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Taipei Game Show 2005現地レポート

台湾オリジナルのMMORPG「Dream of Mirror Online」他、
注目タイトルとブースで見かけたユニークな風景を紹介

会期:2月24日~28日 開催

開催場:世界貿易中心

■キュートな台湾オリジナルMMORPG「Dream of Mirror Online」

国産MMORPG「Dream of Mirror Online」台湾ユーザーの期待は非常に大きい
ゲームに対応したノートPC。タイアップ商品が多いのも特徴だ
 SOFTSTARが現在クローズドβテストを行なっている「Dream of Mirror Online」は台湾のスタッフのみで作られているMMORPG。台湾スタッフによる本格MMORPGというのは現在ではまだ珍しく、そのポイントからも台湾ユーザーから注目を集めているとのことだ。2万人の規定人数はすぐにいっぱいになり、現在も「テストに参加させて欲しい」という要望が高い。いまのところオープンβテストは2005年4月を予定しているとのこと。

 「Dream of Mirror Online」は中国神話をモチーフにした作品で、プレーヤーは人間、仙人、修羅、そして鏡の中の住人という4つの種族からキャラクタを選択する。キャラクタの感じは「シールオンライン」や「マビノギ」を思わせる、キャラクタの輪郭線がはっきりしたかわいいデザインを採用している。キャラクタの表情が豊かなのが、セールスポイントで、アイコンを選択することキャラクタは怒ったり、泣いたり、顔のテクスチャも状況によって刻々と変化し、漫画のようなコミカルな表情を見せてくれる。また、アクセサリにも非常にこだわっており、多彩な服装が用意されている。

 木を切り倒したり、金属を合成したりする生産システムや、多彩なクエストが用意されているなど、韓国産MMORPGを参考にして、様々なシステムを盛り込んでいるとのこと。中国の五行思想を活かしたペットシステムも採用していて、甲羅を持った青い海竜や黄色い金属製の熊などのペットをつれて歩くことができる。ペットにも成長要素があり、強くなるほど立派な外見に変化していく。

 本作の特にユニークなのポイントが「宿命」システムだ。新キャラクタを作成するとランダムにプレーヤー同士がつながりを持つことになる。キャラクタのプロフィールに兄弟や敵として他プレーヤーが登録されるのだ。冒険を続けているうちにそうしたつながりを持つプレーヤー同士がばったりあって「縁」を楽しんだり、これをきっかけに友達になったりできる。水滸伝や三国志にも見られる中国的な思想を背景にしたシステムである。

 グラフィックはかわいいセンスで統一されており、アイコンなどインターフェイスのデザインもしっかりしていて、試遊台で遊んだ限りは完成度にも期待がもてた。日本での展開の予定を聞いたところ、「まだ国内でもオープンβサービス前なのでとてもそこまでは考えられない」とのことだった。

 本作は非常に多くのメーカーの協賛を得ているいるというのも特徴のひとつ。VGAでMSI、CPUではAMD、NVIDIAとはチップセットの方でタイアップを行ない対応製品が発売される。さらに台湾のセブンイレブンではタイアップをしたお茶を発売するとのこと。こういったメーカーとの連携は「リネージュII」を彷彿とさせる。台湾スタッフのオリジナルタイトルと言うことで、広報活動にも大きく力が入れられているタイトルだ。


■「リネージュII」を強く意識した「革命 Online」

20台以上の試遊台が出展されていた「革命Online」
 INSREA GAME CENTERが20台もの試遊台を設置し、大々的にブースでプッシュをしていたのが 「革命 Online」だ。本作は韓国のソフトメーカーNAKO Entaractiveが制作した、オリジナルのファンタジー世界を舞台にしたMMORPG……ということなのだが「リネージュII」にそっくりなのだ。美形のそろった男女のキャラクタ、現代風な意匠も取り入られたモンスター、地形グラフィックの質感。アイコンなどはいわずもがな。もちろん目を凝らしてみれば違いが分かる部分もあるのだが、何もここまで、と思うほどに最初の印象には近いものがある。

 スタッフによれば本作の最大のウリはグラフィックの美しさだという。オリジナルのゲームエンジンにより、光や水面を美しく表現、建物などのグラフィックも非常に細かい。それでいながら最低動作環境はPentiam III 800MHzと「軽さ」も併せ持っているという。

