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SCEJ、“みるドラマ”から“やるドラマ”へ
“やるドラ”シリーズPSPで復活。発売日も決定

7月28日 発売

価格:3,990円

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの国内ビジネスを担当するソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン (SCEJ) は、PSP用“やるドラ”ポータブルシリーズ「ダブルキャスト」、「季節を抱きしめて」、「サンパギータ」、「雪割りの花」を7月28日に発売する。価格は各タイトルともに3,990円。

 “やるドラ”シリーズは、フルボイス・フルアニメーションで展開する新しいタイプのゲームとして、'98年にプレイステーションで発売され好評を博したシリーズ。ドラマの中には、随所に選択肢が挿入され、プレーヤーが選択した選択肢によってストーリーが大きく変化していき、様々なストーリーを体験することができる。

 PSPならではの高画質・高解像度フォントで完全移植となる各タイトルであるが、たんなる完全移植だけにとどまらず、設定画の追加でパワーアップした「CGギャラリー」、本編以外にシリーズ3作品の体験版を搭載するなどの強化が施されている。また、クリアしたエンディングをいつでも鑑賞することができる「リプレイ機能」が追加された。

【PS版とPSP版の比較】
PS版 PSP版



■ 「ダブルキャスト」

 驚愕のサスペンスホラーの「ダブルキャスト」。紐解かれたシナリオにまつわる不気味な伝説。彼女との出会いから起こる奇妙な出来事は、思わぬ事件に発展する……。

【ストーリー】

メインイラスト
 主人公と彼女は本当に不思議な出逢い方をした。

 所属している映画研究所の飲み会で、先輩にしこたま飲まされた主人公は、繁華街のゴミ捨て場でぶっ倒れているところを、彼女に助けられたのだ。

 彼女の名は、赤坂美月。

 介抱してくれたお礼にとコーヒーをおごっているその席で、美月は名前以外のことを何一つ思い出せないのだと告白する。心配になってきた主人公は、彼女に自分のところへ来ないかと切り出してみた。すると、意外なことに美月はその話に乗ってくる……。こんなふうにして、2人の奇妙な共同生活が始まることになった。

赤坂美月
 それからしばらくして、夏休みに入った8月のある日のこと。部室に集められた映研部員たちの前で、部長の篠原 遥は文化祭展示用に撮影する映画のシナリオを発表する。 そのシナリオの名は「かこひめの寝屋」。

 10年前、主演女優とカメラマンが撮影中に恋に落ち、あげくの果てに校舎の屋上から飛び降りて心中してしまった、学内でも有名ないわくつきのシナリオだった。

 不吉なシナリオだけに、学内にはヒロインのなり手がいない。遥が主演女優候補を探すように言ったとき、主人公の頭に浮かんだのは、美月のことだった。遥は美月を一目見て、ヒロインに据えることを決意。

 お盆も間近な頃、映画の撮影も幕を開けた。カメラマンは主人公。そして、ヒロインは美月……。



【スクリーンショット】



■ 「季節を抱きしめて」

 「季節を抱きしめて」は、揺れ動く感情を描いたファンタスティック・ラブストーリー。新しい季節が始まったとき彼女と出逢った。桜の老木に隠された伝説、友情、そして恋……。

【ストーリー】

メインイラスト
 樹々が芽吹き、花咲く春。

 山間の地方都市に住む主人公は、1年間の浪人生活の末、地元の大学へ通うこ とになった。大学へ続く坂道を歩く彼の隣には予備校時代からの友人、トモコがいる。暗く寂しい浪人生活をクリアできたのはトモコのおかげだと主人公は思っているが、自分のことを恋人だと思っている彼女に少々迷惑もしているのだった。

 そして、大学に入って間もない、ちょうど桜の花が咲き始めたころ。大学から出てきた主人公とトモコは、1人の女の子が構内の桜の樹「悲恋桜」の下で倒れているのを見つけた。駆け寄って助け起こした主人公は、彼女の顔を見て思わず息を飲む。

