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マイクロソフト、Mac版「Halo」発売記念イベントを開催
銀座と心斎橋をインターネットで結んでMac同士で対戦

9月19日開催

会場:Apple Store Ginza / Shinsaibashi

 マイクロソフト株式会社は19日に、東京銀座にあるアップル直営店「Apple Store Ginza」と大阪心斎橋の「Apple Store Shinsaibashi」において「Mac 版 ヘイロー発売記念 スペシャル対戦イベント ナイト featuring SIGUMA」を開催した。このイベントは、先だってマイクロソフトから発売されたMac版「Halo」の発売を記念して実施されたもので、今年の2月に行なわれた「Halo for Windows Worldwide Championship」で世界5位となったSIGUMA氏をゲストにMac版「Halo」の対戦イベントを開き、FPSでのオンライン対戦をする機会もなかなか無いであろうMacユーザーに対戦の楽しさを少しでも味わってもらおうという内容だ。

1階に掲示されたイベント告知ボード。店内にはiPod miniやiMacがずらりと並べられ、活況を呈していた
店員がマイクを使ってお客さんに解説しながらHaloのプロモーションも行なわれていた。何の説明も無い状態では触りにくいゲームだけに、うまい展開の仕方だ
イベント会場となった3階のシアタールーム。Macならではの落ち着いた雰囲気
 会場となったApple Store Ginzaは昨年7月に開店したAppleの直営店舗。また、Apple Store Shinsaibashiは先月28日に開店したばかり。今回はこの2店をインターネット経由で結び、東京のお客さんと大阪のお客さんをMac版「Halo」で対戦させようというわけだ。Apple Store Ginzaの会場となったのは3階にあるシアターフロア。約100席ほどのミニシアターに9割ほどのお客さんが来場し、シアター中央のスクリーンには、Macのビデオチャットソフト「iChat」によってApple Store Shinsaibashiの様子がリアルタイムで映し出されていた。

 イベントはApple Store Shinsaibashiのほうで司会進行をつとめる、大阪電気通信大学デジタルゲーム学科の魚井宏高氏の手によってMacゲームの歴史を解説するところから始まった。魚井教授は「Dark Castle」や「Prince of Persia」といった有名ゲームを初めとして、外科手術ゲーム「Surgeon」、Macが初出となった「Sim City」や「Tetris」などのゲームを紹介した上で、「Macintoshは高度なグラフィックシステムが標準であること」、「OpenGLを初めとした各種グラフィックスAPIが利用可能になってきていること」、「」などを理由としてあげたうえで「Macのゲームの今後はもっとゲームが増えていくだろう」とコメント。

 また、今回のMac版「Halo」が完全日本語化されているということを引き合いに「US版の移植だけではなく、日本オリジナルのゲームがリリースされることを期待したい」と添えた。特に今回のMac版「Halo」は先だって発表されたマイクロソフトのMac用ゲームシリーズ「Microsoft Mac Games Collection」の第1弾ということもあり、魚井教授の期待はマイクロソフトに強く向けられているようだった。

 それを受ける形でマイクロソフトのパーソナルシステム事業部 ホーム&リテール製品部シニア プロダクト マネージャの風間彩氏は「完全日本語版で安心してプレイ可能」、「PowerBook G4などのノート型Macでも快適にプレイ可能」といったMac Games Collectionの特徴を解説。また、Mac版「Halo」に関しては、開発時の裏話などをappleのWebサイト内に設置された特設サイトに掲載している旨を話した。

 この特設サイトの内容、詳しくは実際に見てもらった方が早いが、特に注目したいのは移植を担当したWestLake Interactiveのメンバーの生の声が聞ける開発裏話だろう。ここでは、プログラムのパフォーマンスを測定するプログラム「Shark」がいかにMac版Haloの開発に置いて役立ったか、「Halo」を開発したBungie Softwareが元々HaloをMac向けに開発していたかという内容に関して触れられている。