 インターフェイスは微妙に異なっている。「リネージュII」はまず敵を左クリックで指定してから攻撃を行なうのだが、本作では左クリックワンボタンで攻撃まで行なう。スキルを使った攻撃の場合は、スキルアイコンをクリックか、ショートカットを押すことでマウスポインタが変化、やはりワンクリックで攻撃できる。即攻撃が行なえるというシステムは、PVPをするプレーヤーにとって大事な要素となるだろう。

 キャラクタの成長はレベル制を採用。現在は騎士、弓使い、魔法師、戦士の4種類。近日行なわれるアップデートでさらに2種類の職業が追加されるという。現在はオープンβサービス中だ。試遊台を使った短いプレイでは本作の魅力を十分に味わうことができなかったが、本作は生産に非常に重点が置かれていて、NPCが売っている武器は最小限のもので、生産キャラクタの協力がなければ強い武器を得ることができないという。詳細は確認できなかったが、シングルプレイでもキャラクタ育成を快適に行なうためのさまざまなアイデアが詰め込まれているという。

 今後は攻城戦も実装され、プレーヤー達はタイトルにあるような大きな戦いを体験できるようになるという。権力の座を求めて、プレーヤー達はやがて大きな勢力を作り争っていく。先輩ゲーム達との差別化がどのように図られていくかも興味ぶかい作品だ。


■妖精と人間が力を合わせて戦う「Carpe Diem」

ロード画面ではかわいいイラストが表示される。妖精でプレイできることもあってか、女性プレーヤーの姿も
 DegiCellEntertaimentブースに出展されていた「Carpe Diem」は韓国のGNIが制作したMMORPG。プレーヤーは人間か妖精になってファンタジー世界を冒険する。妖精のキャラクタは人間キャラクタの1/3もなく、とても小さい。空をひらひら飛びながら強力な魔法攻撃をする感触は独特なものがある。

 本作のユニークなポイントはペットシステム。人間は馬に乗り、高速でフィールドを走り回ることができ、妖精は大きな熊を味方にすることができる。特に馬にまたがり走り回るキャラクタの姿はかっこよく、三国志好きの台湾ユーザーの人気を博すことが予感される。また、小さな妖精が大きな熊を操る姿も面白い。

 本作のキモは大規模なPVP、「騎士団戦」だという。ブースのモニタにはゲームムービーが流れていたのだが、馬に乗った騎士達が一気に敵に接近していく姿などはまさに「合戦シーン」というべき迫力だった。

 「Carpe Diem」のフィールドのグラフィックは暗いトーンで荒涼とした雰囲気があるが、キャラクタのデザインはとてもかわいい。ロード画面ではこのキャラクタのデザインを活かした、キャラクタのイラストを楽しむことができる。ハードなイメージとの面白い対比がある。

 本作はアイテム課金制を採用しており、アイテムが同梱された特別なパッケージが販売されていた。先にサービスを行なっている韓国では公式ページ上からもアイテムを購入できるという。

【Gundam Network Operation】
 日本ではすでに「2」が稼働しているが、台湾でのガンダムの人気は高く、DegiCellEntertaimentが展開する本作はブースでも注目を集めていた。ユーザー数は2万を越えているという。販売されているパッケージには「立てよ国民」というおなじみのメッセージが日本語で書かれているし、ブースにも日本語が書いてある。ファンのツボを押さえた演出だ。

【Wayiブース】
 カジノゲームの他、「ストーンエイジ」や「天下無双」といったMMORPGタイトルを出展していたWayiブース。ハンドル式販売機である「ガチャガチャ」のカプセルにアイテムの名前を書いた紙を入れて販売をしていた。むきになってコインを投入する人や、彼氏にアイテムをねだる女の子など、面白い光景が見られた。

【TWPブース】
 カジノゲームを中心に出展をしていたTWPは、このゲームショウでトップクラスの「お色気」に特化したアピールを行なっていたメーカー。男性の注目度は非常に高く、ステージはいつも黒山の人だかりだった。

□Taipei Game Show 2005のホームページ
http://tgs.tca.org.tw/

(2005年2月27日)

[Reported by 勝田哲也]


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