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トミー、春からGWをターゲットにした商談会開催 |
株式会社トミーは、流通関係者やマスコミを対象とした商談会「トミーグループ春・GW商戦商談会」を1月28日に開催した。
「ポケットモンスター」、「ディズニー」、そして今年シリーズ最終作となる映画「スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐」の公開が控えている「スター・ウォーズ」などキャラクターものが多数出展されていたが、ただ単純に商品化されたのではなく、世界観をうまく取り込み、ユーザーがその世界にいる気分にさせてくれる、うまく商品化がされた製品が目立った。
また、年末に発売され「作っても作っても売りきれる (同社担当者) 」というヒットを記録した、低価格ながらしっかりした作りのラジコン「エアロアールシー」シリーズにも力が入れられており、今後も多角的に商品展開が計画されているようだ。
今回のレポートではそういった商品に焦点を当てて、紹介していく。
■ 家庭で気軽にジェダイ気分
「スター・ウォーズ ライトセーバーアクションゲーム (仮)」
今年7月に公開が予定されている「スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐」。「スター・ウォーズ」サーガの最後となる予定の映画なだけに、全世界的な期待感と盛り上がりを見せている。トミーも商談会においてコーナーを作り「スター・ウォーズ」関連商品を大プッシュ! フィギュアをはじめ、すでにトイザらスで先行販売されている「ダースベイダー ボイスチェンジャー」など注目商品も多い。
そんな中、GAME Watch的に最も注目したいのが、テレビにつなぐだけですぐに楽しめる体感ゲーム「スター・ウォーズ ライトセーバーアクションゲーム (仮)」だ。ボール型の本体とテレビをAVケーブルで接続し、電源 (専用アダプタか単3電池) を接続すればすぐに楽しめる。
プレーヤーはライトセーバーを手にし、ジェダイを目指して修行を積み、ストーリーを進めることで映画にも登場する敵を打ち負かしたり、「スター・ウォーズ」の世界を満喫することができる。「エピソードIII」に登場するキーとなるキャラクタが登場するなど、基本はエピソードI~IIIがベースとなっているが、エピソードIV以降のキャラクタも登場するなど、世界観を総合的にゲーム化しているという。ストーリーはゲームオリジナルの展開となる。
ライトセーバーでできるアクションは、縦斬り・横斬り、そしてライトセーバーを固定して画面に向けることで防御することもできる。この防御がなかなか重要そうで、敵が放つレーザー光線をライトセーバーで防御することができるわけだ。
今回掲載した写真を見るとわかるとおり、このボール型の本体デザインがマニア心をくすぐるものになっている。映画「エピソードIV」で、ミレニアムファルコン号の中において、ルークがオビ・ワンとともにフォースの訓練を行なうとき使用するのがこの本体と同じ形のボールだ。今回のゲームの中でもこのボールが登場し、練習を行なう場面があるのだとか。最近「スター・ウォーズ」のファンになった人だけでなく、むかしからのファンも楽しめるゲームになっている。
発売は5月で、価格は8,370円を予定。
「スター・ウォーズ ライトセーバーアクションゲーム」。システム的にはボール型の本体をケーブルでテレビと接続するだけでゲームを楽しむことができる | このゲームでできるアクションはライトセーバーによる縦斬り横斬りのほか、防御も可能となっている |
■ ついにポケモントレーナーになれる……「ポケモンゲットだぜ!!」
「ポケットモンスターズ DXモンスターボール」
こちらも作品の世界観を大切にした体感型のゲームだ。これまで「ポケットモンスター」の世界を使ったゲームやグッズは数多く発売されてきた。トミーであれば、「ポケモン図鑑」などゲーム世界のデザインそのままに商品化されている。
しかしポケモンファンであれば、モンスターボールを手にしポケモンを捕まえてみたいと思うことだろう。実際、同社のアンケートによれば、圧倒的にその要望が強いのだという。そこで今回登場したのが液晶ゲーム「ポケットモンスターズ DXモンスターボール」だ。
「DXモンスターボール」は、ボールをパカッと開くと液晶といくつかのボタンがある。ゲームは、「ポケットモンスター」の世界そのままで、フィールドを歩いていると、ポケットモンスターが登場。ふたを閉じスタートさせるとピッピッっと音がし、徐々に音の間隔が短くなりカウントダウンが始まる。ちょうど良いタイミングで、投げるようなアクションを取ると、ポケモンをゲットすることができるのだ。もちろんレベルの低いポケモンは簡単に捕まえることができるが、レベルが上がるとゲットするのも難しくなるという。
さらに捕まえたポケモンを使ってバトルすることもできる。バトルは友達とではなく、あくまでも野生にいるポケモンとだ。バトルがスタートすると「DXモンスターボール」の蓋を閉めて振ることで気合いを貯め、パワーが多い方が勝仕組みとなっている。ポケモンが勝ち続けると、もちろん“進化”する。さらに、ゲットモードでは登場しない、“進化”させなければ手に入らないポケモンも登場するという。
登場するポケモンは61種類。同じポケモンでも9匹くらいは捕まえておくことができるなど、本格的なシステムだ。発売は4月で3,129円を予定している。
■ 大ヒットを記録した「エアロアールシー」の次なる展開は?
