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会場:大倉集古館
ゲームオン代表取締役社長、鄭起泳氏の挨拶の後、「SiLKROAD ONLINE」のマーケティングマネージャーを務める山本純子氏による本作の日本でのサービススケジュールなどが説明された。「SiLKROAD ONLINE」は韓国の他、台湾、中国でサービスが開始され、日本は4番目となる。韓国では当初、R-18指定のタイトルであったが、一部の露出表現を抑え、ダイナミックなエフェクトなどはそのままに、全年齢対象のタイトルとしている。本作はいくつもの候補作の中から選び抜いたタイトルで、日本のユーザーにいかに快適にプレイしてもらえるかを考えて選択されたタイトルだという。 本作のクローズドβテストは9月22日より、10月4日まで募集が行なわれる。募集は弊紙を含めたweb媒体や、ネットカフェで行なわれる。アカウントの当選情報は10月5日、当選者のみメールが送付される。クライアントは10月3日よりダウンロードが可能となる予定。クローズドβテストは10月6日の14時から開始される。なおテストの終了時期、データの引継などは現在まだ発表されていない。 ゲームの実際の説明を行なったのはプロデューサーを務める秋山隆利氏。「SiLKROAD ONLINE」は中国の長安から、敦煌のある西域、さらに遠くヨーロッパ、イスラムまで続く壮大なマップをゲーム内で再現し、プレーヤー達はモンスターと戦いながら西への道を目指す。韓国では現在、中国とヨーロッパの中間のワールドである「オアシス王国」までが実装されており、今後ヨーロッパ区域を実装、日本ではヨーロッパ区域は2006年度末に実装予定であるが、場合によっては早まることもあるとのこと。 本作では26人ものキャラクタタイプが存在しており、プレーヤーはここから自分のキャラクタを選択する。キャラクタは、シルクロードで行方不明になった夫の行方を探し求める「フェイジュ」、記憶を失った「ウェイ・クアン」、天竺を目指すという「シアンジョウ」といったそれぞれのストーリーを持っている。キャラクタの多くは人間タイプだが、恐ろしい鬼の顔を持つために人から忌み嫌われてしまう鬼族の「レイグォイ」といった人間族以外のキャラクタも用意されている。 キャラクタはそれぞれバックストーリーと特徴的な外見を持っているが、身長や体格、装備や武器などは自由にカスタマイズ可能だ。さらに今後のアップデートでヨーロッパ的な背景を持つキャラクタや、イスラム出身のキャラクタもプレイできるようになる。フィールドには西遊記等に登場する中国の神話や民話に登場するモンスターが行く手を阻む。さらにプレーヤーの何倍もの大きさを持つ「ジャイアントモンスター」が登場、その大きさでプレーヤーを圧倒する。 モンスターと戦いつつ西域へと歩を進める旅の醍醐味を体験できる本作だが、最大の特徴はPvPを中心とした「交易システム」にある。プレーヤーはレベル20を越えると特定の装備を身につけることで「商人」、「盗賊」、「ハンター」の3つの“職業”につくことができる。商人は街まで荷馬を引いていき、それが成功すれば大きな利益を得ることができる。盗賊はその荷馬を狙い商人を襲い、ハンターは商人に雇われて盗賊を撃退する。いわば、PKとPKKの存在をゲームシステムに盛り込んだ作品となっているのである。 秋山氏によればレベル20までキャラクタを育てるのは30~40時間、クローズドβ時の実装範囲では商人は長安と敦煌を行き来する1ルートのみをたどることになる。交易中は荷馬を街まで引いて行かなくてはならず、その時間は実時間で1時間ほど、商人とハンターは盗賊に警戒しながら、モンスターからも荷馬を守らなくてはならない。 盗賊はもし荷物を奪うことができても一定時間はその荷馬を自分のものにするために引いていかなくてはならず、逆襲される恐れもある。もしうまく自分のものにできれば盗賊の街で特産品を売り払ってしまうことが可能だ。 この3つの職業には専用のスキルが用意されており、商人は交易に成功すれば1度に運搬できる量が増えたり、より安全に輸送ができるようになる。ハンター、盗賊は対象を倒すことで経験値を得て、ハンターは盗賊に対する攻撃力が増し、盗賊は両者を襲うために有利なスキルを得ていく。 本作のユニークな部分は、これら職業は装備を変えることでいつでも変更できることで、商人と盗賊のスキルをそれぞれ育てることも可能だ。ただし、盗賊にはいわゆる「フラグ」が設定されており、連続して数多くの商人を襲い、交易品を奪うと装備を外してもハンターからいつでも襲われる、といったことにもなるという。 戦闘をよりエキサイティングにしてくれるのが「闘神」モード。ゲーム内でモンスターが落とす「破魂」を集め、それを解放することでキャラクタが一定時間1.5~2倍の力を発揮することが可能となる。モンスター戦でのアクセント、対人戦での駆け引きに使えそうなシステムである。この他に「マント」というアイテムによりペナルティーなしに対人戦を行なうことができる。マントを装備したキャラクタ同士でのチーム戦やバトルロイヤルが可能になっているのだ。 課金アイテムの詳細は現在まだ不明だが、韓国では40種類ほどが発売されており、キャラクタのステータスなどの再調節や、一時的にステータスをアップさせるものなどがあるという。装備品などは販売されておらず、これらは基本的にゲーム内のドロップアイテムとして入手する必要があるという。
発表されたスケジュールでは2005年の年末までには和田(Hotan)までのマップが解放される。プレーヤー達は長安、敦煌、和田の交易路を行き来し、激しい戦いを繰り広げていきそうである。道と交易を主題にしたPvPという本作ならではの特徴がどんなプレーヤー社会を形成するかは、興味深いところだ。
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□ゲームオンのホームページ (2005年9月23日) [Reported by 勝田哲也]
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