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スクウェア・エニックス、DVD映像作品 |
上映開場に現れた制作スタッフ |
今回上映されたのは、映画祭からの招待を受けて、「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」を正式に出品するために編集した約25分間の特別編集版。ヴェネチア国際映画祭では、今年から新設したヴェネチア・デジターレ (デジタル映像部門) にちなんで、同作品を特別招待していた。
上映会場前には、開始の1時間以上前から長蛇の列ができ、開場とともに400席の客席はすぐに満席となった。上映後には、野村ディレクターが「今回は未完成ながらも、観客の皆様にはかなり期待感を持っていただけたと思います。それを裏切らないよう、その期待感を上回るような作品の完成を目指します。」と挨拶した。
5日に実施された公式記者会見には、ディレクターの野村哲也氏、COディレクターの野末武志氏、シナリオの野島一成氏、プロデューサーの橋本真司氏が出席。映画でもアニメでもない新しい形の映像作品を特別編集版として出品できた喜びや、上映についての感想、今後の本編制作に関する意気込みを語った。
また、本年度から映画祭の総ディレクターとして「デジタル映像部門」を新設したマルコ・ミュラー氏は「今回のヴェネチア国際映画祭は、今までとは違う新たな世代の映画祭にしたいと考え、“ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン”を招待しました。私がさまざまな映画を見る限り、若い20~30代の才能を発揮させた作品はまだまだ少なく、今回の映画祭においては同作品がその最先端を行っていると評価します。また、この作品に比して、欧州のCG技術は、5年くらい遅れていると言わざるを得ません。この作品を鑑賞してもらうことで、クリエイターたちも新たな映画の未来を見ることが出来たと思います」とコメントした。
なお、「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」は、2004年リリースへ向けて鋭意制作中としているが、具体的なリリース時期についてはまだ発表されていない。
本作品のディレクター野村哲也氏と映画祭総ディレクターのマルコ・ミュラー氏 | 左から、プロデューサー橋本真司氏、ディレクター野村哲也氏、COディレクター野末武志氏、シナリオ野島一成氏 |
(2004年9月6日)
[Reported by 滝沢修]
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