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【凌 暁雨(リン・シャオユウ)】


 今作のシャオユウは、前作までに比べて一部の技のリーチが短くなり、他キャラのコンボダメージなどの火力が大きくなったのに比べ、蒼空砲が受け身を取られるようになってしまうなど相対的にダメージ効率が落ちた感がある。それでも少ないチャンスをモノにし、しっかりとダメージを取っていくために、今回は起き攻めや壁攻めなど、火力を上げるための知識を2点紹介する。

 技の種類は豊富で、そこに持っていくまでのバリエーションも様々なため、狙える機会も多いはず。少しでも多くダメージが取れるようになれば、戦力は大幅にアップするだろう。


●【蒼空砲からの受け身確定】

 蒼空砲(立ち途中にRK)地上ヒットからは少し間合いを詰めての桃打連掌(3【RPLP】)か、少し間合いを離しての宙転断空脚(【RKLK】)が相手に後転受け身をされなければ受け身確定する。桃打連掌は2発目狙いで出し、ヒットすれば空中コンボにいけるものの、距離が離れてしまうことが多く、まともなコンボが入らない場合がある。そういった場面では後者の宙転断空脚を使えば、リターンも少し落ちるものの、リスクを大きく抑えられる。場面や自分のスタイルに合わせて、うまく使いわけよう。

蒼空砲から横転受け身を取った相手には、間合いを詰めての桃打連掌か、遠目からの宙転断空脚が受け身確定する。遠いときは宙転断空脚を使おう。

 宙転断空脚が受け身のガード不能時間にヒットした場合はシャオユウ側が有利になれるものの、軸が大きくズレていて有利を活かすのが難しい。しかもお互いにしゃがみ状態になっているので、選択肢も普段と違い、なかなか攻めづらい。そこで普段の選択肢に加えて、横方向に強い遁甲転腿(立ち途中に4RK)も使っていこう。相手がしゃがみステータスを持たない打撃技を出してくればほぼ全てにカウンターヒットし、崩れダウンからのコンボが狙えるのでリターンが大きい。リーチに不安があるなら立ち途中に4【RKLK】という入力で出る旋烈脚(擺歩中にLK+RK)を使ってみるのもいい。ノーマルヒットでもコンボにいけるので、横歩きをする相手にはリターンが大きい。

宙転断空脚がヒットしたあとの遁甲転腿は、しゃがみステータスを持たない打撃にはほぼ割り込まれない。暴れてくる相手や横移動をしてくる相手には狙っていこう。

 ただこれらの技は上段攻撃なことに加えてスカった時の硬直が大きく、しゃがまれた場合の危険が非常に大きい。ややリターンは小さくなるが、しゃがみ抑止も兼ねて宙転断空脚から直接鳳凰の構え(【RKLK】2LP+RP)に行っての謄空擺脚(鳳凰の構え中に8RK)なども選択肢に入れて行きたい。

 横転受け身確定を警戒させると、相手はこれを回避するために後転受け身を取るようになってくる。受け身確定を狙って桃打連掌や宙転断空脚を出していた場合に後転受け身をされると非常に危険なので、後転受け身にもなにか選択肢を用意する必要がある。そこで、後転受け身をする相手に対しては逆にステップインで間合いを詰めてからの宙転断空脚~鳳凰の構えを狙っていこう。相手の後転中にヒットしてバウンドさせ、さらに鳳凰双打(鳳凰の構え中にRPLP)での追い討ちまで決められる。

 蒼空砲から追い討ちが確定だった前作に比べ、受け身を取れるようになってしまった今作ではこの技のリターンが大きく減ってしまったように思える。しかし実は蒼空砲単体のダメージはわずかながらアップしており、その後も攻めが継続できることも考えれば決して火力は小さくない。蒼空砲自体はさまざまな場面で活躍する打撃技なので、ヒット後もしっかりと二択をかけ、ダメージ効率をアップさせて欲しい。


●【壁際での流星連脚】

 ヒットすればダウンを奪え、ガードされても反撃を受けないと優秀な中段攻撃である流星連脚(9LK+RK)。普段の立ち回りでも強力な性能を誇るこの技だが、壁際ではさらに有効となる。

