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セガ・アミューズメント「お手並み拝見4 FINAL」が開催
カゲのスペックを最大限に引き出したジン氏には「拳王」の称号が!

「拳王」ジン氏(前列右)と準優勝のそうたいしょ氏(前列左)
10月11日 開催

会場:セガ本社1号館

野試合も大いに盛り上がっていた会場外
全国大会並みの激戦となっていた当日予選枠
 株式会社セガの3D対戦格闘ゲーム「バーチャファイター4 ファイナルチューンド(VFFT)」のイベント「お手並み拝見4 FINAL」が10月11日セガ本社1号館の会場にて行なわれた。「VFFT」にバージョンアップされてからは初めての「お手並み拝見」になるが、全国で展開された大会参加者は2,500人以上、総動員数は5,000人と言う大規模なイベントとなった。

 今回行なわれた「お手並み拝見4 FINAL」は、8月7日のハイテクランドセガ渋谷を皮切りに、全国29店舗で行なわれた「お手並み拝見4」予選大会成績上位者31名と、当日予選通過者1名を集めた32人で決勝大会を争う。3連休の最終日にも関わらず、決勝当日は当日予選枠を目当てに多くのプレーヤーが会場まで詰め掛けていた。

 当日予選枠は総勢128名で争うトーナメント方式。その128名の中には元鉄人のキャサ夫氏や、「格闘新世紀II」準優勝のへるる氏、「大覇王」南アキラ氏など、言わずと知れた有名プレーヤー達も多く含まれており、そのレベルはすべての予選を含めて考えてもトップクラスだったのではないだろうか。そしてこの激戦を制し、ベスト4まで勝ち上がってきたのがおきゃんぴーMこと調布KKサラ氏(LA)、悪魔パイ氏(PA)、ムッキー晶氏(AK)、ホームステイアキラ氏(AK)の4人。

 当初、当日予選枠は1つだったが、この時点で予選通過者から2人の欠員が出ていたためおきゃんぴーM氏、ホームステイアキラ氏がまず決勝トーナメントに駒を進めた。優勝決定戦でのホームステイアキラ氏の思い切りのいい崩撃雲身双虎掌の連続ヒットは会場からどよめきが起こったほど印象的な闘いだった。さらに、1名の欠員が出たため、ムッキー晶氏と悪魔パイ氏の対戦がエキシビジョンマッチとして行なわれ、ムッキー晶氏が見事、3人目の当日予選通過者となった。

■ 大波乱の連続した決勝トーナメント

波乱だらけのトーナメント序盤だったが、リオンが早々に2人とも敗北したのはあまりにも意外
 さて、当日予選通過者を含めた32名のキャラの内訳は、カゲが7人とトップ。巷の評価では、「VFFT」になって他キャラが弱体化した分、相対的に弱体化が少なかったカゲが最強キャラ筆頭にあげられることが多いようだが、奇しくもそれを立証する形になったと言えるかも知れない。それに次いでラウが6人、ジャッキーが5人という布陣となっており、この辺りは前作にあたる「VF4 EVO」とあまり変わっていない。変化があったのは4位グループで、アオイ、リオン、アキラが並んで3人となっている。前回までは上位グループ常連だったアキラがやや後退といったところだろうか。逆に前回姿が見えなかったアオイがこのグループに入ってきていることには注目したい。あとはパイが2人、シュン、ウルフ、ベネッサが1人と少数グループで、キャラクタの偏りがやや顕著に感じられた。

 いざ始まってみると、決勝トーナメントは波乱の連続だった。まず1回戦第7試合、ふ~ど氏(LI)対あきら庭(ば)氏(JA)の試合。前評判が高く、優勝候補と思われていたふ~ど氏だが、緊張のためかやや固くなっていた様子。それに対して、あきら庭氏は要所要所で狙い済ましたビートナックルをヒットさせ、年季の違いを見せつけた形となった。

 続く第8試合は「バーチャ神」ことちび太氏(LI)対そうたいしょ氏(KA)。「まずはそうたいしょに勝って、その後あきら庭に勝ってふ~どのかたきを取る!」と意気込んでいたバーチャ神だったが、あきら庭氏と当たる前に、そうたいしょ氏に躓いてしまう。優勝候補だったダブルリオンが、1回戦で早々にその姿を消してしまった。また、当日予選組は激戦を勝ち抜きアップも済んでいただけに、予選通過組よりも若干有利かと思われたが、ムッキー晶氏(AK)は松平清康氏(LA)に、おきゃんぴーM氏(LA)は樽氏(VA)にいずれも1回戦で敗退している。

