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「東京ゲームショウ2005」D3パブリッシャーブースレポート
~硬軟とりそろえた魅惑のラインナップ~

9月16日~18日 開催(16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,200円(前売1,000円)
    小学生以下無料


 野球にたとえるなら、黎明期はSIMPLEシリーズというエコノミー投球でブイブイいわせていたD3パブリシャー。ふと気付けば、その球種ならぬラインナップは、直球、カーブ、シュート、シンカー、さらにはどう変化するかわからない色物ナックルまで、千変万化の投球術を身につけた感がある。

 たまに160kmクラスのブラッシュオフがまざっていたりもするが、危機を察して身を縮めるか、あえて身体を投げ出すかは選択次第。直撃して伝説(?)の生き証人になるのも、ファンの生き様のひとつといえよう。

 今回、ブース外周にはディズニー作品をモチーフにしたゲームが配置され優しい雰囲気をかもし出していたが、一歩奥に進むとそこは混沌の館状態。イベントも、新作紹介、ゲーム大会、声優ライブ、新作「THE お姉チャンバラ2」主人公のコスプレをした美人モデルの撮影会と、作品同様に振幅の大きさは相当なもの。同社ファンにとって、そこは文字どおり“パラダイス”と化していた。

 かなり語弊はあるかもしれないが(上記含め、あくまでも筆者の私見として)ライトユーザー向けの安定作とマニアを幻惑するハエトリソウのようなラインナップが平然と混在しているあたりが、現在の“同社らしさ”といえるのではないだろうか。


K-1 WORLD GP 2005(PS2)

 立ち技の猛者が集う格闘技イベント「K-1」をモチーフにした対戦型格闘技ゲーム。7月に発売された中量級がモチーフの「K-1 WORLD MAX 2005~世界王者への道~」に続く第2弾で、本イベントが初公開となる。

 ピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナ、レイ・セフォー、フランソワ・ボタ、ボブ・サップ、武蔵などなど、人気選手たちが実名で登場。近年のK-1戦線をにぎわせている曙、マイティ・モー、ガオグライ・ゲーンノラシン、チェ・ホンマンなどもきちんと押さえられているあたり、実にぬかりがない。小柄な(といっても180cmある)ガオグライと218cm、160kgの巨体を誇るホンマンを戦わせるなど、夢のマッチメイクが自由自在。もちろん、オリジナル選手をエディットすることも可能。

 操作系は、〇、×、△、□が左右手足に対応。L1でガード、L2と方向キー同時入力でスウェー。直感的に操作できるので、格闘技に興味がない人でもすんなりプレイできるはず。ひとしきり触ってみた印象では、間合いも大切だが“伸びのあるパンチ”など、選手の特徴を生かした立ち回りができるか否かがポイント。調子よく攻めていても、不意の一発をくらうとリズムが崩れてしまいかねない微妙なバランスも好印象で、格闘技フリークの友だちとジックリ遊びたい作品。11月発売予定で、価格は7,140円。


魁!! 男塾(PS2)

 '85年~'91年まで週刊少年ジャンプに掲載されていた宮下あきら原作の人気コミックをゲーム化。原作の劇画タッチを再現したグラフィックは“濃ゆい”の一言。これだけでもうファンにはたまらないが、ここで登場キャラを列挙しようものなら、概要に触れるまでもなく「押忍! 喜んで買わせていただくであります!!」と叫ぶ一号生的な気質に満ち溢れた人も少なくないだろう。男爵ディーノの不在などは納得いかないファンも少なくなさそうだが、そこは油風呂に浸かった富樫ばりの根性で耐えるべきである。

  • 江田島平八、剣桃太郎、富樫源次、虎丸龍次、J(ジェイ)、伊達臣人、赤石剛次、大豪院邪鬼、センクウ、卍丸、羅刹、影慶、雷電、月光、飛燕、藤堂豪殻、泊鳳、宗嶺厳、ファラオ、聖紆塵(ゼウス)
 戦いは3対3のチームバトル。松尾と田所が背景キャラとして登場する男塾校庭、氷盆炎悶閑、富士山頂火口 天縄闘、男塾三号生居棟 天動宮、天雷響針闘、梁山泊滝の闘場など、原作でおなじみの名場面が脳裏をかすめるステージ、超必殺技で敵を倒すと塾長みずからの解説で“民明書房”のウンチクがストックされていくシステムには、ただただ涙するしかない。

