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【東京ゲームショウ2004】TGS2004ブースレポート~元気、ハドソン編~会場:日本コンベンションセンター(幕張メッセ)
入場料:1,200円(前売1,000円)、小学生以下無料
まず、元気ブースでは、幕末の日本を舞台にした歴史アクションゲームPS2「風雲 幕末伝」と、「首都高バトル」や「街道バトル」に続く第三のレースゲームシリーズPS2「レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-」がプレイアブルで登場。ハドソンブースでは、「天外魔境Ⅲ NAMIDA」、「煉獄」、「桃太郎電鉄USA」などが出展されていた。 ■ PS2「風雲 幕末伝」(元気) PS2用「風雲 幕末伝」は、1月に発売されたPS2用「風雲 新撰組」のゲームシステムをベースに作られたアクションゲーム。今冬発売予定で価格は7,140円。 プレーヤーは、前作で新撰組の隊士として近藤勇らと共に戦ったが、今作「風雲 幕末伝」では全く逆の立場となる「倒幕派」を選択することが可能。「倒幕派」では、坂本龍馬や高杉晋作たちと力を合わせて日本を開国へ導くこととなり、前作で登場した新撰組の隊士がプレーヤーの敵として登場する。大きな変更点としては、会話シーンのデモがフルボイスとなった。 今年1月に発売された「風雲 新撰組」に収録された新撰組関連のシナリオに、「桜田門外の変」や「池田屋事変」、「禁門の変」など幕末の名だたるエピソードが完全網羅されている。 「風雲 新撰組」をプレイできる一角は峠の茶屋を思わせる作りになっていて、のぼりが立てられ、小屋の壁面に埋め込まれたモニターの前に、みたらし団子とお茶が似合いそうな布の掛けられた長椅子があり、座ってゆっくりプレイできた。 早速、倒幕派を選択してプレイしてみた。会場の出展バージョンでは「川上の戦い」と「寺田屋事件」2つのゲームが選択できた。川上の戦いでは仲間2人がついてきて、この場合、R1ボタンを押すと画面左上に並ぶアイコンが入れ替わり、仲間とのフォーメーションを変更して敵を囲んだりして攻撃できる。この辺りは前作と同じということなので、前作をやった人にはとっつきやすいところだろう。 筆者は最初に仲間を連れていけない寺田屋事件を選んで、寺田屋から脱出するときに中村半次郎と対決してやられてしまった。後で仲間を引き連れて戦える「川上の戦い」を選んだときは、仲間がいてかなり心強かった。その上フォーメーションチェンジでやんわりと指示ができ、ちょっとしたオプションといった感じ。またキーとなる出来事の前に、「天誅を下せ!」などと筆書でバンと指示が出て、やる気を煽られて面白い。
また前作との変更点として、プレイ前に2種類の難易度を選択することができる。早くシナリオを追って進めたい人と、アクションを楽しみたい人に両方の遊びが用意されている。最近テレビでも幕末の日本を舞台に群像を描くドラマが放映されているが、キャラを自分で動かして史実の出来事をなぞらえるのは、史実の人物の苦労に少しでも近づいた気分になれる点で新鮮だった。
(C)2004 GENKI
■ PS2「レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-」(元気) これまで、走り屋がプロのレーシングドライバーの頂点を目指していく「首都高バトル」、「街道バトル」といったゲームシリーズを送り出してきた元気の、第3弾のレースゲームシリーズ。こちらも今冬発売予定で価格は7,140円となっている。 TGSバージョンでは、サーキットを走行して1対1でライバルと戦う「SPバトル」と、首都高を舞台に6台でバトルする「RPバトル」の2モードが選択できた。「PRバトル」は、首都高の定められたポイントからスタートして、定められたコースをレース場として走るというもの。「PRバトル」は細い首都高を疾走していくる感じが爽快だ。 「SPバトル」はライバル車と1対1の戦いとなり、自分が敵車に抜かれている間は自分のスピリットゲージがじわじわ減っていく、「首都高バトル」でも好評だったシステムを採用している。スピリットゲージが空になるとゲームオーバーとなるのだが、だからといって慌てて壁に当たったり、ショートカットしてコース以外の芝生などを走ると、それはそれでスピリットゲージがゆるやかではあるが減少してしまう。相手に抜きさられた時や、壁などにぶつかったときにはかなり焦るし、プレーヤーのスピリットも消耗する感じで、ネーミングもうまい。 また視点切り替えの中では、ライブカメラモードがとても見やすい。画面の上の約半分がライブ中継画面に占拠されることになるが、自分と相手との距離感が掴みにくいときなど、どんな走り方をしているのか確認するのに便利。 一定以上のスピードを出すと、視野がぼやけるのが面白い。画面の周囲を縁取るように、マンガでいう集中線のような中央に向かって線が集中している雰囲気で背景にエフェクトが現れ、スピード感をとても高めてくれる。会場でプレイしなれた感じの人の画面を見ていると、更にスピードを出すことで、エフェクトの領域がもっと多くなり、更に視野が狭まっていた。これは本当にそうだから、うまい表現だなと思うと共に、とてもゲームらしい制限の掛け方だなと思って、はたから見ていてもハラハラ感と爽快感があり、面白かった。「PRバトル」でこのエフェクトが現れるとかなり怖いけれど、これぞバトルという雰囲気作りに役立っている。
ショーバージョンには入っていなかったが、ドリフトによって点数が加算され、その点数で競うドリフトポイントなどのモードも収録される。
(C)2004 GENKI
■ PS2「天外魔境Ⅲ NAMIDA」(ハドソン)
体験版では洞窟のようなダンジョンを遊ぶことができ、最後に出てくるボスを倒すとクリアとなる短めのバージョンが用意されていた。初見の印象は、フィールド画面に大きな変化はなく違和感がなかったのだが、戦闘シーンは新作を思わせるかのようなイメージチェンジが施されていたのが印象的だった。向かい合い型の2D視点から3D視点への変更はシリーズファンにとって不安に感じるかもしれないが、個人的にはまったく違和感なく遊ぶことができた。むしろ、3D化されたことでキャラクタ(敵、味方とも)のアクションが強化され、戦闘に面白みが増しているほどだ。 また、新システムとして、攻撃開始時に戦闘画面の左に数字が表示され、この数だけ連続攻撃ができるシステムが採用されていた。現段階ではこの数値がどのような条件で変化するのかは不明だが、特別な要素がなくとも頻繁におこる連続攻撃は爽快感があり、単調になりがちな戦闘に深みを出していた。 さらに、連続攻撃が成功すると画面右側に「~打」というように、ヒット数が表示されていたのが気になった。どうやらコンボ数が表示されるようだが、体験版を遊んだ限りでは、これによって特別な効果が起こったわけでもなく、連続攻撃のシステム同様、現段階では不明のようだ。
戦闘システムに大きな変化はあるものの、体験版のわずかな内容からでも「天外」シリーズ通しての良さは十分に感じられた。「天外」シリーズのイチファンとして、早々の発売を願うばかりだ。
■ PSP「煉獄」(ハドソン)
体験版をプレイした感じでは、操作の難しさを含め難易度は高め。しかし、ボタンそれぞれに用意されている攻撃アクションの豊富さなど、コアなアクションファンならば十分に楽しめる内容だろう。 ■ PS2「桃太郎電鉄USA」(ハドソン)
しかし、映像のみの情報でも「桃鉄」シリーズ独特のテイストは変わっておらず、舞台がアメリカでも「桃鉄」は「桃鉄」ということで安心できた。 (2004年9月25日) [Reported by 河本茉澄 / 林 智加良]
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