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「東京ゲームショウ2005」ブースレポート
~トミー、アトラス、コーエー編~

9月16日~18日 開催(16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,200円(前売1,000円)
    小学生以下無料



■ トミー

 キャラクタものを得意とするトミーは、「ナルト」、「ゾイド」の2大ブランドを前面に押し立てて来場者にアピール。ブース内は親子連れが目立ち、このあたりはターゲットとなる顧客層をしっかり獲得できていることの証明とも受け取れる。

 ステージイベントは連日ゲーム大会を中心に構成されていたが、本日はTVアニメ「ナルト」主人公役をつとめる竹内順子さんのトークショーが行われたので、その一部を抜粋してご紹介させていただきたい。

 先日のイベントでは「スカートをはいて失敗した(笑)」ということで、GジャンにGパンというスタイリッシュないでたちで登場した竹内さん。集まった大勢のファンを前に「いやぁ、ナルトってみんなに愛されてるんだなぁと思いますね」と、うれしそうな表情。

 普段ナルトを演じるにあたって心がけていることは「なるべく元気でいようと思ってます。ナルトは2枚目と3枚目の両面があると思うんですが、2枚目はさておき3枚目については“はっちゃけるパワー”が必要だなぁと思うんですね。普段テンション低くても、ナルトをやるときは“頑張るぞ!”と仕切りなおしています」とのこと。役を演じるにあたってアニメとゲームで特に違いはなく「強いていえば、ひとりで“うぉぉ!”とか“やってられねぇってばよ!”とか、流れがなくひとりでやらなくちゃならないのが難しいなぁと思うところですね」という。ファンの人は、ゲームでそのあたりを踏まえてプレイすると面白いかもしれない。

 ファンからの質問タイムでは「ナルトで、ナルト以外のキャラクタを演じるとしたら、誰がいいですか?」という女の子からの声に対しては「ハク!」と即答。「はかなくも2枚目という、今までやったことがないキャラクタ」というのがその理由で、ハク以外では「ツナデ様が、もっと大人になっていい女になったらやってみたい」という。「ナルトは技が少ない」という声に対しては「おいおいおいおい、技が少ないといいやがったな?(笑) お色気の術もあるでしょ? ハーレムの術もあるでしょ? 渦巻きナルト連弾もあるでしょ? あるじゃないのよー! 何いっちゃってんのよ!」といいつつも「もしも他に技をやるならば、もっと身体を使わない技をやってみたい。幻術系とか。ありえないよね(笑)」とほのぼのトーク。質問しようとした小さな男の子が緊張して黙り込んでしまったときは、ナルトの声で「タカキー! ナルトのこと好きかー!? これからも応援してくれってばよ!」と即座にフォローしていた姿が印象的。

 ナルトと同じ年頃には、クラシックバレエを習っていたという竹内さん。声優を目指している人たちに対しては「私は基本的に声優になりたくてなったわけではないんで……芝居をやりたい、役者を続けていきたいという流れのなかで、たまたま声の仕事にたずさわることができた。そうなる前までは、ハッキリいって親から酷い扱いを受けていましたよ(笑) 「お前はいつまですねをかじっているんだコラァ! 親戚中に“お前が一番最下位だ”」とかっていわれ続けましたよ(笑) でも、頑張って続けました。今、こういうふうにみなさんの前でしゃべってるのもおこがましいんですけども、続けてて良かったなぁと思う一瞬です。なので、頑張って、続けてやりたいという気持ちを持続させてください。一緒に仕事ができるよう、私も頑張ります」とエールを贈ってくれた。子供たちとのゲーム大会もおおいに盛り上がり、ファンにとっては忘れられない一日となったはずだ。

【ナルト激闘忍者大戦!4(GC)】【ゾイドフルメタルクラッシュ(GC)】【魔砲使い黒姫(PS2)】
最大4人まで同時プレイが可能な3D忍者対戦格闘ゲーム。新キャラ「音の四人衆」が参加して、戦いはさらにヒートアップ。テンポが良くスピーディな戦闘は、ファンだけでなくアクションゲームが好きな人ならきっと気に入るはず。2005年冬発売予定。価格は未定 対戦格闘タイプだが、1軸ではなくフィールド内を自由に動けるのが特徴。接近するとグラフィックがズームアップするため迫力満点。シンプルな操作系でとっつきやすく、奥深いカスタマイズがユーザーを捕らえて離さない。10月27日発売予定。価格は7,140円 月刊少年ジャンプで連載中の人気コミックを3Dアクションゲーム化。接近戦は格闘、遠距離では銃で攻撃。原作者が完全監修をつとめ、オリジナルキャラも多数登場するという。2005年冬発売予定。価格は未定



■ アトラス

 アトラスブースに出展されていたゲームは、PS2が「デビルサマナー葛葉ライドウ(仮題)」、PSPは「真・女神転生デビルサマナー 悪魔召喚師」「PRINCESS CROWN」、DSが「スノボキッズ パーティー」、PCでは「Risk Your Life Part2」、GBAで「くにおくん熱血コレクション2」など。