 壁に近い位置でこの技をヒットさせると、壁やられ・強を誘発することができる。この技で壁やられ・強を誘発させると、シャオユウ側が少し壁から離れてしまうのでコンボを入れづらく感じるが、実際はむしろ逆で、壁が遠い分壁ヒットまでの時間が長くなり、他の技で壁やられ・強を誘発した時よりも追い討ちがしやすい。倒れこんできた相手に上歩掌拳~背向け(3LP)をヒットさせ、背身撃(背向け中にRPLPRK)を3発決めれば相手体力の半分近くを奪えるぞ。

壁際で流星連脚がヒットしたら、上歩掌拳~背身撃3発止めで追い討ちすれば4割程度のダメージを与えられる。リスクが少ない割に、リターンが大きい。

 また、壁付近で相手に斜めから流星連脚をヒットさせると、壁やられにならずに普段のやられモーションになる場合がある。この場合は距離が離れないため、受け身を取った相手に対して挑打華蘭(3RP)程度の発生を持つ打撃技が確定する。よくある状況とはいいがたいが、覚えておくと役に立つかもしれない。また、ほぼ真横から流星連脚がヒットした場合は受け身が取れないことも覚えておこう。

壁に対して斜めから流星連脚がヒットすると、壁やられ・強にならない場合がある。ここでは受け身を取っても取らなくても、挑打華蘭が確定。

 ガードされた場合は背向け状態で不利になるため、かなり危険な状態になる。だがシャオユウはこの場面でも背向け状態での固有技が豊富なため、相手の打撃技に対して選択肢が残されている場合が多い。

 まずオーソドックスなのは、発生の早い振り向き攻撃を出すこと。これなら投げクラスの技まででの割り込みを許すものの、それより遅い技ならばシャオユウ側が逆にカウンターを取れる。手堅いのは振り向きシットジャブ(背向け中に2LP)で振り向くことだが、相手がジャンプステータスの打撃技を出してくる場合には6LKなどの入力で出す振り向きLKで迎撃しよう。相打ちになる打撃技に対しても、ダメージが高くダウンを奪えるこちらの方がいい。

 投げクラスよりも早い打撃技だった場合には個別に対処していく必要がある。

 リーチの短い技はレバーを4や1(相手と逆方向)に入れて距離を離すという方法で回避できる。1で振り向けば上段攻撃もかわせるので、リスクが低い。ただし壁際では密着状態になっているので、この選択肢はあまり当てにならないだろう。

 上・中段さばき(背向け中にLP+RK)は発生の早いジャブに対しては間に合わない。それ以降の発生を持つ技ならさばいてくれる。手を出してくることが読めているのなら、汎用性の高い選択肢だろう。

 下段攻撃に対しては投げクラス以降の発生の技ならば、リバースジャンプライトキック(背向け中に9RK)でスカすことができる。リターンも大きいので狙いたくなるが、これで勝てる打撃技ならば振り向き攻撃で暴れれば大抵打ち勝つことができるので、フォローの幅を考えるとあまり有効とはいいがたい。また、これよりも発生の早い下段攻撃は、下段さばきを出せばさばいてくれる。成功すれば流星連脚が確定するので、リターンも大きい。

実は下段さばきがないと壁際ではシットジャブがほぼ確定してしまう。必ず選択肢に入れておこう。

 これらの選択肢で対処できないものはほぼ確定してしまうが、例外的に後転(背向け中に6LK+RK)でかわせる技もある。代表的なものではポールの鉄山靠やフェンの嶽寸靠。これらの技はさばくことができず、リーチが長いので振り向いても食らってしまい、振り向き攻撃を出しても鉄山靠には潰され、嶽寸靠には相打ちしてしまう。後転を使わない限りダメージを食らわない選択肢がないので、これらの技は後転で対処して行こう。後転でスカせば虎尾脚(背向け中にRK)が確定するので、リターンも大きい。出掛かりのモーションは同じでも、跳弓脚(背向け中に6LK+RKLK+RK)にしてしまうとかわせないことも覚えておこう。

鉄山靠は後転で回避できる。跳弓脚にするとよけられないので、注意が必要だ。



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(2005年8月18日)

[Reported by 鉄拳攻略チーム]


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