝つことはかなわなかった	古閑美保プロの戦績は2勝2分けで負けなし!! 古閑プロに勝利すれば記念写真を撮影してもらえることになっていたが、残念ながら皆さん参加賞のみで夢は叶いませんでした
対戦の合間に企画された「古閑美保プロのハーフタイムレッスン」。古閑プロの手ほどきを受けてパットを決めることができるとサイン入りゴルフボールがもらえるという企画。3名の来場者が挑戦。写真の彼は残念ながら決めることはできなかったが、“子ども特権”で主催者側も賞品をプレゼント		最後は古閑プロ自らクラブを握り、会場に向かって特別のボールでショットし、受け取った人にプレゼントするという企画を行なった

□「秋葉原エンタまつり」のページ
http://www.akibaentamaturi.jp
□東京国際映画祭のホームページ
http://www.tiff-jp.net/
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□プレイステーションのホームページ
http://www.playstation.jp/
□「みんGOL.net」のページ
http://www.mingol.net/
□関連情報
【10月7日】「秋葉原エンタまつり」にSCEJ特別協賛
海道氏と上田氏による「ワンダと巨像」トークショウやPS3の映像出展など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051007/enta.htm
【10月21日】SCEJ、PSP「福福の島」、「TALKMAN」
「秋葉原エンタまつり」などに合わせ体験会を実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051021/scej.htm
【10月21日】コナミ、「秋葉原エンタまつり」に
「METAL GEAR」シリーズ最新作を出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051021/mgs.htm
【10月22日】「T!FF in AKIHABARA 秋葉原エンタまつり」開幕
30日までの9日間、秋葉原のあちこちで各種イベントなどを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051022/entama.htm
【10月24日】「秋葉原エンタまつり」でPSP「みんなのGOLF ポータブル」
強敵!? 女子プロゴルファー古閑美保さんとガチで対戦
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20051024/scej.htm

(2005年10月24日)

[Reported by 船津稔]