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TGS2004ブースレポート ~SCEJ、PSP編~
大量のPSPが実機でプレイアブル出展!

9月24日~26日 開催(24日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,200円(小学生以下無料)

 9月21日に実機が初披露された期待の携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(以下、PSP)」。本会場においても多数のプレイアブルタイトルとともに、実に50台ものPSPが設置され、その期待をしのぐ勢いとも言える来場者数に、世間におけるPSPの注目度はひときわ高いものだと再確認した。とりわけ、円状の会場を中心に、更に円を描くように整列したコンパニオンの女性達が全員、腰からPSPをぶら下げており、自由に遊ぶことができたことには驚いた。このコンパニオンが持っていたものが、21日の発表会でも試遊できたPSPの実機である。

 発売前ながらすでにさまざまな注目タイトルが開発されているPSPだが、ここでは「ソニー・コンピュータエンタテイメント(以下、SCEJ)」にタイトルに絞り、その詳細についてお伝えしよう。ここで紹介しているタイトルは全てプレイアブル出展されていたので、会場に足を運ぶ予定がある方は参考にしていただければ幸いだ。また、他社のタイトルに関してはそれぞれのブースレポートを参照頂きたい。



■ どこでもいっしょ~いつでもどこでもポケピとお出かけ!~

 PS時代からSCEJの看板タイトルとして人気を博した「どこでもいっしょ」。プレーヤーはPSPの中にいるポケピ(キャラクタ)達に、自分の好きなコトバやその意味を教えることで、ポケピ達は覚えたてのコトバを使って「お話し」をしてくるようになる。シリーズのファンならば今更な内容かもしれないが、「どこでもいっしょ」における「お話し」とは、覚えさせた言葉に対し、ポケピ達はその意味や使い方について質問をしてくる。この問答によってポケピ達は徐々に言葉を覚えていき、その過程も含め、ポケピ達と会話を楽しむことを指す。

 そんな単純なやりとりが、中性的なテイストによって描かれたキャラクタ達によって、なんともいえない感覚を生み出しており、愛くるしいキャラクタの存在が「どこでもいっしょ」の面白さの半分以上を占めているといっても過言ではないだろう。気になる画像の方だが、思っていた以上に美麗で、キャラクタのかわいさを十分堪能できた。

 更に本作「どこでもいっしょ~いつでもどこでもポケピとお出かけ!~」からは、「お友達紹介」によって、ポケピ達に友達を紹介できる。これによって、友達が教えている言葉、つまりデータのやり取りができるようになっている。実際に登録されていたコンパニオンの方のデータと「お友達紹介」でデータのやり取りをしてみたが、これがかなり好印象。「お友達との関係は?」といった質問も含め、男女、モチロン恋人同士で遊ぶにはうってつけの内容だと感じた。

 また、PSPの通信機能を使うことで、他の友達のポケピとも、いつでもどこでもコミニュケーションがとれるのはうれしい。PSの定番タイトルとして定着している「どこでもいっしょ」シリーズだが、本作もその期待を裏切らず、ファンならずとも安心して楽しめる1本だろう。発売日、価格ともに未定。



■ みんなのGOLF ポータブル

 美しい景観と爽快なショットはそのままに、もはや「国民的ゴルフゲーム」といっても過言ではない「みんなのGOLF」がPSPでも登場。本作からは着せ替えやキャラクタの成長など、ファン待望の新要素も追加され、完成されたゲームシステムに加えてやりこみ要素も充実したのはうれしい限りだ。

 会場では2コース(ストローク)、2キャラクタが使用可能となっており、キャラクタのカスタマイズもできた。これによって能力に変化が出るようだが、体験版では使えたキャラクタが2人のみだったためか、具体的な差は感じられなかった。バランスの面での不安は残るものの、新たなやりこみ要素としては注目すべきだろう。

 また、無線通信機能を使用することで、育てたキャラクタ同士により最大4人までの同時プレイも可能となっている。加えて、ドラコンコースの登場により、新要素であるキャラクタの成長は重要度とともに、楽しみが増している。



■ ピポサルアカデミ~ア -どっさり! サルゲー大全集-

 サルゲッチュシリーズの人気キャラクタ「ピポサル」達がPSPに集合し、ピポサル養成学校「アカデミ~ア」を舞台にやりたい放題。さながらピポサル達による大運動会といったところか?

 会場では対戦モードのみとなっていたが、サンプルとして「パズル」、「ジャンケンアクション」、「早押しクイズ」の3ゲームが遊べた。対戦といっても通信によるものではなく、本体左側の方向キーと、右側のボタン4つを使っての対戦モード。つまり、今回用意されていた対戦のミニゲームは全て4アクション、それもPSP1台で遊ぶことができるわけだ。これはミニゲーム集というゲーム性を考えても、お手軽度とわかりやすさを考慮した仕様だろう。

 ゲーム自体も、どれでも1分前後で楽しめる内容となっており、ルールも至ってシンプルなので取っ付きもかなりいい。通勤や通学、待ち時間などの空いてる時間に遊ぶにはうってつけの内容で、実にPSPらしいタイトルだという印象を受けた。



■ 天地の門

 300年前から続く物語。5つの武術集団によって統治された大陸で繰り広げられる「封印された門」の鍵と、5本の宝剣をめぐる壮大なストーリーが展開される「天地の門」。剣術アクションの種類は実に150種類以上で、さらにこれらを自由に組み合わせることができる。

 会場では通常の敵キャラクタを倒しながら進み、数分で到達するボス戦まで遊べるようになっていた。セールスポイントの剣術アクションを試してみたところ、携帯ゲームとは思えないほどの滑らかなアクションが見られ、思っていた以上に好印象だった。用意されていた技もかなりの数で、今回の体験版でも技の組み合わせを充分に堪能できた。

 アクションゲームファンならばともかく、完全な新作ということで敬遠する人もいるかもしれない。しかし、PSPブースに足を運んだ際には、ぜひ遊んでほしい1本だ。「天地の門」の滑らかなアクションを体感して欲しいのはモチロン、PSPの性能を確認するにはうってつけのタイトルといえるだろう。

とにかく多数のタイトルが並べられたPSPコーナー。全てのタイトルを遊ぼうと思うと、1日がかりになるだろう


□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.playstation.jp/
□SCE「東京ゲームショウ2004」の特設ページ
http://www.playstation.jp/tgs2004/
□関連情報
【9月25日】東京ゲームショウ2004 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040925/tgslink.htm

(2004年9月25日)

[Reported by 林 智加良]

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