 戦闘システムは2D対戦格闘ゲームでおなじみの1軸スタイル、弱強攻撃と必殺技メインのシンプルなものだが、それはもう問題ではないような気がする。小賢しくシステムを利用することばかり考える“器の小さい野郎”など、男塾の世界には不要。漢気をとことんぶつけ合い、最後に立っていたほうが勝者。もう、これでいいではないか。納得した塾生は、10月27日に売店まで直行すべし。価格は六千九捨園(6,090円)也。


【餓狼伝 Breakblow(PS2)】【チキン・リトル(PS2、GC)】【ラスト・エスコート ~深夜の黒蝶物語~(PS2)】
夢枕獏氏と板垣恵介氏が描く格闘コミックをゲーム化。独特のタッチや雰囲気など、板垣氏の表現方法を再現すべく、肉体と精神ダメージの区別、攻撃と防御で区別されない“攻撃と攻撃”の交錯など、従来の3D格闘ゲームにはない工夫が随所に盛り込まれている。11月17日発売、価格は7,140円 12月公開予定のディズニー映画がモチーフの3Dアクションゲーム。ストーリーや世界観がそのままスッポリと収まったような印象で、映画を見た人はもちろん、見ていない人でも楽しめる作りが好印象。親友フィッシュが操作できるのもポイント。12月発売予定で、価格は未定 最近とみに注目を集めている職業“ホスト”を題材にした乙女ゲーム。お気に入りのホストをナンバーワンにしてあげるのはもちろん、自分自身も磨きぬいて最終的にはプライベートなお付き合いに持ち込むのがゲームの主目的。2005年冬発売予定で、価格は5,040円

【THE 戦娘(ナデシコ)(PS2)】【THE お姉チャンバラ2(PS2)】【THE ALL☆STAR格闘祭(PS2)】
「機装守護少女」を操作して戦う戦闘アクション。主人公キャラは、パンチが得意な“菊”、キックに秀でる“花”のふたり。協力プレイも可能で、倒した敵から奪ったチップを集めて能力を高めていく成長要素もある。10月20日発売で、価格は2,100円 セクシーな美女を操作してゾンビどもを片っ端からぶった斬る血飛沫ドバドバの3Dアクション。散弾銃を持った新キャラも登場。一見色物風だが、実はアクションゲーマーを自認する人ほどハードにやりこめる逸品。11月発売予定で、価格は2,100円 SIMPLEシリーズのキャラクタが多数登場する対戦格闘ゲーム。2D格闘ライクな操作レスポンスは十二分に及第点。対戦バランスにやや難はあるが、お祭りゲームだから堅いこといいっこなし。個人的にはナメデスガーがツボ。11月発売予定で、価格は2,100円

【闘争! 喧嘩グランプリ ~Drive to Survive~(PS2)】【THE ミニ美女警官(スケポリス)(PS2】
トップビューのレースゲーム。最大4人まで同時プレイが可能。一定区間ごとに勝者を決めるため、分割ではなく同一画面でプレイできる。テンポよくサクサクとレースが進んでいくのが気持ちいい。11月発売予定で、価格は2,100円 新型麻薬の謎を追うべく元不良少女が特殊工作員として潜入。隠密行動が基本だが時には戦闘も不可欠。ダメージを負うと服が少しずつ破けて最後にはビキニ姿になってしまう。制服以外にもOL、チャイナドレスなどが選択可能。10月20日発売予定で、価格は2,100円


□D3パブリッシャーのホームページ
http://www.d3p.co.jp/
□「東京ゲームショウ2005」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/

(2005年9月18日)

[Reported by 豊臣和孝]


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