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【連載第2回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
●NDSは液晶が2倍+タッチパネルもあるだけに保護フィルタもほしくなる? 「液晶を指紋や擦り傷から守りたい!」という気持ちは、携帯ゲーム機やPDAなどを使用する者にとって終わることはない欲求である。NDSには上下2つの液晶が搭載されており、液晶を保護したいという欲求も2倍になっているのではないだろうか。 ただし、液晶が2つだからといって、ただ同じ素材の保護フィルターを貼り付けてはあまりよろしくない。下側の液晶は「タッチスクリーン」になっているためだ。違うタイプの液晶が搭載されているとなると、保護フィルターもそれにあった物が用意されていいはずで、今回は、保護フィルターの貼りやすさ、装着後の透明度に加えて、タッチスクリーン側の擦り傷耐久力についてもチェックしてみたい。
●NDS用の保護フィルター6種類を紹介 今回のNDS用液晶保護フィルターレビューとして、ゲームテックの「目にラクシートD」、HORIの「液晶フィルターDS」、キーズファクトリーの「スクリーンガードDS」、ジュピターの「サンフィルターDS+はってはがせるシールモッパー」、サイバーガジェットの「液晶保護キット」、ユーゲームの「プロテクトシールDS」の6種類を揃えた。
基本的にどの製品もNDSの液晶2つに合わせて2枚の保護フィルターが入っているのだが、ジュピターの「サンフィルターDS+はってはがせるシールモッパー」だけがタッチスクリーン用保護フィルター1枚となっている。NDSは使用時以外は折りたためる形状のため、タッチスクリーン以外に保護フィルターを貼る必要はないという判断だろう。
●貼り付け具合と透明度をチェック! 6種類の保護フィルターをそれぞれ貼り付けてみると、「タブシール」の有無が貼りやすさの大きな決め手になっていると感じた。保護フィルターを覆っている「透明フィルム」があるタイプの製品では、このフィルムを剥がすためのタブシールが貼り付けられていると便利だ。また、普通なら直接触らなければならない保護フィルターも、タブシール部分を持つことで保護フィルターに直接指が触れることはない。この方法は、ゲームテックの「目にラクシート」、HORIの「液晶フィルターDS」、ユーゲームの「プロテクトシールDS」が採用している。
次は保護フィルターの透明度をチェックだ。まずは本体上部の液晶に貼り付けた保護フィルターからである。NDSに電源を入れて透明度を見ると、すべての保護シートは透明度が高く、まさに僅差であった。筆者の目から見た場合、一番透明度が高かったのはHORIの「液晶フィルターDS」で、若干透明度が低いと感じたのはサイバーガジェットの「液晶保護キット」であった。この製品はつや消し処理のようなものが施されているため、他の製品に比べて透明度が低い印象を受けた。 次にタッチスクリーン側に貼った保護フィルターのチェックに取りかかる。この液晶はタッチスクリーンなので本体上部の液晶と比べて明度が低く、筆者は目をこらしてその微妙な差をチェックすることにした。保護フィルターを貼り付けてみると、上部の液晶と同じで透明度の差はほとんど僅差であり、その中でも透明度が高い製品をあえて挙げるとすれば、HORIの「液晶フィルターDS」とキーズファクトリーの「スクリーンガードDS」だろう。また、若干暗いと感じたのは、上部液晶と同様につや消し処理がなされているサイバーガジェットの「液晶保護キット」であった。つや消しを取るのか、透明度を取るのかが保護シート選びにおけるポイントの1つになると言えよう。
●保護シートにとっては過酷な試練である「強度テスト」をやってみる
