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テレビ東京、カプコンの「ビューティフル ジョー」テレビアニメ化 |
テレビ東京系6局ネット、AT-X
キービジュアル。監督の石井氏は「何かを背負っているとかではなく、堅苦しくないところがイイ。わかりやすいドラマを目指します」とコメント |
「ビューティフル ジョー」は2003年にカプコンから発売されたニンテンドーゲームキューブ用アクションゲーム。9月9日には「ビューティフル ジョー 新たなる希望」としてプレイステーション 2でリリースされ、12月16日には待望の続編となるGC、PS2「ビューティフル ジョー 2 ブラックフィルムの謎」が発売される予定となっている。
「ビューティフル ジョー」シリーズは、ヒーローとして“スロー”、“マックスピード”、“ズーム”といったVFXパワーを駆使し、爽快なアクションで敵をバリバリと倒していく。アメコミ調の独特のグラフィックスとスピード感溢れるアクションが全世界で注目を集め、今年3月に米国で開催された「Game Developers Choice Awards」では“Game Innovation Spotlights”を受賞している。
テレビアニメでは、ゲームにおいて重要な要素となっていた、“魅せるアクション”の追求だけでなく、キャラクタから背景デザインまで映画をモチーフにしたシーンを盛り込んでいくという。これは、作品の舞台となるのが映画の世界“ムービーランド”だからだ。映画とヒップヒップが好きな主人公の青年、ジョーはムービーランドに迷い込み、往年のスーパーヒーローであるキャプテン ブルーから“V-ウォッチ”を譲り受け、ビューティフル ジョーとなって悪の組織ジャドーに戦いを挑んでいく。
テレビ東京社屋で行なわれた制作発表会で、ゲーム開発を担当しているクローバースタジオの稲葉敦志代表取締役社長は「素直に嬉しいし、驚いている。ゲームがアニメ化されるのは初めての経験なので、どういうことになるのかと思っている」とうれしさ半分、驚き半分と言ったところ。アニメ版スタッフに望むことはと聞かれ「ゲームでは人物設定をギチギチに決めるということはないので、アニメ版ではスタッフが遊び心をもって作ってくれて、我々も楽しめるような作品にして欲しい」とコメント。
今後のゲームとアニメの融合については「具体的には決めていないが、うまく絡めていければと色々考えている」という。1作目をグレードアップした形のプレイステーション 2版の発売、そして2作目のリリースが放送時期に重なるだけでなく、今後、プレイステーション・ポータブル (PSP) 版、ニンテンドー DS版の発売が控えている。「ビューティフル ジョー」の世界観はどんどんと広がっていきそうな予感だ。
ちなみに、アニメ版独自のキャラクタも登場する。女性のキャラクタで、名前は「スプロケット」。ジャドーの手配師で作戦に応じて戦闘員を手配する。声を担当する浅野まゆみさんは「アニメオリジナルなので、どんなキャラなのかわからない。でも、自分で“こういったキャラクタだ”と決めつけずに演じていきたい。悪役でクールな一面も持っているけど、関わる相手によってガラッと性格が変わるように演じてみたい」とキャラクタをアピールした。
監督の石井タカ明氏は「ビューティフル ジョー」について、「堅くないところがイイと思う。ほかのヒーローのように、なにか背負っているというのがなくてイイ。『ヒーローになっちまったぜ』みたいな。そういったところをふまえてわかりやすい作品にしたい」と抱負を語った。
放送期間は1年間ということで、かなりの長丁場となりそうだ。ライセンシー各社による商品が発売されていくことだろうし、何より、各プラットフォームでゲームが発売されるのが期待大。“遊び心”を大切にしているクローバースタジオだけに、各プラットフォームの強みを活かした独自のゲームデザインで、プレーヤーを楽しませてくれることだろう。
□テレビ東京のホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/
□テレビ東京 アニメ公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/
□アニメ「ビューティフル ジョー」のページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/vj/
□カプコンのページ
http://www.capcom.co.jp/
□クローバースタジオのページ
http://www.cloverstudio.co.jp/
□「ビューティフル ジョー」のページ
http://www.v-joe.net/
(2004年9月6日)
[Reported by 船津稔]
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