 ちなみに気になるWindows版「Halo」とMac版「Halo」の接続互換性だが、Windows版ではすでにリリースされているVer1.05のパッチを当てることでMac版との相互接続が可能となる。Mac版「Halo」も近日中にVer1.05のパッチがリリースされる予定となっており、Windows、Mac双方がVer1.05のパッチを導入することで接続問題は無くなるとのことだ。また、プレゼンの最後では、Apple Store GinzaとShinsaibashi限定割引セットとして、マイクロソフトのワイヤレス インテリマウス エクスプローラとMac版のセット製品を発表した。11月30日までの期間限定だが、このセットを買った場合1,000円の割引が実施される。

 会場で強く感じたのは、通常のWindows関連のイベントではなかなか感じられないMac関連イベントならではのアットホームな雰囲気だ。イベントの開催に先立って挨拶をしたマイクロソフトのパーソナルシステム事業部 事業部長の五十嵐章執行役は、普段の堅い雰囲気をがらっと変え、「どこぞの業界では新規参入を拒んでいるが、うちはAppleさんと手を結んで仲良くやっていきたい」とコメントすると、会場のお客さん達は喝采を送った。また、五十嵐氏は、この大会のためにXbox版で「Halo」を練習しようとしたら逆に3D酔いになってしまったとの裏話もポロリ、こちらも会場にウケていた。

 それを受けてアップルコンピュータのワールドディベロッパーリレーションズプロダクトマーケティング部長の服部浩氏は「Macのゲームプラットフォームとしてのスケーラビリティは思っている以上に高い」と切り出し、「うちは新規参入を大いに歓迎します」とだめ押しのコメント。これまた会場内の大喝采を浴びていた。通常Windows関連のイベントではこのような「メーカーとユーザーの距離の近さ」を感じさせるシーンはほとんど無い物だが、「応援するユーザーとそれに答えるメーカー」という構図が見られるのはMacのイベントならではの物だろう。

当日はGinzaとShinsaibashiの両店舗がiChatでリアルタイムで結ばれた。「Halo」を動かしつつビデオチャットソフトを動かすという力技、処理は相当重いのではないかと思われるが、用意されたPowerMac G5はさくさくと処理を遂行していた。さすがDual CPUが標準となっているだけの事はある

大阪電気通信大学の魚井教授。教授自身もかなりのヘビーMacユーザーであり、入学してくる生徒には全員Macを持たせているという。提示されたスライドでは、懐かしのアクションゲームから、そういえばこんなゲームもあったなというレアゲームまで、ヘビーMacユーザーの魚井教授ならではの濃いラインナップだった

挨拶を行なったマイクロソフトの五十嵐氏と風間氏。普段はキリッとしまった表情でOffice系の発表会などに顔を出す五十嵐氏だが、今回のイベントではプロ野球ネタを絡めたトークで会場のウケを誘っており、普段見られない一面を伺うことができた

先日のイベントに続き、今回もゲストとして参加のSIGUMA氏。コメントの仕方や参加した初心者プレイヤーの対応など、プレイヤーとしての貫禄がずいぶんと出てきたような印象を受けた
SIGUMA氏と魚井教授との対戦では、随時解説を加えつつ、魚井教授を手玉に取る余裕を見せつけていた
 その後、会場はSIGUMA氏によるMac版Haloの解説と魚井教授とのエキシビジョンマッチが披露された。「マウスがずいぶん手になじんできた」とコメントする魚井教授であったが、ゲームの内容を説明しつつ相手をするSIGUMA氏の前にあえなく撃沈。SIGUMA氏が貫禄を見せつけた格好となった。その後も心斎橋の参加者や銀座のスタッフを相手にSIGUMA氏の解説は続き、「常に移動しながら相手を捜す」といったFPSの基本的な部分の解説や各種武器の解説などを行なっていた。SIGUMA氏はMac版「Halo」に関して「グラフィックスの部分だけでなく、狙いの付け方や動き方など、すべてがWindows版と遜色のない完成度」とコメント、Mac版「Halo」の完成度が「とりあえずMacに移植してみました」というレベルのものでは無いことをアピールしていた。

