【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

CAPCOM PRODUCER DAY E3 2005
新サバイバルホラー「DEAD RISING(仮称)」などを多数出展

会期:5月16日(現地時間)

会場:ウェスティン ボナベンチャー ホテル

 カプコンは、現地時間5月16日に米国ロサンゼルス市内にある“ウェスティン ボナベンチャー ホテル”にて「CAPCOM PRODUCER DAY E3 2005」を開催した。

 「PRODUCER DAY」は、毎年E3に先駆けて開催される同社の新作タイトル発表会。発表会の終了後には、Xbox 360用サバイバルホラーゲーム「DEAD RISING(仮称)」などの映像出展作品をのぞく全タイトルがプレイアブル出展された。

 今回は、そうしたプレイアブル出展タイトルのなかから主だったものの感想をご紹介しよう。

【DEAD RISING(仮称)】
スクープ写真を探しにきたカメラマンが、襲い掛かるゾンビを倒しながら事件の真相に迫っていくというもの。映像出展ながら、雲霞のごとく押し寄せるゾンビ軍団の迫力にギャラリーは釘付け状態



■ PS2「DARK WATCH」

 FPSスタイルのアクションシューティング。キャラクタの服装、銃火器、ダイナマイト(グレネード)など、全体に西部劇を想起させるグラフィックがそこかしこに見受けられるが、ゾンビやスケルトンタイプの敵クリーチャー群など、ファンタジーやSFチックな要素も多数ちりばめられているのが特徴。タイトルどおり“暗い”色調で統一されたグラフィックと相まって、全体に重厚感のある作風となっている。

 ゲーム開始直後は、難易度を4段階から選択可能。西部劇の荒野を思わせるステージからゲームはスタートするが、前述のとおり全体に暗い色調が多用されているため、荒地というよりはSFパニック映画に登場する未開の惑星を想起してしまう。ステージによっては一緒に戦ってくれる仲間(CPUキャラクタ)も存在するが、「そういやアイツはどこにいったのかな」などと余計なことを考えていると、銃を持ったゾンビに挟撃されるわ両手に鎌を持ったスケルトンにまとわりつかれるわで、FPSが得意ではない筆者などは常にヒィヒィいいながらプレイするハメに陥ってしまった。

 主人公の攻撃手段は、銃火気、白兵戦用の武器、グレネードなど。初期装備はライフル、装飾が施された斧、ダイナマイト。先に進めば二挺拳銃も可能になるあたり、いかにもアメリカンなアクションシューティングといえる。会場では体験できなかったが、マルチプレイ用のスコア表示機能も用意されている。

 製作元は海外メーカーで、カプコンが販売を担当する。現時点で予定はないが、重厚な世界観、グラフィックのクオリティ、操作性ともにレベルが高く、国内向けにローカライズ発売される可能性大。FPSが好きな人なら注目しておいて損はないだろう。




■ PS2「Legend of Kay」

 軽快な操作で敵を倒していくアクションアドベンチャーゲーム。香港映画でおなじみの“カンフーアクション”がモチーフになっているが、ゲーム中に人間は登場しない。主人公は(たぶん)猫の「Kay」で、ステージ内の敵を倒しながら各クエストをクリアすることで、悪党ゴリラやチンピラネズミたちから自分たちの村を守るのがゲームの最終目的となっている。

 攻撃手段は剣、ハンマー、鉤爪の3種類で、それぞれリーチ、威力、スピードなどが異なる。剣やハンマーなどはボタン1発で変更できるため、アクションゲームに不慣れな人でも混乱しない作り。戦闘アクションにおける最大の特徴は、まわりを囲まれたときに表示される矢印アイコン。素直に防御してもいいのだが、矢印が表示されている方向にガードアクションを行なうと「にゃんぱらり。キャット空中大回転(古くてすいません)」とばかり素早く跳躍して反撃できてしまう。こうした多彩なアクションは、約40種類を数えるという。

 筆者がプレイしている最中、担当氏はしきりに“カンフーアクション”を連呼していたが、実際にはカンフーというよりも派手で爽快感あふれるオーソドックスな3Dアクションといったふう。簡単な操作で、ジャンプしながらの空中攻撃やコンボなども自由自在。チュートリアルで登場するパンダのモデリングなど、全体にファンシーな作りも好印象。誰でもすぐに楽しめる作品といえそうだ。

【スクリーンショット】



■ PS2「Devil King」

 タイトルからもわかるとおり「Devil May Cry」の流れを汲む作品。主人公“Devil King”を操作して、敵武将や雑兵どもを片っ端からなぎ倒していくド派手で爽快感あふれる作りが特徴。

 操作系はほぼ「Devil May Cry」を踏襲。マップ画面上で赤く表示される敵の軍勢めがけて突撃し、剣と飛び道具で容赦なく叩き潰していけばいい。R1ボタンと△、□、×ボタンを同時押しすることで、3種類のスペシャルアタックが使いわけられる。敵がギッシリ詰まったステージでスペシャルアタックを炸裂させたときの豪快なグラフィックは、まさに本作ならではの豪快な絵面といえる。