 その多くがリメイク作品などで、完全な新作となるのはPS2の「デビルサマナー葛葉ライドウ(仮題)」と、DSの「スノボキッズ PARTY」のふたつ。今回は主にこの二つを重点的にプレイしてみたので、その感想をレポートして行きたい。

デビルサマナー 葛葉ライドウ(仮題)

 今回の出展ではメインとなる作品。今年はデビルサマナーシリーズの10周年に当たるらしく、試遊台もブース内最多の8台が設置されており、このゲームに対する力の入りようが伺えた。出展されていたバージョンでは、バトルモードとストーリーモードの二つを選択して遊べるようになっていた。バトルモードはストーリーモードには登場しないボスキャラ的な敵キャラと1回戦闘ができ、ストーリーモードは通常プレイの一部が体験できると言うような内容。どちらかと言うと、やはり新作の世界観が味わいやすいストーリーモードの方をプレイしている人が多いような印象を受けた。

 独自の世界観を持つデビルサマナーシリーズだが、この作品もその例に漏れず、面白い雰囲気を持っている。特に時代背景は大正二十年の帝都と言う、他に例を見ない設定となっていた。主人公は仮タイトルにもなっている葛葉ライドウ。鳴海探偵社の探偵見習いで、超国家機関ヤタガラスより帝都守護の密命を与えられている十四代目デビルサマナーだ。

 大まかなシステムは今までのデビルサマナーシリーズを踏襲したものになっているが、特徴的なのは戦闘システム。シリーズ初となる3Dアクションでの戦闘シーンとなっていた。戦闘中は仲魔を1匹だけ呼び出して使役することが出来る。仲魔の行動はAIになっており、コマンドで作戦を指示することが可能。仲魔はいつでも入れ替えすることが可能で、新しい仲魔を召喚するとそれまで出していた仲魔が消える。

 戦闘中の操作はR1でコマンド呼び出し、□で斬り攻撃、△で銃攻撃、×でガード、○で封魔と言うようになっていた。○の封魔は敵キャラを仲魔にするコマンドで、これを実行するためにはまず敵キャラに弱点属性で攻撃をしなければならない。これは弱点属性の魔法攻撃を持った仲魔を召喚し、作戦で「魔法攻撃」を選択することで弱点属性で攻撃することが出来た。弱点属性で攻撃すると敵キャラクターにオレンジの文字で「弱点!」と表示され、しばらく動きが止まる。その間に敵キャラクターの近くまで行き、○ボタンを押すと封魔が実行できる。封魔が成功すると画面右上にゲージが表示され、○ボタンを連打するとゲージが減っていく。このゲージが0になると敵キャラクターを仲魔にできると言う仕組みだ。満月の時や、レベルが足りないなどなんらかの条件で仲魔にできない場合もあるらしく、そう言った場合に○ボタンを押しても封魔を実行することは出来なかった。また、封魔以外にも弱点属性で攻撃した後には□+×で仲魔との協力攻撃なども出来るようだ。

 フィールドでは○ボタンで人に話しかけることができ、R1で仲魔を1匹だけ呼び出せる。呼び出している仲魔によって、特殊能力を使って街の人に話しかけることが可能で、その場合は×ボタンを使うようになっていた。特殊能力は仲魔によって様々で、ジャックランタンならば相手の心を燃え上がらせ、モコイならば相手の心が読めるなどと言った感じ。このシステムを使った謎解き要素がどのようにストーリーに絡んでくるのかも楽しみなところだ。

 全体を通しての感想としては、比較的ブースが空いていたこともあり、意外とゆったりとプレイすることが出来た。戦闘、フィールドシーン共に操作しやすく、特にストレスを感じることもなかった。世界観も面白く、発売が待ち遠しいタイトルである。多少気になる点としては、戦闘を多くこなすことになるであろうデビルサマナーシリーズにおいて、3Dアクションと言うのは後半になるに従って手間がかかるようになり、ストレスがたまるのでは?と言う懸念がある。この点をどのようにしてうまく解消していくのかは、今後気になるところだ。

スノボキッズ パーティー

 ニンテンドーDSでは「スノボキッズ パーティー」が出展されていた。タイトル通りスノーボードを題材とした本作は、ワンカートリッジプレイに対応した最大4人のワイヤレスの通信対戦が目玉のようだ。メインの画面はタッチパネルでは無く、上の画面。タッチパネルには普段自分と相手の位置関係を表す表示がされており、スペシャルトリックが可能な場面ではコマンドが表示されるようになっていた。

 操作は十字キーで体重移動、Bボタンを押しっぱなしにするとしゃがみつつ少し加速、離すとジャンプ。Yボタンを押しながらだとコーナーを曲がりやすくなるらしい。コースに設置されたボックスを通過するとアイテムが手に入り、RボタンやLボタンで使用することができた。ジャンプ台の手前でBボタンを押し、ジャンプすると同時に離すことにより高くジャンプでき、ここでは様々なトリックを決めることが可能。トリックはジャンプ中に十字キー+ボタンで決められる。トリックを決めていくと左下のゲージが溜まり、最大まで溜めるとジャンプ時にタッチパネルを使ったスペシャルトリックを決めることが可能になる。スペシャルトリックを成功させるとスピードが速くなったり、アイテムがパワーアップするなどのボーナスが得られる。スペシャルトリックの操作は、例えばタッチパネルが上下2分割されて上に1、下に2と表示されるので、上を1回下を2回タッチする、と言うような簡単なもの。慣れればさほど難しくはないと感じた。

