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セガトイズ、2005年の商品説明会を開催
“音楽”がエサ!! 音楽を作曲するペットロボ「idog」など発表

1月19日 開催

 株式会社セガトイズは、今年発売を予定している商品などを流通関係者やプレイスにお披露目する展示会を都内で開催し、5年前に世界中で大ヒットしたペットロボット「プーチ」の再来とも言えるミュージックエンターテイメントペット「idog」を発表した。

 展示会では「ムシキング」に関連する商品をはじめ、センサー類を使ったコミュニケーションをテーマとした小さな液晶搭載玩具が目立った。


■「『idog』が音楽を愛する人のベストフレンドになって欲しい」

 5年前に世界を席巻し、その後のロボットペットブームを作り上げたのがセガトイズの「プーチ」シリーズだった。全世界で1,700万個を販売。日本でも150万個を記録。記者会見で挨拶した代表取締役社長の國分功氏は「5年のニーズの変化を捉え、キーワードとなった音楽と玩具の持つあそびを合わせると、新しいエンターテインメントが生まれるのではないかと言うところから『idog』が生まれた」と商品開発の経緯を説明。

 「idog」はその名の通り“犬”をモチーフにしたロボット。「プーチ」との違いは音楽で、コミュニケーションを取ることで、音楽を奏でるだけでなく、自ら作曲までおこなう。コミュニケーションは鼻や頭、シッポにあるタッチセンサー、や「音」で取ることになる。「idog」のエサは“音”で、お腹が空くとメロディを口ずさんであげたり話しかけてあげたり、音楽をかけてあげるとお腹がいっぱいになり元気になる。逆にシッポは苦手ということで、さわると不機嫌になってしまうとか。

 「idog」はココロ回路を搭載しており、音楽や顔に搭載されたイルミネーション、首や耳を動かして感情を表現する。さらにサウンドクリエイティブ機能で自ら作曲。作曲した曲はいつも素晴らしい曲とは限らず、たまには音程を外した失敗曲になるときもあるという。それはそれでまたちょっとカワイイかも知れない。ただし、「idog」が作曲した曲は記録することはできないのが、少し残念だ。

 自ら作曲するほかにも、70曲もの音楽を収録しており、コミュニケーションする中で奏でるという。この音楽を奏でているときに顔に手をかざすとセンサーの働きで「idog」が反応。曲調を変えるなどセッションを楽しむこともできる。さらに足にはステレオミニジャックが用意されており、CDプレーヤーなどを接続すれば「idog」のスピーカーを使って音楽を楽しむこともできる。

 さらにコラボレーション企画もいくつか用意されており、「idog」のテーマ曲をday after tomorrowのニューアルバムに収録。さらに音楽プロデューサーの清水信之氏が作曲した音楽が「idog」に収録されているという。

 セガトイズといえば、Hasbroと提携することで「プーチ」を全世界展開し、大ヒットに繋げた経緯がある。今回の「idog」もHasbroと提携し、全世界展開を行なうことがすでに決定している。発表会に出席した米HasbroのChief Marketing OfficerのDuncan J.Billing氏は「『idog』が音楽を愛する人のベストフレンドになって欲しい」とコメント。それだけ期待が高い商品と言えるが、女性の手のひらにちょこんと乗るカワイイデザインの「idog」は、最近流行の音楽に乗ってヒットする可能性は大きいかもしれない。國分氏はすでに次の商品展開も考えており、「 (音楽を録音できるといった) ハイクオリティに楽しむ機能を持った商品の企画はすでに進行している」と自信のほどを覗かせた。

 4月2日発売予定で価格は4,179円。

女性の手のひらにチョコンと乗っかってしまう大きさの「idog」。プーチよりもう一段階ディフォルメされているが、一目で犬とわかるデザイン 頭のてっぺんに2つのスイッチがあるほか、シッポにもスイッチがある。背中にはスピーカーがあり、足にあるふた (見づらいが写真を参照) を開けるとステレオ入力端子があり、MDプレーヤーなどの音響製品を接続できる 顔には光センサーが搭載されており、光で感情を表現する。緑色が“ご機嫌”で、赤に近づくに従って不機嫌になる
左がセガトイズの代表取締役社長、 國分功氏。右が米HasbroのChief Marketing OfficerのDuncan J.Billing氏。なかよく「idog」を持って記念撮影 企画開発を担当した木全若菜さん。ダンナさんはあの「プーチ」の生みの親だとか トークショウに参加した音楽プロデューサーの清水信之氏。「短いフレーズを繋げて音楽を作らなければならず、つなぎ目が不自然にならないように気を付けなければならず、難しかった」とコメント



■ 展示会場に出展されたその他の新製品

 センサー機能を搭載し、コミュニケーションをテーマとした商品がいくつか出展されており、ブームというか、すっかり定着した感じがある。しかし、単なる育成ゲームに留まらず、キャラクタが生活する様子を観察するのを楽しむといった「24Hハウス」など、新しい商品も出展されていた。

まだモックアップしか出展されていなかった「ニャン56」。顔の部分がカラーのドット液晶になっており、表情や文章、グラフィックなどを表示する。購入後、誕生日を入力するとユーザーにフィットした表情を持つ「ニャン56」がこの時点で生まれる。前足、後ろ足、しっぽにセンサーが付いており、頭にも光センサーが付いている。これらに触れることでコミュニケーションを取り、成長していく過程でどんどんと言葉を覚えていく (言葉は顔に表示される) 。赤外線機能も搭載しており、友達の「ニャン56」と言葉の交換もできる
 「24Hハウス」。家の形のしており、中は液晶画面になっている。この家の中にはキャラクタがおり、24時間起きて、寝て、食べて……といった風に我々同様生活している。われわれは基本的にそれを眺めて楽しむ。「24Hハウス」には音センサーが搭載されており、家の屋根を叩くと色々なイベントなどが発生する。

 また、家同士を繋げることでキャラクタが往き来するといったコミュニケーション要素も用意されている。

 さらに面白いところは、他企業と提供しており、CM的な側面も併せ持っていること。たとえばフォーシーズと提携しており、ピザやさんが訪ねてきて「PIZZA-LA」を持ってくるといったイベントが発生する。7月発売予定で、価格は3,129円。

昨年大ヒットを記録した「能力トレーナー」の小型版「携帯能力トレーナー」。3月中旬に2,625円で発売予定。「能力トレーナー」との違いとしては、1カ月の記録をメモリしておく機能などが無くなっている。同社では「液晶が小さくなっているので、お年を召された方などは『能力トレーナー』の方が良いと思う。それぞれで使い分けてもらえればと思う」とそれぞれの商品が住み分けできると考えているようだ。こちらは20歳から30歳台をターゲットとしている


□セガトイズのホームページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「idog」ニュースリリース
http://segatoys.co.jp/idog/

(2004年1月19日)

[Reported by 船津稔]


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