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【Christie Monteiro(クリスティ・モンテイロ)】
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カポエラという特殊なスタイルを使うクリスティは癖があるように見られがちだが、今作で増えた新技や変更点には用途がはっきりしているものが多く、それらを主軸にしていけば意外な程使いやすい事に気付くはずだ。そこにカポエラ独特の逆立ちや座りを織り交ぜていくことができれば、相手に取って非常に嫌なキャラになる事だろう。今作のクリスティはただトリッキーなだけでなく、ベースもしっかりとしたキャラに仕上がっている。
●【基本戦術】
今作のクリスティは近距離で使える強力な打撃技が追加されたので、これを中心に立ち回っていこう。ジャブ始動の連係と、高性能な新技コンビナソ・マゥン(3LPLP)とで相手を固め、これを嫌がって出してくるジャブやシットジャブなどの小技をバルセロス(1LP+RP)でかわしつつ大ダメージを狙う。このバルセロスをつぶすためにリーチの長い技を出してくる相手に対して、発生の早いベンリン~ヘランパゴ(4LKLK)をカウンターヒットさせていく。
距離が離れたらシャバ・ジラトリャ(9RK)等で牽制しながら接近し、近距離戦に持ち込もう。相手のしゃがみガードや技スカりにビリバ(3LK+RK)やルピエルナ(しゃがみ中6LKor26LK)と言った浮かせ技も狙っていきたい。基本的にはこれらの立ち技だけでも戦っていけるが、これだけだとリスクが高く単調な立ち回りになってしまうので、徐々に座りや逆立ちからの技も絡めていけると理想的だろう。
●【近距離での立ち回り】
接近戦ではジャブ(LP)やワンツーパンチ(LPRP)、コンビナソ・マゥンで押していくのが基本になる。
新技のコンビナソ・マゥンは中段・上段という連係で、ノーマルでも連続ヒットし、ガード時には強制ガードがかかるので2発目をしゃがまれる事はない。さらに2発目ガード後は五分という、かなり使い勝手のいい技だ。ヒット時は投げや中段で二択を仕掛け、ガード時には強引にもう一度コンビナソ・マゥンを出すか、手を出してくる相手には後述の不利時の攻防で挙げている技を置いていくと非常に強い連係になる。
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コンビナソ・マゥンは中段始動の連係技。強制ガードさせられるので、初段が届く位置ならいつでも出して構わない。
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これらの牽制技で優位を作った状況で使っていく中段攻撃はコンビナソ・マゥンか、コトヴェラダ(3RP)がいいだろう。コトヴェラダはノーマルヒット時にのけぞりよろけでダウンさせ、カウンターヒットなら浮かせる事ができる。
相手の暴れを読んだ時や、連係への割り込みには中段攻撃で発生の早いベンリン~ヘランパゴが最適。
カウンターで連続ヒットし、相手を浮かせて大ダメージを奪う事ができる。
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今作ではベンリンからヘランパゴへと派生できるようになった。これのおかげでベンリンがカウンターヒットすると大ダメージが取れる。相手にとっては脅威となる技だろう。
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ベンリン(4LK)は前作よりほんのわずかに発生が遅くなったが、一部の特殊なもの以外では依然ゲーム中最速の中段攻撃となっており、カウンターは狙いやすいだろう。
下段攻撃で主軸となってくるのはバイシャ・トロッカ(横移動中RK)だろう。クリスティの下段攻撃の中では発生が早い方でリーチも長く、しゃがみステータス付きなので近距離から中距離まで幅広く使っていける便利な牽制技。攻撃判定が2回出ており、2発目をヒットorガードさせれば有利になるため、触れさせさえすれば攻めを継続していく事ができる。しゃがみステータスのアグア(2【LKRK】)も使っていきたい。ガードされると投げクラスでの反撃が確定してしまうものの、数少ない下段さばきが不可能な技なので、適度に織り交ぜていくと他の下段攻撃もさらに効果が増すだろう。
近距離戦で不利になっても、回避性能に優れた技を持っているクリスティにとってはむしろチャンスとも言える。これらの技でまず筆頭に上がるのが、今作でしゃがみステータスがついて強力になったバルセロス。
発生途中はしゃがみステータスで、ヒットすれば相手を叩きつけて浮かせる事ができ、ガードされても反撃を受けないと非常に高性能。大きく後ろに下がるためシットジャブやリーチの短い中段攻撃等もかわす事ができる。リスクが低くリターンが大きいので、積極的に使っていっていい技だろう。
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バルセロスはしゃがみステータス付きの浮かせ技に。不利な場面で使うと効果を発揮する。
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バルセロスで対応できないようなややリーチの長い中段攻撃に対しては、イスカラディモオゥン(4RP)が効果を発揮する。