 準々決勝第1試合は双六氏(AO)がホームステイアキラ氏(AK)を3-2で破る大金星を見せてベスト4に進出。最終ラウンド、それまでほとんど見せていなかった桐枝落としを最後だけ使い、小ダウン攻撃でちょうどKOしていたのが印象的だった。第2試合はちび太氏を破ったそうたいしょ氏が、そのまま勢いに乗ってみなみ氏(KA)も破りベスト4進出。第3試合は、1回戦でヌキ氏(AO)を破ったジン氏(KA)が穴熊氏(JA)を破りベスト4に。Dブロックでは、前評判はトップクラスだったと思われる養老影氏(KA)を、1回戦で当たった矢永氏(PA)が圧倒的な攻撃力を見せ、3-0で撃破。その後も2回戦で8氏(WO)、3回戦で千人斬り氏(KA)ら強豪を独自の破壊力のある連携で撃破し、ベスト4進出を決めた。

 準決勝では双六氏がそうたいしょ氏を寸止めと出し切りを上手く交えて攻めるも、そうたいしょ氏が冷静に対処し3-2で双六氏を下し決勝進出。それまで、双六氏のダウン攻撃を当て身で返す読みがことごとく当たっており、彼を救っていたことが印象的だったが、それをさらに上回るそうたいしょ氏の読みと駆け引きが見事。ジン氏対矢永氏はジン氏が勝利。この辺りでジン氏が波に乗ったのか、矢永氏にほとんどなにもさせず3タテし、決勝戦にコマを進めた。

 決勝はそうたいしょ氏対ジン氏、決勝のみ2試合先取ルールで行われた。同キャラ対決でお互いの手の内は読めているはずだったが、ここでも波に乗っているジン氏が最初から最後まで攻め続け、1試合目を3-0で先取する。そうたいしょ氏もなんとか食い下がりたい2試合目だったが、ジン氏の勢いが止められず、そのまま2試合目も3-1でジン氏の優勝となった。

 今大会は、予選通過者の7人がカゲ、さらにベスト8のうち4人がカゲ、そして決勝でもカゲのワンツーフィニッシュと、とにかくカゲの目立った大会だった。しかしその中でも、小太刀抜き~十文字構えから裏手刀・臨([敵背後]葉隠流 陽・十文字構え中2P)を多めに使っていくなど、独自の引き出しを多く持っていたジン氏が頭一つ抜け出ていたと言えるのではないだろうか。

 さて、大会後のお楽しみといえば、あの「特別称号」だろう。「VFFT」初の全国イベントを制したジン氏にはクリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」をBGMに、「拳王」が贈られた。ジン氏はすでに特殊称号「朱雀」を持っていたが、これはエンターブレイン主催のイベント「闘劇」の3on3で贈られたもの。つまりジン氏以外にも持っているプレーヤーがいたわけだが、今回のこの「拳王」は紛れもなく世界にジン氏1人だけのもの。それだけに感慨深いものがあったらしく、授賞式ではジン氏が天を仰ぐ場面も見受けられた。

 その後の組み手では、拝人氏、南アキラ氏、ホームステイアキラ氏、ちび太氏、ヌキ氏と、歴代大会優勝の特別称号持ちプレーヤーとゴージャスな対戦ができるとあって、対戦者が長蛇の列を作っていた。また、22日に発売となるプレイステーション 2版「バーチャファイター2」の試遊台も設置され、元鉄人同士などのデモンストレーション対戦も行なわれるなど、いつもよりもさらに豪華な「お手並みみ拝見」となった。

確実に読みを的中させてきたジン氏(右)の流れは止まらず、ついに決勝戦へ 6Pからの攻めの駆け引きはカゲ使いとしては興味深い内容だったことだろう そして特別称号は「拳王」!!
PS2版「VF2」とHORIのアーケードスティックが展示 来場者にPS2版「VF2」がプレゼントされるジャンケン大会もあった 組み手には多数のプレーヤーが参加。この層の厚さが「VF」の強みだろう


Original Game (C)SEGA (C)SEGA-AM2/SEGA,2004

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「バーチャファイター4 ファイナルチューンド」のページ
http://www.sega-am2.co.jp/vf4ft/
□関連情報
【7月26日】セガ、AC「バーチャファイター4 ファイナルチューンド」
全国大会イベント「お手並みみ拝見4」を8月7日より開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040726/vf4.htm

(2004年10月11日)

[Reported by 米澤大祐 Photo by 佐伯憲司]


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