 SIGUMA氏の解説の後はApple Store GinzaとApple Store Shinsaibashi、会場からそれぞれ2名ずつのお客さんを出しての対戦を計4回行った。Ginza側は、Halo for Windows Worldwide Championshipの日本予選会を実施したAcegamer.netの犬飼氏が飛び込みで参加したのをはじめ、Windows版のHaloで腕を磨いたユーザーが参加。一方、FPS自体触れるのがはじめてという人がいたり、Xbox版のHaloをやりこんではいたもののマウスで操作するのは初めてという人がメインだったりするShinsaibashiのメンバーは、チームメイト同士で戦ってしまうといった展開になり、一方的にやられてしまう結末に。

 しかし、そこで終わらないのが関西のメンタリティと言ったところか、淡々とプレイを進めるGinza側に対し、「あー、そこちがう!」、「そっちちゃうて!」など声を出してプレイするShinsaibashi側は大いに盛り上がり、Ginza側を完全に喰った結果となった。さすが転んでもただでは起きないというお土地柄か、Shinsaibashi側の盛り上がりに筆者も十二分に楽しませていただいた。

 WindowsでFPSを遊んでいる筆者には「MacでFPSを遊ぶってアリエナイでしょ」という偏見があったのだが、実際に遊んでみるとMacでも十分にFPSを遊べるという実感を得た。FPSでは対戦で遊んでナンボの世界なので、Windows版との相互接続が可能なMac版HaloでMacユーザーはぜひFPSに触れていただきたいところだ。

 さて、大会終了後は対戦会に参加した8人に抽選でiPod miniをはじめとした豪華賞品がプレゼントされた。ちなみにiPod miniを見事ゲットしたのはAcegamer.netの犬飼氏だった。筆者もマイクロソフトの「ワイヤレス インテリマウス エクスプローラ ナイトビジョン グリーン」をゲットさせていただいた。こちらは読者の皆様にプレゼントさせていただくので、別途応募要綱にそってぜひご応募していただきたい。

スタッフから操作方法を受けつつプレイする対戦者。Windows版で慣れていた彼は対戦開始と同時に高い位置に上り、頭上から攻撃を仕掛けていた 飛び入り参加したAcegamer.netの犬飼氏。数々のゲーム大会の運営に携わってきただけあって、その腕前はお見事

希望者同士の対戦ではSIGUMA氏が対戦のポイントを解説。初心者にさまざまなテクニックを教えつつ、それをネタに会場に「Halo」の魅力をアピールするなど、プロ顔負けの解説を行なっていた もう一つの対戦台には、マイクロソフト製のインテリマウス エクスプローラが用意されていた。やはり、実際に使ってみるとApple Mouseにくらべて数倍使いやすい。やはりMacでFPSを遊ぶならマウスは選びたいところだ

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□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/
□「Microsoft Halo Combat Evolved for Mac」のページ
http://www.microsoft.com/japan/games/Halomac/default.asp
□関連情報
【9月8日】マイクロソフト、Apple Store GinzaとShinsaibashiで
Mac版「Halo」スペシャル対戦イベント開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040908/Halo.htm
【8月2日】マイクロソフト、Mac「Halo」9月17日発売。マウスなどが当たるキャンペーンも実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040802/Halo.htm
【7月24日】マイクロソフト、「Mac Games Collection」を正式発表
第1弾は「Halo: Combat Evolved」、完全日本語版で今秋発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040724/Halomac.htm
【2003年11月13日】PCゲームレビュー「Halo: Combat Evolved」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031113/Halo.htm

(2004年9月22日)

[Reported by tyokuta@ukeru.net]


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