前作の上段判定が中段に変更になり、さらにパンチを放つ際に自分の右側に回避しつつ繰り出すので相手の技をかわしつつヒットさせることができるようになった。直線的な打撃に非常に強いので、バルセロスと対にして使い分けていこう。ヒットすればダウンさせる事ができ、ガードされても反撃を受けることはない。
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バルセロスと併せて使いたいイスカラディモオゥン。バルセロスより発生が早いので、単発技に狙っていけるところも長所。
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●【中距離での立ち回り】
中間距離ではシャバ・ジラトリャが主力となる。ジャンプステータス属性で、横方向にも判定の強い頼もしい中段攻撃だ。
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シャバ・ジラトリャはリーチが長く、ガードされても反撃を受けない。ジャンプステータス目当てで近距離で使っても悪くないだろう。
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この技を使って相手の発生の遅い技や下段攻撃を封じ込めていけば、下段攻撃でしゃがみステータスのバイシャ・トロッカも有効になる。
他には中段攻撃ではガファンヨト(3LK)が強い。スカっても体が前にあまり出ない上、技後の状態を逆立ちと座りで選べるため反撃を受け辛く、置き技として有効だ。これらの技で牽制していき、主導権を握ったらロングレンジスローなどで投げてまとまったダメージを奪っていこう。
●【遠距離での立ち回り】
遠距離では相手の技スカりに対してビリバやヘヴェルサォン(6LK+RK)といった浮かせ技を決めていくのが基本になる。
自分から積極的に手を出していく場合、遠距離という間合いを活かすならラテラオ・トロッカ(横移動中LK)やドゥプロ(しゃがみ中LK+RKor立ち上がり途中LK+RK)が挙げられる。共にリーチが長く一気に間合いを詰める事ができるうえ、座りや逆立ちへの派生があるため幻惑効果も高い。
もしくは少し近づけばリーチの長いシャバ・ジラトリャが大体届く間合いになってくるので、その距離まで相手の動きを見ながら近づいていくのもいいだろう。
●【座りについて】
座り構えへは2LK+RKの直接座るコマンドを使うか、座り移行できる技から移行していく事ができる。ダウン状態に似た低姿勢のこの構えからは、特有の技が出せる。
座りから主に狙っていきたいのが、中段攻撃のトロッカ・エ・アタカール(座り中【LKRK】)。相手を浮かせて空中コンボを決められるため、まとまったダメージを奪うことができる。
そして下段攻撃のトゥファオン(座り中【RKLK】)。2発目まで連続ヒットし、2発目ヒット時は相手を浮かせてコンボを決める事ができる。技後は逆立ち状態へと移行していくためコンボが少し特殊だが、ダメージは大きい。発生も早く、リターンも大きいので常に狙っていきたいが、下段さばきには注意が必要だ。前述のトロッカ・エ・アタカールと上手く振り分けて揺さぶっていこう。ちなみに1発目をガードされた時も反撃はあるが、空中判定になっているので大きなダメージは受けにくい。
その他には新技のクイックスプリングキック(座り中6LK+RK)が面白い。直接座った時などに、座りを見て手を出してくる相手を迎撃できる。ガードされても隙が少ない上、攻撃判定の持続が長く、スカされてしまった場合でも危険度が低い。
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新技のクイックスプリングキックは硬直が短く使いやすい。先端をガードさせれば反撃を受けない。
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また、座り移行する技をガードされた後など、座り状態で不利になった時に相手が打撃を重ねてきた時は打撃が確定してしまうことになるが、こちらの行動によってヒット状態が微妙に変わってくる。
そのまま座り状態を維持すればダウン状態で打撃を食らった場合と同じく、大きく距離が離れ受け身を取ることができる。相手の打撃はほぼ食らってしまうことになるが、仕切りなおし出来るため大きなダメージは食らいにくい。
レバーを1や3に入れると座り状態を解除してしゃがみに移行し、地上で打撃を食らった場合と同じ状態になる。これなら発生の遅い技を出された場合ガードできる可能性もある。
レバーを2と8に入れた場合は横転をしながら座り状態を解除し、しゃがみ状態へと移行する。横転中に打撃を食らうと起きあがり途中に打撃を食らった場合と同様小さくバウンドし、技によってはそのままコンボへとつなげられてしまう。これら3つを相手の行動によって使い分けていこう。
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ベンリン~ヘランパゴをガードされると相手の反撃が確定してしまうが、こちらの行動によって反撃を軽減することができる。安定行動は座りのままで反撃を受け、ダウン受身を取って仕切り直しだが、しゃがみに戻せば発生の遅い技で追撃してきた場合にガードできる可能性もある。 |
●【逆立ちについて】
こちらも座りと同じく逆立ちに移行する技からか、逆立ち(6LP+RP)、しゃがみ~逆立ち(しゃがみ中3LP+RP)のコマンドを直接入力することで移行できる構え。
この状態から出せる技では、中段始動連係のライトパンチ~バイシャ・トロッカ(逆立ち中RPRK)が使い易い。中段パンチから下段のバイシャ・トロッカに繋ぐ技で、発生も早く、連続ヒットするため牽制の主軸となる。
