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Ensemble Studios、「Age of Empires III」を正式発表
新大陸を舞台にフォトリアルクオリティーで挑む新世代RTS

1月4日発表(現地時間)

 米Ensemble Studiosは、現地時間の1月4日、歴史をモチーフにしたリアルタイムストラテジー「Age of Empires」シリーズの最新作「Age of Empires III」を公式サイトを通じて正式発表した。発売時期は2005年後半とし、価格は未定となっている。

朝もやが立ちこめる中、砲撃を開始する攻略部隊。建物はAoEシリーズらしい造形だが、それ以外はまったく新しくなっている
もはや前作が想像できないぐらいにリアルになった都市の様子。これがどうコナゴナになるのかも注目されるところだ
 「Age of Empires」は、シリーズ通算で1,600万本の売り上げを誇る米Microsoftの人気シリーズ。その知名度は、Blizzard Entertainmentの「Warcraft」シリーズに並び、特に日本では毎作スムーズに日本語版が発売されてきたこともあって、RTSジャンルでは、知名度、売り上げ共に他を遙かに引き離す人気を誇る。

 シリーズ第3弾となる「Age of Empires III」は、第1弾で古代、第2弾で中世と来て今回は中世と近世の丁度中間あたりに相当する新大陸開拓の時代をモチーフに、開拓者と先住民、征服者と被征服者の戦いが描かれる。

 この“新大陸”という時代(舞台)設定は、初代「Age of Empires」が火を付けた歴史RTSというジャンルにおいては比較的ポピュラーな存在といえるが、満を持して発表された本家本元が、どのような新しいゲーム性を提供してくれるかが注目されるところだ。

 今回公開された情報は、発売時期とゲーム概要のみで、気になる登場国家(文明)やユニット、戦闘、内政など具体的なゲームシステムには触れられていない。ただ、実在の歴史をモチーフにしているだけに、「American Conquest」など過去に発売されている新大陸モノからそう大きく外れることはないだろう。

 グラフィックスについては、2002年に発売した「Age of Mythology」と同じフル3Dエンジンを採用している。ただし、リリースにはグラフィックスについては特別言及しておらず、「Age of Mythology」で採用されたDirectX 8世代のBangエンジンの後継なのか、それとも新規設計なのかすら明らかではない。

 ただ、そこは米Microsoftの子会社のタイトルだけに、DirectX 9世代(+α)であることは当然として、次期主力OSであるロングホーンへの完全対応まで視野に入れた新世代のグラフィックスエンジンであることが予想される。まさに満を持してという表現が最適なRTSだ。

 今回公開された6枚のスクリーンショットは、いずれもプリレンダーではなく、ゲームプレイの映像としている。一見してそのフォトリアルさに目を奪われるが、全オブジェクトに対する丁寧な影生成、兜や銃器など鉄製のものに対する太陽光の反射、地表に対するバンプマッピング、そしてすっかりお馴染みになった水面の映り込み表現など、RTSとしては前例がないほどリッチな3D表現が目白押しである。

 今年5月に北米で開催されるE3では、2005年後半の発売に向けて、プレイアブル出展を行なうものと見られる。引き続き続報を期待したいところだ。

ヨーロッパ諸国以外にネイティブアメリカンも豊富に存在する模様。昼夜の概念が追加されたことにより戦闘や内政にどう変化が生まれるのかも注目される

(C)2005 Microsoft Corporation.

□Ensemble Studiosのホームページ(英文)
http://www.ensemblestudios.com/

(2005年1月6日)

[Reported by 中村聖司]


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