TGS2004ブースレポート ~ガンホー編~
イベント、試遊台とも大盛況!
「A3」は、10月15日より有料サービスを開始
期間:9月24日~26日(24日はビジネスデー)
会場:幕張メッセ
入場料:1,200円(前売1,000円)
小学生以下無料
「ラグナロクオンライン」「A3」のアップデート計画、「Codename:“GO”」、「Codename:“RONDO”」という2本のオリジナルタイトルの発表、さらに「ヨーグルティング」、「タントラ」というふたつの韓国のタイトルを扱うことを発表したガンホー・オンライン・エンターテインメント株式会社(以下、ガンホー)。TGSのブースも、その勢いに負けないほど、大きな盛り上がりを見せた。
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各イベントの始まりにはタイトルをイメージしたダンスステージが開かれる |
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ラグナロ娘がステージに現れると、ファンは会場に殺到 |
■イベント・ブーストもにたくさんのファンがつめかけたガンホーブース
一番人気は、「ラグナロクオンライン」
ブースの構成は、大きなステージを中央に、それを囲むように「ラグナロクオンライン」、「A3」、「タントラ」の3つのMMORPG、さらに「最遊記RELOAD GUNLOCK」や「サバイバルプロジェクト」といったオンラインアクションゲームの試遊台を設置していた。
「A3」の試遊台では次回アップデートで導入される新職業「アーチャー」を体験できる。ハードなイメージのある「A3」だがアーチャーのグラフィックは非常にかわいらしく、作品に新しい彩りを加えている。また、今までの剣と魔法とはちがった「弓の攻撃」の感触に、興味を惹かれたユーザーも多かったようだ。
ガンホーの新タイトルとなる「タントラ」の試遊台は、街中を歩き、外に出てはモンスターと戦うというというシンプルなものであったが、「ヒンドゥー神話をテーマにした世界観」はユーザーに強い興味をもたれたようで、こちらも試遊台をプレイする人の他にも、後ろからその画面をのぞき込むひとがおおかった。
ガンホーブースで、一番の人気を誇っていたのが「ラグナロクオンライン」だ。一日のうち、限定でしか解放されない試遊台では、次回アップデートにより実装される「上位二次職」が体験できるということで、解放時間には、非常に多くのプレーヤーが詰めかけた。試遊台とその周辺はもちろんのこと、試遊台の模様を映し出す前にも黒山の人だかり。ユーザー達の高い関心を象徴した光景であった。
イベントも数多く行なわれた。アップデート計画や、新タイトル発表はもちろんのこと、各作品の特徴を活かしたユニークなイベントが多数催された。どのイベントも多くのユーザーが集まり、非常に盛況だったが、こちらでもやはり「ラグナロクオンライン」のイベントのユーザーの注目度は最も大きかった。
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ヒンドゥー神話世界の特徴性がユーザーを集めていた「タントラ」 |
「A3」では一足早く、新職業アーチャーのプレイが体験できる |
オンラインアクションゲームコーナーでは、コンパニオンがプレイをフォローしてくれる |
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ラグナロクの試遊台は稼動と同時に黒山の人だかり |
コスプレのイベントも行なわれた |
■「ラグナロクオンライン」のイベントは「戦闘」を中心にアピール
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「RAGNAROK ONLINE Special Battle Stage」にのぞむメディアチーム。ギャラリーの視点に、緊張がこみ上げる |
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対するラグナロ娘と森下社長 |
筆者は、今年の7月に韓国で開催された世界の「ラグナロクオンライン」プレーヤー達がその腕を競う「Ragnarok Would Championship 2004」(以下、RWC)を取材して、その光景に驚かされた。かわいいキャラクタによるまったり楽しむRPGという本作のイメージに、まったく違う側面があることに気がつかされたのだ。
ナイトやプリーストといった6種類の職業からメンバーを8人で構成、アイテムの所持量や、ステータス配分などにも細かい検証が必要となる。FPSやRTSとは一味違った戦略性を持ったゲーム性を持っているのだ。
RWCでは、世界でのアップデート状況と合わせるため、2-1次職までの戦いであったが、現在、日本のプレーヤー達は、クルセイダーやセージといった2-2次職をふくめた対人戦を行なっている。戦略的にもより深くなり、ユーザー達の議論も活発になっているという。今後、上位2次職を含めたさまざまなアップデートで、更なる魅力を発揮していくだろう。「ラグナロクオンライン」のイベントではこの「戦い」という部分にスポットを当てているように感じた。
筆者は、24日に行なわれた「RAGNAROK ONLINE Special Battle Stage」に出演者のひとりとして参加した。このイベントでは、筆者を含むゲームメディアの6人と、ガンホーのメンバーが「Ragnarok Would Championship 2004」をアレンジしたルールでチーム戦を行なうというもの。ガンホー側は、ラグナロ娘、そして「ラグナロクオンライン」制作担当の広瀬氏、GMグループ マネージャー 岩田氏、そしてガンホーの森下社長というそうそうたるメンバーである。
