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会場:Los Angeles Convention Center
■ 今年のUbiイチオシのタイトル「Peter Jackson's King Kong」
対応プラットフォームは、PS3、PS2、PSP、Xbox 360、Xbox、GC、GBA、DS、そしてPCと、9つのプラットフォームへの展開を予定、さらにPeter Jackson監督もゲームの制作にタッチするなど、とにかく話題性のあるタイトルだ。Ubiの関係者によれば、初日にスティーブン・スピルバーグが視察に訪れたという。
肝心の出展の方は、人数限定のプライベートシアターのみとなっており、残念ながら時間不足で見ることができなかった。「King Kong」についてはE3期間中にシアターを観賞してその模様をお伝えするつもりだ。 ■ FPS新時代の到来を予感させるXbox 360版「Ghost Recon 3」
ゲームの開発は、Tom Clancyシリーズの元々の開発元であるRedstorm Entertainmentが担当している。Xbox 360のローンチタイトルとしても登場したように、同作はXbox 360向けに先行開発されており、他のプラットフォームで発売する際は、ビジュアルやパフォーマンスで劣る分(要するにPCを含む他のプラットフォームでは、Xbox 360版のクオリティでは動かない)、内容的な部分で商品価値を見いだしていく方針だという。逆に言えば、それだけ1発目のXbox 360版の出来がいいということだ。 さて、1作目でグルジア、2作目で北朝鮮ときて、3作目ではメキシコが舞台となる。ストーリーは2013年、北米サミットが開催されるメキシコで、突如大統領が誘拐されてしまうというもの。 銃器や装備品は、現在米軍で試作されているプロトタイプを採用。オーバーテクノロジー要素として、プレーヤーを含む全兵士がヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着しており、さながら近未来SF映画のような感覚で地上戦を楽しめる。HMDには、他の兵士の視点や指揮官の映像を映すサブモニタのほか、自動で敵味方を色で認識するシステムが内蔵されており、前線にいながらに指揮官の指示がリアルタイムで聞けるだけでなく、仲間の視界を共有でき、さらに色認識(味方は緑、敵は赤で縁取りされる)によって乱戦でも誤射を防ぐという、極めて効率のいい戦いが展開できる。
グラフィックスは、このために作り込んだというオリジナルのエンジンで、光散乱による空気遠近表現を駆使し、戦場の空気感がよく再現されている。常にHMDを通して戦場を眺めるというところも味があり、現代戦のリアリティと、オーバーテクノロジーらしさを両立させた画面構成が、実にTom Clancyシリーズらしくマッチしている。発売時期は2005年冬を予定。
■ ついにシリーズ完結!! 3度スーパーアクションに挑む「Prince of Persia 3(仮)」
ストーリーは1、2の後で、ビジュアル的には、これまで屋内が多かったのに対し、今回は野外シーンが格段に増えている。屋根から屋根に飛び移ったり、縁を伝ったり、チャリオットを操って街道を疾走しながら戦闘したりする。アクションを何度でもやり直せる“時の砂”システムは従来通り使えるため、存分に難解なアクションにも果敢にチャレンジできる。とにかくチャンバラありきだった前作に比べると、非戦闘アクションが充実し、1のアクションアドベンチャースタイルのイメージに、さらにスピード感が加わった作品といった印象だ。 今作の特徴は、なんといっても主人公の負の側面である“ダークプリンス”の存在で、今回、プリンスはステージの途中にある炎のポータルを通ることで、銀髪のダークプリンスに変化することができる。ダークプリンスになると、武器が曲刀からダガーテール(蛇腹剣)に代わり、より多彩で強烈なアクションが可能になる。 チェーンを敵の首に巻き付けたり、棒に巻き付けたり、巻き付けアクションとロープアクションを兼ね備えたような感じで、ステージに応じて、通常のプリンスとダークプリンスを使い分けながら進んでいくことになるようだ。建物を飛び移りざまに、敵の首にチェーンを巻き付けてそのままねじ切ってしまうダークプリンスの姿はまさに悪鬼羅刹そのもので、原作のどちらかというとピュアな面影は、リメイクの際になくしてしまったが、それどころかどんどんイメージを悪化させるUbisoftの大胆さには驚かされる。
グラフィックスもプログラマブルシェーダーをフル活用した新しいエンジンが使われている。といってもXboxベースとのことだが、PS2ベースの前作に比べると、グラフィックスの美しさもさることながら、演出面が格段に向上している。プリンスのアクションとアニメーションもより柔軟になり、アクションファンに好まれそうな作品に仕上がりそうだ。
□Ubisoft Entertainmentのホームページ (2005年5月20日) [Reported by 中村聖司]
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