麻由
 女の子は彼が高校のときに交通事故で亡くなった片想いの相手「麻由」にそっくりなのだ。

 しかし、目を覚ました彼女が主人公にくれたものは、顔面への強烈なキックだった……。

 ようやく目が覚めた彼女だが、名前を聞いてもどこから来たのかを聞いても彼女はわからないと首を振るばかり。結局、主人公は彼女とほとんど話もできず別れてしまった。

 その夜、バイト先のタウン誌編集部。明かりの消された編集部内で1人、原稿を書く主人公。彼の頭の中には、昼間出会ったあの子のことが消えないままでいた。「あの子は今ごろどうしているんだろうか?」。意を決したように席を立つ彼は……。



【スクリーンショット】



■ 「サンパギータ」

 「サンパギータ」は、発売当時も異色のエキゾチック・バイオレンスドラマとして話題となった作品。フィリピンから来たマリア、揺れ動く運命。人々の間を交錯する、白い花と硝煙の匂い……。

【ストーリー】

メインイラスト、マリア
 その夜主人公は、秋の冷たい雨が降り続く中、黙々と家路を急いでいた。

 気の乗らない合コンに付き合い、終電を乗り逃し、友人のひとりにホテル代を貸したおかげでタクシーにも乗れず、ずぶ濡れになって歩くしかなかった。ようやく見慣れた光景が見えたあたりで、主人公はふと、物音を聞いたような気がした。

 酒屋の裏の小道。覗き見ると、ひとりの女性がしゃがみこんでいる。主人公の呼びかけに振り向いた彼女は、東南アジア系の浅黒い顔立ち。額からは血が流れている。放っておけなくなった主人公は彼女を背負い、自分の部屋へ連れて行く。

 人心地ついたところで名前を聞いた主人公に、彼女はマリアと名乗る。

 出身は、たぶんフィリピン。「……たぶん?」マリアはどうして雨の夜にあんな場所にいたのか、まるで思い出せないという。手がかりを求めてマリアの荷物を調べてみると、2枚の写真、カセットテープや化粧品、現金のほかに一丁の拳銃が出てくる。

 驚いた主人公。混乱状態のマリアに、どういう言葉を掛けていいのかわからない。とりあえずその晩は彼女を休ませ、明朝主人公はバイトに出かけた。多分マリアはいなくなっているだろう。そう思いながら帰宅すると、部屋の中は綺麗に掃除されていて、見る限り誰もいない。だが、突然トイレの中から音がして、マリアが出てくる。「だって、行くトコないもの」こんなふうにして、主人公とマリアの同居生活が始まった……。



【スクリーンショット】



■ 「雪割りの花」

 シリーズの他の作品とグラフィックスを含め雰囲気の異なる作品。「雪割りの花」は雪降る港町で繰り広げられる愛の物語。密かに想いが叶う時、真実と偽りが交錯する……。失われた過去と未来、そして確かに流れる現在。静寂に包まれた戦慄。

【ストーリー】

メインイラスト
 冬の訪れが早い。坂、港、路面電車。主人公が住んでいるのはそんな北国の街だ。

 彼は大学生で、友人はそれほど多くない。その日も、授業の後合コンに誘われたが断ろうとする。なぜなら、彼には憧れの女性がいたからだ。桜木花織(さくらぎかおり)。彼女はアパートの隣の部屋に住む、美しいOLだった。

 結局断りきれずに参加した合コンの帰り、主人公はアパートの廊下で花織が男と抱き合い、キスしているところを目撃する。花織にとって、主人公は年下の弟みたいな存在ではあったが、それ以上では決してなかった。相手の男、伊達昂(だてたか し)のことを花織がとても幸せそうに話すのを、主人公は見逃さなかった。

 花織のことを思うとき、彼の心の中には小さな痛みが走るのだ……。

桜木花織
 事件が起こったのは、彼女から昂の話をされた日の夜のことだった。突然のドアチャイムに起こされた主人公がドアを開くと、そこには2人の警官が立っていた。「あなた、桜木花織という女性をご存知ですか?」おどろいて何があったのか問い返した主人公に、警官たちは、花織に何があったのかを話した。

 花織は今、病院に収容されている。外傷はないが、記憶が……。主人公は取るものも取り合えず、表に飛び出した。駅前の路上でタクシーを止めるために上げた彼の手の先に、この冬初めての雪が舞い降りた。それが、長い冬の始まりの合図だった。



【スクリーンショット】


(C) Sony Computer Entertainment Inc.

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.playstation.jp/
□「やるドラ」シリーズのページ
http://www.playstation.jp/scej/title/yarudora_p/

(2005年7月14日)

[Reported by 志賀康紀]


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