筆者は、「とにかくなぐる」というコンセプトと共に、「アサシン」を選択、メディアチームの本作をやりこんでいるメンバーの助言を受けて準備をした。人前に出るようなことに不慣れな上、キャラクタのセッティング中ギャラリーの視線を強く感じ、筆者は緊張しまくっていた。
試合が始まる前に、メディアチームは本作をやりこんでいるメンバーを中心に簡単な打ち合わせを行なった。話し合ったのは、RWCでの鉄則ともいえる「敵ウィザードを真っ先につぶす」という作戦の遵守である。この作戦でほとんどの試合の勝敗が決していたのだ。プリーストとナイトという守りと攻めの要にベテランメンバーを配しパーティーを構成。
攻撃力が高いアサシンを担当する筆者は、ナイトの狙う敵に接近し、とにかく食らいつこうということになった。森下社長以下、ガンホーの「ドリームチーム」に何とか一矢むくいてやろうと、気力を奮い立たせたのである。
試合開始直後、メディアチームはいきなり混乱に陥った。会場の熱気に当てられたのか、ウィザードのメンバーがいきなり単独で敵に向かって突進してしまったのである。最大の攻撃力を持つ代わりに、最も脆弱な上、彼が倒れてしまうと負けが必至の、ウィザードがである。他のメンバーは彼を守るため、焦って動くことになった。
筆者は打ち合わせ通り、味方のナイトの姿を必死に追いかけ、敵ウィザードを攻撃。覚えやすいように設定したマクロでひたすらシンプルな戦いを心がけた。しかし、すぐに焦ることになった。興奮のためボタンを連打しすぎ、あっというまに回復ポーションを使い切ってしまったのである。さらに、攻撃する対象を見失ってしまい、しばらく戦闘に参加せずターゲットを探すという失策を犯してしまった。
焦りながら終わった試合は意外な結果になった。ドリームチームともいうべきガンホーチームを、急造のメディアチームが撃破してしまったのである。筆者がターゲットを見失うのも道理、つぎつぎとガンホーチームの戦士達は倒れてしまっていたのだ。
岩田氏のコメントで、ガンホーチームの敗因があきらかになった。メンバーの頭の中にあったのは、「社長が操作しているナイトをとにかく守る」ということだったそうだ。ナイトは職業の中でトップクラスのヒットポイントを持つもっとも「死ににくい」職業。そのキャラクタを守ることに固執してしまったパーティーは、ウィザードを含めたメンバーを削られてしまったのである。鉄則を忘れてしまえば、例えドリームチームでも、勝利することはできないのだ。
後で話を聞いたところ、「アサシンの攻撃がきつかった」というコメントをいただいた。焦ってばかりだったが、一応筆者も勝利に貢献していたようだ。
25日、26日に行なわれた「RAGNAROK ONLINE TGS Championship」は、現役プレーヤー達による戦いを前面に押し出したイベントである。会場で抽選で選ばれたプレーヤーが急造のパーティーを結成、このパーティーと、全国のネットカフェから選抜されたメンバーによるパーティーが戦いを行なうというもの。
RWCと違うところは、2-2次職が使用できるようになっていること。来年行なわれるであろう世界大会を見越したルールなどである。しかも、急造とはいえ来場者の多くは現役のゲームプレーヤー。経験者ならではの連携や、戦い方に、ギャラリーも歓声を送ったり、批評をしたり、議論をしたりと、非常に楽しそうに観戦をしていた。
勝ち残ったパーティーの前に立ちふさがったのは、「Guardian-Chevalier」と「321Colors」。日本を代表して世界の強豪と戦った彼らの登場に、会場は大きく盛り上がった。25日に出場した「Guardian-Chevalier」と戦ったのは、ふたつの会場チームを破ったネットカフェ選抜チーム。結果的には「Guardian-Chevalier」が勝ったが、ネットカフェチームの健闘も目立った。今後の大会、プレーヤー間のPVPの盛り上がりに期待がもてる戦いであった。
同じく25、26日に開催された「RAGNAROK ONLINE Speed Battle」は現われるモンスターを、つぎつぎと倒していくというゲーム大会。全6名の2チームが、会場で抽選で選ばれ、クリアタイムを競うというもの。このイベントの目玉は、プレーヤーキャラクタに上位2次職が選べること。まだ実装されていないスキルを使い、多くのモンスターと戦う姿を目にすることができるのだ。
驚かされたのは、抽選で選ばれたメンバーのプレーヤースキルの高さである。司会役のラグナロ娘が「早い、早い」と興奮するほど、現われる強力なモンスターをつぎつぎと倒していくのだ。イベント用に敵モンスターの体力を調整していたとのことだが、非常に気持ちのいい倒しっぷりで、こちらも非常に盛り上がったイベントであった。
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最強の戦士達の戦いを観戦できる「RAGNAROK ONLINE TGS Championship」 |
参加するプレーヤーの多くは会場で抽選で選ばれた人達非常にスキルが高い |
「RAGNAROK ONLINE Speed Battle」つぎつぎと現われるモンスターを倒していく |
■「A3」“プレミアムサービス”は10月15日から、価格は30日2,000円
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おなじみの帽子をかぶって新情報を発表する「A3」担当宣伝プロデューサー小島氏 |
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ゲームのキャラクタレディアンのイメージで選ばれたという香港の女優、カリーナ・ラムさん。A3の主題歌「DEEP SKY」をステージで熱唱 |