2004年末に発売され大ヒットを記録した「エアロアールシー」。ここ数年のラジコンのトレンドとしては小型化が挙げられるが、この「エアロアールシー」はズッシリと重く、実に本格的だ。にもかかわらず、基本的なシステムは1,050円という低価格路線となっている。また商品化されている車種は、現在市販されている車ばかりで、子供も大人も馴染みやすいものばかりだ。
トミーではこのヒットを受けて次なる段階として、製品名となっているエアロパーツなどを使用したカスタマイズをアピールしていきたいようだ。3月から5月にかけて発売されるのは、「エアロアールシーSS01 Hondaオデッセイ無限エアロセット」や「エアロアールシーSS02 Hondaライフ無限エアロセット」など、パーツがセットになっており、気軽にカスタマイズすることができる。
もちろんカスタマイズパーツは別売されているので、自由にアップグレードできるし、上級者になればさらにカラーリングに凝ったりシールを貼るなどして独自の車を作り上げることもできる。そうやって世界観を広げていける楽しさをトミーとしてもアピールしていきたいところだ。
そして、その先には基本性能の向上を望みたいところ。「エアロアールシー」は周波数帯が2種類に振り分けられていて、レースを楽しむ際には2台までしか同時に楽しむことができない。周波数帯を増やし、選択自由にするためにはどうしてもコストが上がってしまうようで、現在同社としても技術開発を行なっている最中なのだという。まずは普及し、さらにカスタマイズなどにより世界観が広がると、その先の展開としてレース展開を見込んだ新型の「エアロアールシー」が登場するかもしれない。
■ シンプルながら圧倒的なかわいさ。小さなIRカー「Putica (プチカ) 」
「エアロアールシー」は本格派ラジコンだが、逆にシンプルながら可愛らしい超小型IRカー「Putica (プチカ) 」も出展されていた。“IRカー”つまり赤外線で操作するわけだ。
「Putica」では、往年のディズニーキャラクタを採用。'41年の「ダンボ」に登場するケイシーJr.、'42年に発表された「小さな郵便飛行機ペドロ」のペドロ、'52年の「青い自動車」のスージーと、ちょっとクラシックな可愛らしいキャラクタが勢揃いしている。これらのキャラクタが手のひらにチョコンと載るくらいの小ささにまとまっている。
「Putica」の動きは前進とその場でクルクルと回る“回転”の2種類と絞り込まれている。が、キビキビとした動きでクルクルと回る様は、とても可愛らしく、会場でも多くの女性が取り囲んでいた。
「Putica」には鍵の形をした小型コントローラが付いているが、さらに、iモード端末の赤外線機能を使用して操作することもできる。カギ型コントローラでは前進と回転のみだが、iモード端末では例えば“ダンス”と選択すると、前進と回転を組み合わせ、まるで踊っているかのような動きを再現するという。このほかにも「運勢」を占い、その結果を動きで表現してくれる機能もあるという (真っ直ぐ進めばよい運勢、止まったままだと今日は悪い運勢……と言った具合) 。
発売は5月で、価格は1,680円を予定。
ちょっとお年を召された方なら知っているかも。往年のディズニーキャラクタ、ケイシーJr. (ダンボ) 。とにかく小さくてカワイイ | こちらもディズニーの「青い自動車」に登場するスージー。クルクル回る姿がこれまたカワイイ | コントローラはキーのような形になっていて、こちらもこのように小さい。動きは前進と回転のみ |
■ キミもワタシもドッターになれる!! 「.S (ドッツ)」
16×16のピースにポチポチとカラーのドットをはめ込んでいく「.S (ドッツ)」。昨年の商談会でも出展されていたが、商品化にグッと近づいた印象だ |
「.S (ドッツ)」は16×16のボードに、ピンのようなドットをはめ込んでいき、グラフィックを作成するという製品。任天堂、ナムコ、タイトーといった古くから活躍中のメーカーのファミコン時代の“ドット絵”をこの製品で再現。そういった意味では古くからのゲームファンにはたまらない商品といえるだろう。
もちろん、指定されたグラフィックをそのまま作らなければならないワケではなく、工夫してアレンジすることも可能。セットには余分なピンも収録していく予定で、オリジナルキャラクタを作ることもできるし、創意工夫次第でキャラクタのアクションを再現することもできる。
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(C) Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C) Pokemon (C) 2005 ピカチュウプロジェクト
□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/
(2005年1月28日)
[Reported by 船津稔]
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