 グラフィックデザインは「鬼武者」と「Devil May Cry」を足して割ったような印象で「海外向けにグラフィックのタッチを変えているのか」とも思ったが、いずれにしても「鬼武者」、「Devil May Cry」シリーズが好きな人なら迷わずおすすめしたい内容。とんがったチューニングではないが、そのぶん安心してプレイできる高水準の作品だ。

【スクリーンショット】



■ PS2「Final Fight:Streetwise」

 ベルトスクロールアクションの金字塔「ファイナルファイト」シリーズ最新作。毎度おなじみの「メトロシティ」を舞台に、ストリートギャングなどの荒くれものたちとゲームシステムは、俯瞰視点の3D格闘アクションというオーソドックスなスタイルが採用されている。

 プレーヤーが操作するのは、新キャラクタ「Kyle」。無頼旅仲間の「Cody」も登場するが、どうやらNPC扱いでプレイアブルキャラクタではない模様。Episode1のデモシーンでは、Kyleのセコンドとして外野で暴れる姿が確認できるのだが……願わくば、プレーヤーキャラクタとしていつの日か再登場することを期待したい。

 ステージによってはアクションアドベンチャー風に展開するシーンもあるが、基本的には荒くれモノを見つけてはひたすらボコっていくおなじみの内容でゲームが進んでいく。攻撃ボタンには弱、強があり、入力の組み合わせにより複数のコンボパターンに発展。投げ、落ちている武器を拾って使うといったアクションも健在だ。

 ガードボタン、敵キャラクタのロックボタン、ガードから派手なカウンターアタックが仕掛けられる”インスティクトモード”ボタンなど、現代風の装いこそ眩いものがあるが、キビキビとした攻撃アクションなどは、まさに「ファイナルファイト」シリーズといった内容。シリーズのファンならば、チェックしないわけにはいかないだろう。

【スクリーンショット】



■ PS2「Okami(邦題:大神)」

 日本の昔話や神話をモチーフにした、一風変わったアクションアドベンチャーゲーム。「昔むかしのある日のこと……」といった語り口からゲームが始まるあたり、思わずニヤリとさせられてしまう。

 宝剣“月呼”が何物かによって引き抜かれ、英雄イザナギによって封印されたはずの怪物“ヤマタノオロチ”が復活。周辺の村々が次々とヤマタノオロチに呪われてしまうが、それと同時にとある村で“伝説のオオカミ像”が魂を宿し“大神アマテラス”も復活。プレーヤーは、オオカミ像に憑依した大神アマテラスとなり、ひょんなことから知り合いになった妖精“イッスン”とともに世直しの旅に出るといったストーリーになっている。

 トゥーンシェードによる淡いタッチのグラフィックもさることながら、ブラシ“筆”を使ったアクションが本作のキモ。戦闘で使えば斜線を引いた敵にダメージが与えられるし、謎解きシーンであれば、たとえば枯れた木を筆で囲うと桃の花が咲いたり、夜空に丸を描けば太陽が浮かび上がるといったふう。

 トゥーンシェードによる墨絵風のタッチは、視覚効果バツグン。システムだけを抽出すれば特に奇抜ではないのだが、作り手側のアレンジセンスが「大神」を特別な存在に昇華させている。自分ひとりでプレイするのはもちろん、お子さんがいる人は親子で一緒に「現代風:日本昔話」をプレイしてみるのもいいだろう。

【スクリーンショット】



■ PS2「Onimusha:Dawn of Dreams」

 「鬼武者」シリーズ最新作。1598年の日本で、織田信長、豊臣秀吉、そして“蟲”を喰らった配下の武将たちを相手に、青い鎧を身にまとう主人公“蒼鬼”たちとの激しい戦いが繰り広げられる。

 メインキャラクタは“蒼鬼”だが、ストーリー展開にそって新キャラクタが登場。ストーリー展開に応じて使用するキャラクタをいつでもどこでも変更できる“Allies System”など、新要素が多数盛り込まれている。

 本作の要は、シリーズのキャッチコピーにもなっている“空前絶後のバッサリ感”もさることながら、さらに迫力を増した“演出面”にあるように感じられる。どんなチュエーションにおいても、どのタイミングでムービーを入れたらいいか、この戦闘はどんなアングルで魅せるのが一番効果的かといった些細な事柄までが、納得いくまでトコトン練りこまれているように感じられるのだ。

 そういった意味では「Onimusha:Dawn of Dreams」ほど“劇的”という言葉がふさわしいアクションゲームは、そうそうあるものではない。「鬼武者」シリーズは、従来作品の魅力を損なうことなく確実な進歩を遂げているといえよう。

【スクリーンショット】



Capcom, Mega Man, Resident Evil, Onimusha, Devil May Cry and Breath of Fire are either registered trademarks or trademarks of Capcom Co., Ltd., in the U.S. or other countries. Street Fighter is a registered trademark of Capcom U.S.A., Inc. “PlayStation” and the "PS" Family logo are registered trademarks of Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved. All other marks are the property of their respective owners. c Legend of Kay by JoWooD Productions Software AG, Technologiepark 4a, A-8786 Rottenmann, Austria. All rights reserved.

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□カプコン「E3 2005」のホームページ
http://www.capcom.co.jp/game/event/e3_2005/

(2005年5月17日)

[Reported by 豊臣和孝]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.