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新キャラクタアーチャー |
TGSガンホーブースで開催された「A3ドラマチックオンステージ」内で、「A3」担当宣伝プロデューサー小島氏により、本作のアップデート計画と、正式な有料サービス開始時が発表された。「A3」は現在、オープンβテストにあたる「リミテッドサービス」中、10月15日をもって、「プレミアムサービス」に移行するという。料金は30日2,000円となる。
リミテッドサービスは10月12日をもって終了、10月15日朝10:00より利用権の申し込みが開始され、プレミアムサービスの開始は同日15:00から。課金形態は、クレジットカード、WebMoney、Edy、さらにG-MONEY、ガンホープチチケットにも対応予定とのこと。
プレミアムサービスを申し込んだ特典として、リミテッドサービス時に配布された「リミテッドサービスキット」と同じような、「プレミアムサービスキット」が抽選で10,000名に送られる。設定資料集やレディアンのフィギュア、ウィデーポルピンバッジ、カリーナ・ラムによる本作の主題歌「DEEP SKY」のCD、さらに7日間の新アカウント「お友達紹介用サポーティングカード」が付属するという。
プレミアムサービス開始と同時に、アップデートが実施される。詳細は以下の通り。
●10月15日のアップデート
1.新クラス「アーチャー」の実装。
遠距離攻撃を行なう新職業、「アーチャー」が実装される。アーチャーには、「弓アーチャー」、「ボウガンアーチャー」といったクラスバリエーションが存在する。装備は1~8段階までの防具が実装されるという。アーチャーの使う特別なシューは「シルフィード」と言う名前とのことだ。
2.10次武器・防具の実装
現在、9次まで実装されている武器防具のさらに上の装備が実装される。
3.騎士団レベルの変更
いままで設定されていた騎士団レベルが変更される。実質的には、少しハードルが下がり、より騎士団創設、加入がしやすくなる。
・騎士団創設レベル Lv80→70
・騎士団加入レベル Lv50→40
・騎士団創設クエストの制限時間 10分→13分(予定)
4.クエストのリニューアル
現在あるクエストがリニューアルされる。詳細はまだあかされていないが、より新しく、奥深くなるという。さらに多層のレベルの冒険者が楽しめるようになるとのことだ。
5.日本版オリジナルBGMを8曲追加
日本のテイストにあった“RPGらしい”楽曲を作成。テモズやクァナトといった街や、ランデル、クラーブといったダンジョン、賭博場などで聴くことができるという。
●11月に予定されているアップデート
・国家間戦争
戦闘地域「血の谷ネビア」において、テモズとクアナト、ふたつの国の全面戦争が始まる。勝利した国家は狩り場として血の谷ネビアを独占できる。戦争時は国家の君主(トール)による号令や作戦指令により各騎士団、兵士が活動を行なうため、君主の役割が非常に重要になってくるとのこと。
・新マップの追加。
「ヘトレル」、「トドルモス」、「プシニル」、「シバブ」といったマップが追加される。合わせて新モンスターなども続々と追加されるという。
●年内実装予定のアップデート
・パーティーシステムリニューアル
現在、レベル10以上離れた人とパーティーが組めず、さらにメンバーも4人だが、この条件を緩和、最大7人パーティーとし、レベル制限をなくす。取得される経験値については現在検討中とのことだが、パーティーが多ければ多いほど、経験値は多く取得できる仕様になる予定とのこと。
・個人商店システムの実装
商品の売買に便利な「個人商店システム」を実装する。通常の商店のように、自分の売りたいアイテムを自分の売りたい値段で提示できる便利なシステムになるという。
・第3ワールド追加
年内には、もうひとつのサーバーが追加される予定。
・X’masイベント???
「A3」の世界ヘルマーシュ大陸にはキリスト教の「クリスマス」なる概念は存在しない。しかし、クリスマスツリーのような樹を囲むキャラクタの姿が……。冬の季節に語られるストーリーがあるとのこと。
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非常にかわいいキャラクタであるアーチャー。「A3」にあたらしい雰囲気をもたらす |
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追加されるさまざまな新装備 |
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アーチャーのスクリーンショット。左下の巨大な木は一体? |
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「プレミアムサービスキット」は非常に凝った装丁のものになりそうだ |
□ガンホーのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「A3」のページ
http://www.a3online.jp/
□関連情報
【9月10日】ガンホー、TGS2004にて「A3」ドラマティックオンステージを開催
「A3」有料化情報やその後のロードマップを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040910/a3tgs.htm
(2004年9月25日)
[Reported by 勝田哲也]
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