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【Electronic Entertainment Expo 2005 現地レポート】

ACTIVISIONブースレポート
QUAKE×2、CALL OF DUTY×2、今年もACTIVISIONはFPS三昧

会期:5月18日~20日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 長きにわたってE3の常連タイトルだった「DOOM3」(id software開発、ACTIVISION販売)が、昨年についに発売され、2006年のE3は一体何を見せてくれるのだろうと注目されていたACTIVISION。今年は例年、「DOOM3」を見せていたシアターセクションでは期待の一人称シューティング「QUAKE4」を見せていた。


■ 「QUAKE4」~ついにでたQUAKE最新作。今度はDOOM3エンジンベースだ!

ACTIVISIONのシアターでは「DOOM3」エンジンベースの「QUAKE4」を公開。実は今年もACTIVISIONブースには「DOOM3」の遺伝子が強く残っていたのであった
 FPSの伝説的名作「QUAKE」シリーズに待望の新作が登場。その名もズバリ「QUAKE4」だ。遙かなる未来、地球は凶悪エイリアンSTROGG星人に侵略されつつあった。人類は生存の望みをかけ、最後の勝負に出る。それは、STROGG星人の母星にこちらからも侵攻すること。かくしてSTROGG母星侵攻作戦が開始される。

 今作のシングルプレイヤーモードのストーリーは、時間軸的に「QUAKE"2"」の続編に相当するとのこと。プレーヤー扮する主人公はマシュー・ケーン(Mathew Kane)。彼はSTROGG母星侵攻部隊のライノ(Rhino;サイ)隊に所属するエリート兵。シングルプレーヤーモードでは彼の視点でSTROGG母星侵攻作戦を体験することになる。

 シアターでは実際のゲームの冒頭部分をプレイしながら紹介。既に公開情報のようなので、ここにも記しておくが、主人公マシューは、敵STROGG星人に捉えられ人体改造を受けてSTROGG兵に改造されてしまったあとに救出される。本作ではこのSTROGG兵の能力を身につけ、スーパーソルジャーとしてよみがえったマシューの活躍を体験することになる。シングルプレーヤーモードの他、マルチプレーヤーモードもあり。マルチの方は「QUAKE III ARENA」的な内容になるとのこと。

 筆者もシアターを見てきたのだが、歴代のQUAKEシリーズや「DOOM3」のような、屋内の閉塞空間内だけではなく、屋外シーンが多く、しかも様々な乗り物になって戦うシーンなどを目の当たりにして驚かされた。「QUAKE2」の続編……とはいいつつも、ゲームプレイそのものはずいぶんとダイナミックなものに進化している。

 ゲームエンジンはご存じ、id softwareの現行看板エンジンである「DOOM3」エンジンを採用。グラフィックスは画面ショットを見てもらってもわかるように「DOOM3」クオリティになっている。開発はスター・ウォーズ関連ゲームの「JEDI KNIGHT」シリーズを手がけてきたRAVEN SOFTWAREだ。

 プラットフォームはPCとXbox360。発売時期は……全くの未定だとのこと。

DOOM3エンジン独特のコントラスト感の強い影生成グラフィックス こんなシーンはかなり「DOOM3」ライク 敵となるSTROGG兵達
表現自体はシリーズ通して最強に過激。手足切ったり、胴体切ったり……の描写が目白押し こんな感じでオープンフィールド(屋外)での戦闘シーンも多い



■ 「ENEMY TERITORY QUAKE WARS」~もう一つのQUAKE最新作

映像出展のみながら非常に評価の高かったもうひとつの「QUAKE」
 こちらは映像出展のみ。ゲームはオンラインプレイに特化した内容で10人対10人のようなチームプレイに主眼を置いたゲームデザインになるとのこと。

 「QUAKE4」のように、オープンフィールド戦の割合が多そうで、戦車のような武装車両から二足歩行ロボット兵器まで、全40種類の乗り物が登場し、各プレーヤーが操れるのだという。時代設定、舞台設定はほぼQUAKE4と同じになる模様。

 開発はロンドンのインディペンデント系スタジオのSplash Damage。「Counter Strike」や「QUAKE3」のマップ制作などを手がけたFPS専門のスタジオだ。

 ゲームエンジンは「DOOM3」エンジンを採用。ただしグラフィックスエンジン部はSplash Damageの手による独自拡張が行なわれており、「MEGA TEXTUREテクノロジー」と命名されたギガバイトクラスの巨大テクスチャをシームレスに適用する技術が実装されている。地面の表現などは小さなテクスチャをタイル状に並べることが常で継ぎ目や規則性が感じられることがあったが、このMEGA TEXTUREを使えばこれが解決するのだそうだ。

 発売は2006年を予定。プラットフォームは現時点ではPCのみ。

大人数でのチーム戦が醍醐味の本作 グラフィックスエンジンはDOOM3エンジンの改造版。影生成はステンシルシャドウボリューム技法。セルフシャドウ表現に注目 なんか「QUAKE」というよりもコンバットシムの雰囲気を感じさせる



■ 「THE MOVIES」~映画業界を強烈に風刺。天才ピーター・モリニュー最新作

ピーター・モリニューが映画業界を斬って斬って斬りまくる
 イギリスのカリスマゲームデザイナー、ピーター・モリニューがまたやった。今度は複雑な人間模様が渦巻くハリウッド映画界をモチーフにした、へんてこなライフシミュレーションゲームだ。

