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東京ゲームショウ2005レポート

ガンホー、「エミルクロニクルオンライン」TGS特別バージョンを出展
「ラグナロクオンライン」の次期アップデートは10月18日に

9月16日~18日開催(16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

 ガンホーブースは大きなステージと、多数の試遊台で来場者を迎えた。「エミルクロニクルオンライン」、「ヨーグルティング」の2本のタイトルをオープンベータテストで展開、さらに「ラグナロクオンライン」、「TANTRA」、「A3」のMMORPGタイトルを持つガンホーには多くのファンが訪れていた。

ステージで次期アップデート内容を発表する「ラグナロクオンライン」制作担当である廣瀬高志氏。
「エミルクロニクルオンライン」制作担当の岩田容賢氏と宣伝担当の小島幸博氏。汗をかくほどの熱い司会ぶりでイベントに参加したプレーヤー達を導いていた
 ファンの気になるところはやはり各タイトルのアップデート情報だろう。ガンホーではそれぞれのタイトルの情報を紹介するためにステージイベントを開催したが、多くのタイトルを紹介するために1日では各1タイトルの紹介のみにとどまってしまっている。

 代わりにブースの周りにもイベントスペースを用意し、ブース内で2カ所同時にイベントを行なうといったアピール方法をとっていた。多くのタイトルを抱え、コンシューマと違いすべてのタイトルが「現役」であるオンラインゲームパブリッシャーのイベント運営の難しさ、というものも感じさせられた。

 とはいえ、タイトルを目的にブースを訪れたファンの満足度は高いだろう。各タイトルは次のアップデートの内容を体験できるように特別バージョンが用意され、試遊台にはそれぞれスタッフが配置されユーザーを補助する。また新要素を簡単に説明してある資料まで配置されており、ユーザーは気軽に新要素を体験できる。

 その中でも特にTGSならではの体験が楽しめたのが、 「エミルクロニクルオンライン」(以下、ECO)だ。TGS特別バージョンのマップ次回アップデートで追加される北の国ノーザンを意識した特別マップを用意、新モンスターやボスモンスターが体験でき、さらに様々な職業のキャラクタの姿を楽しむことができる。

 また、試遊台以外にも「かんたん・たのしい・やさしいECOツアーズ」という体験イベントを開催。制作担当の岩田容賢氏と宣伝担当の小島幸博氏が解説をしながら、タイムアタックによるダンジョン走破や、憑依システムの体験、さらにPvPといった「ECO」の基礎から新要素が体験できた。このイベントで使われたマップもまたTGSオリジナル。イベントのためにこれだけオリジナル要素を用意できるのも、国内タイトルならではの開発との関係の密度を感じさせられた。

 ユーザーがひっきりなしに列を作っていたのは「ラグナロクオンライン」(以下、「RO」)コーナー。アルデバラン・ターボトラックという障害物競走のような、各プレーヤーが走破するスピードを競う独特のダンジョンを先行体験できた。また試遊台のマウスは「ポリンマウス」が設置されており、ファンはゲームと共に、マウスの感触も楽しんでいた。

 本稿では「RO」と「ECO」のアップデートを掲載、「ヨーグルティング」、「TANTRA」、「A3」のアップデート情報は後に紹介したい。

昨年に引き続き、イベントの前には各タイトルをテーマにしたダンスが 「ECO」や「RO」など多数のタイトルのグッズが展示されていた 一番人気の「RO」コーナー
TGS特別バージョンをプレイできた「ECO」コーナー TGS専用に、作られた「ECO」のアニメ。いずれ公式ページにも置きたいとのこと ステージでは「サバイバルプロジェクト」のキャスト達によるミニドラマも
TGS特別バージョンの「ECO」新要素をいち早く体験できる


■ 「RO」、蒸気機関や飛行船が登場する「エピソード5.0」は10月18日実装

 「RO」では「The Republic of Schwarzwald~シュバルツバルド共和国~」と名付けられた、エピソード5.0が10月18日に実装される。このシュバルツバルド共和国に関しては、アルデバランや、ジュノーといった都市が登場していたが、今回「鋼鉄の都市アインブロック」という都市が追加となる。

新しく追加される鋼鉄の都市アインブロック

 この都市のキーワードは古代文明である“蒸気機関”、さらにこの機関に使われる燃料も重要な意味を持つという。新しい都市や坑道などの新マップの他、プレーヤー達がキャラクタを競争させるという新しい対人戦要素をもたらす「アルデバランターボトラック」新しい長編クエスト、さらに新規カードなどシステムのアップデートも行なわれる。

 さらに通常マップでPvPができる、いわゆるPKが可能な「Urdrワールド」が11月にオープンする。このワールドでは街の中と周辺をのぞいたほとんどの場所で対人戦が可能になる。

蒸気機関車や空を飛ぶ船「飛行船」が見える。ゲーム内でどういった働きを見せるのだろうか
その他のアップデート要素も10月18日に実装される


■ 「ECO」新世界「ノーザン」と新要素を10月中に実装、上位職の姿も明らかに

 首都であるアクロポリスシティーを中心に周囲へ広がる「ECO」の世界。今回、秘密に閉ざされていた北の国「ノーザン」がその姿を現わす。それとともに今まで0とナンバリングされていた「ECO」のストーリーラインが、「SAGA1 白き大地と無限の回廊」へと進行する。

北にある国ノーザン。神秘に満ちた魔法の国である
 ノーザンは魔法王国として知られ、女王ウィルデガルドという存在に、数百年統治されている国である。この謎の国と共に、全数十階のステージが存在し、そこに強力なモンスターが待ち受けているという「無限回廊」、PvPが可能な「闘技場」といった場所が追加される。対モンスター戦に、対人戦と、プレーヤーが存分に力を試すことができる場所が新たに生まれるのである。

 他にも他の生物に寄生するプレーヤーにとってペットのような存在になりそうな「背負い魔」、新しいスキル、ギルド要素、メール機能が追加され、さらにステータスバランスの調整に伴うリセットと、スキルの調整とリセットが行なわれる。これらの新要素の追加、バランス調整は10月中に行なわれる。

 さらに今後のアップデート予定として、上位職、新ダンジョン、さらにノーザンに続く他国のマップの追加も予定されていることがアナウンスされた。これらは現在開発中である。

10月中に実装が予定されている新要素。ゲームのバランス調整も行なわれる
上位2次職のイラスト。実装される日が楽しみである

□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ
http://www.gungho.jp/

(2005年9月17日)

[Reported by 勝田哲也]



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