具体的なテスト方法としては、保護フィルター1種類につき約2分間、筆者がタッチスクリーンを一心不乱に擦り続けるという形で行なった。その結果、サイバーガジェットの「液晶保護キット」では、やや目立つ擦り傷が付いてしまったのである。ただし、「液晶保護キット」に付属しているスタイラスペンを使って擦った場合は擦り傷が付くことはなく、これは筆者の推測だが、NDS付属のタッチペンで擦ることが考慮されていないのかもしれない。「液晶保護キット」を使用する場合は、なるべく付属のスタイラスペンを使ってプレイした方が良いだろう。他の5種類については擦り傷が付くことなく強度テストを終えることができた。
●禁断の秘技!? 保護フィルターの水洗いに挑戦 保護フィルターを液晶に貼り付ける際に、「せっかく貼るのだから、キレイに貼り付けたい」と誰しもが思うだろう。しかし実際に貼り付ける時には、誤って保護フィルターの粘着面を直接手で触れてしまったり、手元が狂って保護フィルターを衣類や床に付けてしまった場合、保護フィルターの粘着面には「ホコリ」や「皮脂」がべっとりと付いてしまうことになりがちだ。 もちろんホコリ程度なら、セロハンテープ等を使用して取り除くことができるが、皮脂となるとセロハンテープでは上手く取り除くことは難しい。さらに広範囲にわたって皮脂が付着してしまった場合は、短絡的に考えると元の状態へ戻すことは絶望的とさえ思える。だからといって、せっかく買ってきた保護フィルターをすぐに捨ててしまうとなると、実に勿体ない気がしてならないのだ。 「どうにかしてこの保護フィルターを使える状態へ戻せないものか……」と考えていたとき、「もしや水洗いをすれば保護フィルターは復活するのでは?」と思いついた。何事も挑戦してみないと気が済まない筆者は、皮脂がついてしまった保護フィルターを手に洗面所へ向かった。 初めは水洗いだけで終わるつもりだったが、洗面所にある石けんを見て「石けんを使えば皮脂を取り除くことが可能ではないだろうか」と思い、水流と石けんのダブル攻撃を、付着した皮脂にぶつけた。ゴシゴシと擦ってしまうと、保護フィルターを液晶と接着させるために使用されているシリコンが剥がれてしまう可能性があるので、ダブル攻撃とは言ったものの実際のところは石けんで優しく優しく保護フィルターを洗ったのであった。 洗浄後に恐る恐る保護フィルターを覗いてみると、なんと気になっていた皮脂が保護フィルターから消え去っているではないか! あとは本体に貼り付けることができれば、保護フィルターの復活である。
その時、順調だと思われた保護フィルター復活作業に暗雲が立ちこめた。確かに皮脂は取り除くことができたのだが、保護フィルターの接着面に水跡が残ってしまったのだ!! ホコリならセロテープ、皮脂なら石けんという対処方法があったが、水跡はどうすればいいのだろうか? 取りあえず手元にあったセロテープを使ってみることにする。するとどうだろう、ほんの少しずつだが水跡が消えて行くではないか。結局セロテープを使うことによって、保護フィルムに付く水跡の問題も回避することができた。最後にキレイになった保護シートをNDSに貼り付けて、無謀とも思えた水洗いの挑戦は筆者の笑顔で終わりを迎えたのであった。
ほとんどの製品は擦り傷に対する耐久力と貼り付け後の高い透明度を持っており、製品の性能を比べてみたものの、本当に僅差であった。どの製品も品質が良く、どれを購入しても満足がいくはずだ。そういった意味では、クロスや空気抜きカードなどの「保護フィルター以外での『おまけ』」で選んでも良いと思われる。 また、今回は「保護フィルターの水洗い」という挑戦を試みたが、見事保護フィルターを復活させることができた。ジュピターの「サンフィルターDS+はってはがせるシールモッパー」の説明書には「水で洗い、乾燥させてください」という水洗いを許可する記述がある。しかし水洗いというものは難しく、汚れた保護フィルターを復活させることができない可能性もある。水洗いに挑戦する方は十分注意していただきたい。
さて次回は、携帯ゲーム機の課題ともいえる持ち運び用ケースに関して取り上げる予定だ。お楽しみに。
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□ゲームテックのホームページ (2005年1月12日) [Reported by ゲーム環境向上委員会]
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