 他にもスタート時にタッチパネルをタップ(連打)するとスタートダッシュが可能であるとか、転んだときもタッチパネルをタップすることで素早い復帰が可能になるなど、操作説明のパネルに載っていない操作がいくつかあり、やや煩雑な印象を受けた。ただこの点はスタッフがマメに説明して回るなどし、うまく解消しようとしていたようだ。

 従来のスポーツゲームと比べると、アイテムなどが豊富で対戦に重きを置いたシステムになっている印象を受けた。ただその分すぐ転ぶので、スポーツゲームのように爽快感を目当てにすると少し違和感を感じるかも知れない。コースは3周するとゴールになっているのだが、1周が終わるとヘリに乗り込まなければならない。そのヘリの乗り込み口が狭くなっていて、スムーズに乗り込むのはやや難しくなっていた。また、最初のプレイでは下まで降りたのに、次にどこに行けばいいのかわからず、途方に暮れてしまった。スタッフの方の説明では、邪魔をしあって楽しんでもらいたいのでわざと狭くしているのだそうだが、少しやりすぎな感も否めなかった。

 ただ名前の通りパーティーゲームとして楽しむのならば、逆にこれぐらいやりすぎでもいいのかも知れない。ブースでは実際にスタッフの方が説明をしながら一緒に遊んでくれていた。もしプレイするのならば、是非数人でDSを持ち寄り、通信対戦をして遊びたいゲームだ。


■ コーエー

 コーエーブースでは、次世代ゲーム機作品のうち、PS3「仁王」は映像出展のみだったが、Xbox 360「真・三國無双4 Special」は実際に体験できる試遊台が設置されていた。このほか、PS2「GI JOCKEY 4 (ジーワンジョッキー4)」やPS2「遥かなる時空の中で3」、PSP「三國志VI」、PSP「戦国無双」、PSP「金色のコルダ」などもプレイアブル出展されていた。

 Xbox 360「真・三國無双4 Special」は、ゲーム内容そのものには大きな変化はないものの、PS2版に比べると解像度が上がった分だけ、やはりグラフィックの品質の高さには目を奪われるものがある。また、1画面中に表示される敵の数も格段に増えており、“一騎当千”の爽快感もアップしているように感じた。

 PS2「GI JOCKEY 4」は、シリーズ4作目ということもあって、かなり洗練されてきた感がある。実名騎手50名、実在馬名9,000頭以上が登場、もちろん今年、圧倒的な強さで2冠を制したディープインパクトにも騎乗できるのは、競馬ファンにとってたまらない喜びだろう。騎乗の操作ではアナログスティックによる右手綱や左手綱それぞれを操るという要素が追加され、さらにリアルに。ほかにも、馬の右手前/左手前、見せムチなど、競馬通好みのこだわりが感じられるシステムに進化している。反面、初心者には難しいかなという印象も受けた。

 試遊台では、ヒストリーモードとして、過去に行なわれた実際のレースと同じメンバーで、そこから好きな馬を選んで騎乗できた。思い入れのある馬に乗って、負けてしまったレースをゲームの中でリベンジというのもまた楽しいだろう。12月22日に通常版のほか、特典の同梱される「プレミアムBOX」と、「ウイニングポスト7」をセットにした「ツインパック」が同時に発売される予定。

 PSP「戦国無双」を体験プレイしてみたところ、同じPSP版の「真・三國無双」と同じような印象を受けた。グラフィックのクオリティはそれほど変わっておらず、また、アクションパートと、マップ上を進軍先を指定するタクティカルパートを交互に繰り返して進行するのも同様。このあたりは、短い時間ごとに区切りが必要となる、携帯ゲーム機ならではの仕様ということだろう。

 しかし、タクティカルパートには若干の変化が見られた。「真・三國無双」では敵陣地には1回1マスしか進攻できなかったが、「戦国無双」ではアクションパートでステージごとに設定されたミッションの時間などの結果から「優」や「可」などで評価される。そして、次のタクティカルパートでは、その評価に応じて余計に進攻できるマスが増えるといったギミックが追加されていた。

 このほかにも、武将選択で「?」表示され、初期状態では隠されている武将がいるなど、「無双」シリーズおなじみのやり込み要素も用意されていることが確認できた。大きな進歩があるわけではないが、「真・三國無双」を気に入っている人には、安心して勧められる仕上がりだ。

□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/
□アトラスのホームページ
http://www.atlus.co.jp/
□コーエーのホームページ
http://www.koei.co.jp/
□「東京ゲームショウ2005」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/

(2005年9月18日)

[Reported by 豊臣和孝/米澤大祐/滝沢修]


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