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セガトイズ、2005年の商品説明会を開催 |
株式会社セガトイズは、今年発売を予定している商品などを流通関係者やプレイスにお披露目する展示会を都内で開催し、5年前に世界中で大ヒットしたペットロボット「プーチ」の再来とも言えるミュージックエンターテイメントペット「idog」を発表した。
展示会では「ムシキング」に関連する商品をはじめ、センサー類を使ったコミュニケーションをテーマとした小さな液晶搭載玩具が目立った。
■「『idog』が音楽を愛する人のベストフレンドになって欲しい」
5年前に世界を席巻し、その後のロボットペットブームを作り上げたのがセガトイズの「プーチ」シリーズだった。全世界で1,700万個を販売。日本でも150万個を記録。記者会見で挨拶した代表取締役社長の國分功氏は「5年のニーズの変化を捉え、キーワードとなった音楽と玩具の持つあそびを合わせると、新しいエンターテインメントが生まれるのではないかと言うところから『idog』が生まれた」と商品開発の経緯を説明。
「idog」はその名の通り“犬”をモチーフにしたロボット。「プーチ」との違いは音楽で、コミュニケーションを取ることで、音楽を奏でるだけでなく、自ら作曲までおこなう。コミュニケーションは鼻や頭、シッポにあるタッチセンサー、や「音」で取ることになる。「idog」のエサは“音”で、お腹が空くとメロディを口ずさんであげたり話しかけてあげたり、音楽をかけてあげるとお腹がいっぱいになり元気になる。逆にシッポは苦手ということで、さわると不機嫌になってしまうとか。
「idog」はココロ回路を搭載しており、音楽や顔に搭載されたイルミネーション、首や耳を動かして感情を表現する。さらにサウンドクリエイティブ機能で自ら作曲。作曲した曲はいつも素晴らしい曲とは限らず、たまには音程を外した失敗曲になるときもあるという。それはそれでまたちょっとカワイイかも知れない。ただし、「idog」が作曲した曲は記録することはできないのが、少し残念だ。
自ら作曲するほかにも、70曲もの音楽を収録しており、コミュニケーションする中で奏でるという。この音楽を奏でているときに顔に手をかざすとセンサーの働きで「idog」が反応。曲調を変えるなどセッションを楽しむこともできる。さらに足にはステレオミニジャックが用意されており、CDプレーヤーなどを接続すれば「idog」のスピーカーを使って音楽を楽しむこともできる。
さらにコラボレーション企画もいくつか用意されており、「idog」のテーマ曲をday after tomorrowのニューアルバムに収録。さらに音楽プロデューサーの清水信之氏が作曲した音楽が「idog」に収録されているという。
セガトイズといえば、Hasbroと提携することで「プーチ」を全世界展開し、大ヒットに繋げた経緯がある。今回の「idog」もHasbroと提携し、全世界展開を行なうことがすでに決定している。発表会に出席した米HasbroのChief Marketing OfficerのDuncan J.Billing氏は「『idog』が音楽を愛する人のベストフレンドになって欲しい」とコメント。それだけ期待が高い商品と言えるが、女性の手のひらにちょこんと乗るカワイイデザインの「idog」は、最近流行の音楽に乗ってヒットする可能性は大きいかもしれない。國分氏はすでに次の商品展開も考えており、「 (音楽を録音できるといった) ハイクオリティに楽しむ機能を持った商品の企画はすでに進行している」と自信のほどを覗かせた。
4月2日発売予定で価格は4,179円。
■ 展示会場に出展されたその他の新製品
センサー機能を搭載し、コミュニケーションをテーマとした商品がいくつか出展されており、ブームというか、すっかり定着した感じがある。しかし、単なる育成ゲームに留まらず、キャラクタが生活する様子を観察するのを楽しむといった「24Hハウス」など、新しい商品も出展されていた。
(2004年1月19日)
[Reported by 船津稔]
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