また、立ち状態のものと同じくバイシャ・トロッカの2発目を相手に触れさせればヒット・ガード問わず有利になるので積極的に使っていいが、下段さばきには注意が必要だ。下段さばきをしてくる相手には2発目にディレイをかけて出していくか、1発で止めていくといい。1発目で止めた後はしゃがみ状態になっているので、立ち途中の技や投げに連係させて攻めていこう。
下段攻撃ではテーハシュタール(逆立ち中4LK)が有効。ヒット時はわずかに有利になるだけの地味な下段攻撃だが、逆立ちから出せる技の多くはライトパンチを含め上・中段攻撃に集中しているので、ガードされにくい。技後は座り状態に移行するので、トゥファオンを中心に組み立てていくといいだろう。
また、新技のクイックジャブ(逆立ち中6LP)は、逆立ちから立ち状態に戻りジャブ始動の連係技に繋ぐ事ができる技。ジャブを出す前に前転の予備動作が入ってしまい、潰されやすいため立ち合いでは使い辛いが、トゥファオン等の逆立ちへ移行する技からの空中コンボで活躍する。
最後に逆立ちの注意事項としては、逆立ち中は常に空中判定になっているため、技を喰らったとき相手によっては空中コンボで手痛いダメージを負うことになる。そういった時は4で距離を離しつつしゃがみ状態にするか、レフトパンチ(逆立ち中LP)やライトパンチ(逆立ち中RP)ですぐに降りてしまった方がいいだろう。
●【基本コンボ】
1.ヘヴェルサォン→ベンリン~ヘランパゴ→レヴァンタ~ベンリン・プラダ(座り中RP6LK) ダメージ 59
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ヘヴェルサォンでバウンドしている相手をベンリン~ヘランパゴで浮かせなおし、そこからレヴァンタ~ベンリン・プラダへと繋ぐコンボ。最速で繋いでいけばいいだけの簡単なコンボだが、見た目は派手だ。 |
2.トゥファオン→クイックジャブ→コンボジラール~アーウトシュタール(LPRPRKRK) ダメージ 53
3.バルセロス→コンビナソ・マカコ・エンペ→ビリバ~しゃがみ(3LK+RK2_) ダメージ 58
4.ベンリン~ヘランパゴ→カルーダ~アルマーダ(座り中LPRK)~コンビナソ・マカコ・エンペ2発目まで ダメージ 59
1のコンボは標準的な浮かせからならどこからでも狙う事ができるコンボ。ヘヴェルサォン始動の時は最速で繋でいけばOKだが、他の浮かせ技から決めて場合はベンリン部分を低めに当てていく事で続くレヴァンタ~ベンリン・プラダを安定して決める事ができる。
2のコンボは技後逆立ちに移行するトゥファオンの専用コンボ。クイックジャブを入れた後のコンボジラールは、ステップインから決めていく。
3のコンボはビリバの攻撃判定の発生前にレバーを2に入れるとしゃがみに帰結し、判定が下方向に強くなりダウン状態の相手に当たる事を利用したコンボ。コンビナソ・マカコ・エンペで叩き付けた後の追い討ちでビリバが決まる。
4のコンボは座りに移行していくヘランパゴから決めるコンボ。浮かせてから少し待って、カルーダを決めれば続くアルマーダからの派生が2発目までヒットする。コンビナソ・マカコ・エンペ2発止め後は立ちからの起き攻めをしていくのが基本だが、2発目発生前に2入れをしておけば座り帰結することもできるので、たまには変化をつけて座りからの起き攻めをするのも面白いぞ。
●【確定反撃に使う打撃技】
・ジャブクラス ワンツーパンチ、4LP+RP
・投げクラス RK
・ロングレンジクラス コンビナソ・マゥン、コトヴェラダ
・下段さばき後 ビリバ
クリスティは確定反撃に適した技があまり充実していないが、それでも反撃できるところはしっかり反撃しておきたい。覚えておきたいことは、ビリバの発生が前作よりもわずかに早くなったため、パンチ系の技を下段さばきした後でも安定して決まるようになったこと。下段さばき後以外でもこの変更の影響を受ける場面は多いので、しっかりと認識を改めておこう。
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ビリバの発生が少しだけ早くなり、下段さばき後に安定して決められるようになった。安定してダメージを奪えるので、今作では積極的に下段さばきを狙っていこう。
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●【確定反撃される打撃技】
・ジャブクラス コトヴェラダ、ヘヴェルサォン
・投げクラス ルピエルナ、アグア
・ロングレンジクラス ビリバ、ウーニャ~ビリバ(【LP+RPLK】)、アルマーダ・プラダ~ビリバ(9LKLK)、トロッカ・エ・アタカール
カウンター狙いで多用するベンリン~ヘランパゴはガードされるとクリスティ側は座り状態になっているため、相手の打撃をガードできない。
座りの項で説明した、座りからの立ち上がり動作を使い分けて上手くダメージを軽減していこう。
その他の補足としては、投げクラスの隙があるアグアは、先端ガード時トゥースマッシュ等の技は届かない場合があり、反撃が入りにくくなる。また、ロングレンジクラスのトロッカ・エ・アタカールは、ブライアンのチョッピングエルボー等も確定で喰らう程の硬直があるが、硬直中は空中判定になっており、技が当たると浮き直す。
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(2005年8月17日)
[Reported by 鉄拳攻略チーム]
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