 プレーヤーが扮するは映画制作スタジオの経営者。シナリオライターを起用してストーリーを書かせ、俳優や女優をオーディション。そして予算を捻出してお気に入りの映画監督に実際に映画を撮らせるのだ。作れる映画はアクションからホラー、コメディ、ラブロマンスまで何でもござれ。できあがった作品はゲーム世界で批評もされる。役者や監督達の色恋沙汰スキャンダルのような人間関係にも注意する必要もある。

 制作した映画はコンピュータ上で実際にムービーファイルとしてレンダリングされ、あとで効果音やアフレコの挿入も可能。このムービーファイルは汎用のムービーファイルであるため、このゲームをもっていないユーザーにも見てもらえる。

 ゲームでありながらもプレーヤーのクリエイティブ・マインドを刺激するこの作品。日本での発売も期待したいところ。

 プラットフォームはPCのみ。欧米での発売時期は2005年秋を予定。開発スタジオは当然ピーター率いるLionhead Studios。長きにわたって開発されてきたこの作品、ついに今年、でるのか!?

やたらと操作が複雑だったピーター作品。今回はこれまでの反省を踏まえて直感的かつシンプルなインターフェイスにこだわったのだそうだ



■ Call of Duty2~戦士よ、戦場に帰れ!

 2003年のGAME OF THE YEARに輝いた名作「CALL OF DUTY」の続編。開発は前作「CALL OF DUTY」を手がけたInfinity Ward。ゲームエンジンを一新させ、非常にハイクオリティな第二次世界対戦時の情景を描き出す事に成功している。

 ゲームで描かれる戦場はフランス、北アフリカ、東ロシアなど。

 プラットフォームはPC、Xbox360。北米での発売時期は2005年秋を予定。

AIが強化され、それぞれの兵士がその戦局に適した言葉を発し会話し合う



■ 「Call of Duty2:Big Red One」~もうひとつの「Call Of Duty 2」

 映画にもなったアメリカの伝説的な第一歩兵師団「Big Red One」の活躍を描いたもうひとつの「Call of Duty2」。

 プレーヤーはこのBig Red One部隊に配属された一兵士となり北アフリカ戦線、シチリア戦線そしてノルマンディ上陸作戦までを戦い抜く。

 ゲームエンジンは前作「Call of Duty」のものを強化改良して使用。

 開発は前作「Call of Duty」の拡張パック「Call of Duty:United Offensive Expansion Pack」の制作を手がけたGray Matter Studiosが担当。北米での発売時期は2005年秋を予定。プラットフォームはPS2、Xbox、GameCube。

どっちの「2」をプレイするのか。それが問題だ!



■ 「Fantastic4」~マーベルヒーローが大活躍するアクションアドベンチャー

 20世紀フォックスが公開予定のマーベルヒーローものの映画作品をいち早くゲーム化したのが本作。

 チームベースのアクションアドベンチャーのスタイルを取っており、4人の異なる能力……「伸びる」、「火炎」、「透明」、「馬鹿力」……を持つ超人達を操って、それぞれの特殊能力を効果的に活用しつつ敵を打ち破っていく内容。

 ゲームストーリーは、映画版ストーリーに完全に踏襲。一部ステージは映画の内容を補間する内容となっている。シングルプレイヤーモードの他、二人での協力プレイにも対応する。

プラットフォームはPS2、Xbox、GameCube、PC、そしてゲームボーイアドバンス。北米での発売時期は近日中を予定



■ 「Tony Hawk's American Wasteland」~スケボーかBMXか

 世界的なヒットを記録したプロスケーターTony Hawkプロデュースのあのゲームが大胆進化。今作では、なんとスケーティングとBMXのアクロバットライドが同時に楽しめてしまう。

 舞台はロサンゼルス。プレーヤーは新米スケーター。Tony Hawkをはじめとしたプロスケーターに自分の実力を認めてもらうために数々のミッションに挑むことになる。

 PS2とXbox版はネットワークを介したマルチプレーヤーゲームに対応。

プラットフォームはPS2、Xbox、GameCube、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS。北米での発売時期は2005年秋を予定



■ 「Shrek SuperSlam」~シュレックでドタバタ・バトルロイヤル

 大ヒットCGコメディ映画「シュレック2」の世界をパーティ乱闘型ゲームにしてしまったのがこの作品。シュレックの世界の住人20キャラクタの中から好きなのを選んで、ルール無用のドタバタ・バトルを展開させる。

 最大四人の同時バトルが可能。「シュレック2」の世界を元にしているので、パワーアップなのかパワーダウンなのかよくわからない、やっかいな魔法や秘薬の数々がアイテムとして登場する。

 プラットフォームはPS2、Xbox、GameCube、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS。北米での発売時期は2005年秋を予定。

おとぎ話からのパロディ描写はゲーム中でも健在



【X-MEN Legends II:Rise of Apocalypse】
X-MENもののアクションRPGの傑作「X-MEN Legends」の続編。今作で登場するスーパーヒーローは全部で16人。能力の異なるX-MENを随時切り替えて、行く手を阻む敵やトラップをクリアしていく


【Ultimate Spider-Man】
人気の根強いスパイダーマンシリーズ最新作。スパイダーマンと宿敵ベノムとの対決を描いたアクションアドベンチャーゲーム。ストーリーラインやビジュアルコンセプトは映画ではなく同名のコミックを元にしている


□Electronic Entertainment Expo(E3)のホームページ
http://www.e3expo.com/
□アクティビジョンのホームページ
http://www.activision.com/en_US/landing/landing.html
□関連情報
【5月20日】Electronic Entertainment Expo 2005 記事リンク集
http://watch.impress.co.jp/docs/20050520/e3link.htm

(2005年5月22日)

[Reported by トライゼット西川善司]


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