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「第42回アミューズメントマシンショー」
ブースレポート ~ナムコ編~
隠し玉は「ザ・バトル・オブ・ドルアーガ(仮)」、「COBRA THE ARCADE(仮)」

9月2日~4日 開催 (一般公開日は9月4日)
会場:東京ビッグサイト

入場料:700円(前売)、1,000円(当日)
小学生以下、60歳以上は無料


 AMショーのナムコブースは、ビデオゲーム、メダルゲーム、プライズとバランスよくタイトルが並べられ、非常に充実していた。事前に公開されたように、ICカードを採用した3D対戦格闘「鉄拳5」、「太鼓の達人」のキャラクタを使った5人同時プレイ可能なすごろくゲーム「メダルの達人 ドキッ! 大当たりだらけのすごろく祭り(仮称)」、そして新たに4人打ちにも対応した「龍華麻雀II+4人打ち対戦」などが登場。

 しかし、会場で初公開となったいわゆる“隠し玉”が2作用意されていた。


■ 参考出展のアクションRPG「ザ・バトル・オブ・ドルアーガ(仮)」

「ザ・バトル・オブ・ドルアーガ(仮称)」のポスター。初期試作であることもアピールされている
 まずは速報でもご紹介した「ザ・バトル・オブ・ドルアーガ(仮称)」。このタイトル、あくまで参考出展とのことで、開発度は1%とポスターに展示してあった。今回の出展目的は、「タッチパネルでアクションRPGを快適に遊べるか」というもの。筐体は同社の「ドラゴンクロニクル」シリーズでおなじみのタッチパネルを採用したものが使用されていたが、これもあくまで仮のものという。

 ジャンルからご推察の通り、ギルガメッシュとワルキューレの2人からキャラを選択し、4分間でマップ上の「邪神像」を破壊することが目的のリアルタイムアクションRPG。今バージョンでは4人協力プレイが可能となっていた。ヒットポイントとアタックポイント(AP)の2つのゲージが左下に表示され、俯瞰視点の3Dグラフィックを採用。オペレーションとしては、PCゲームのマウス使ったものを体験した方にはわかりやすいかと思われるが、行きたい方向のある地点をタッチするとそこまでキャラクタが移動する。また、自キャラをタッチし、そのまま行きたい方向へドラッグすると移動できる「ホーミング移動」、いきなり移動したい方向へ画面をなでるように指を滑らせるとその方向に移動する「スラッシュ移動」も可能となっている。後者の2つは宝箱から飛び出したアイテムを集めたり、敵の周りを移動するなどする際に使いやすかった。

 攻撃は敵をタッチするとオートで開始される。なんらかの事情で敵と離れたりすると攻撃をやめるが、そのあとは画面中央下の「アタックパネル」をタッチすれば以前ターゲットした敵を攻撃してくれる。アタックパネルを続けて押すことで連続攻撃も可能。アタックパネルのとなりにある「アーツ(必殺技)」は、使用するごとにAPを消費する。APはアイテムや「聖なる泉」で回復が可能。ギルは「ライントニングスラッシュ」が使用でき、1発で複数の敵に攻撃できた。アーツを使用するには、ターゲットする敵をタッチした後、アーツパネルをタッチすればOK。アーツの隣には「フォースパネル」があり、こちらは魔法が使えるようだ。

 ゲームをスタートさせると、キャラクタ選択の後、装備を整える「キャラバン」画面になる。装備できる武具は、「頭」、「胴体」、「右手」、「左手」など6つ。弓や大剣など両腕が必要な装備をさせると盾を持つことができなくなるなど、装備できる場所には制限があったり、装備はそれぞれポイントが設定されており、合計ポイントがキャラクタの所持ポイントを超える装備はできないようになっていた。その後、基本動作を学習できるチュートリアルを経て、協力プレイへと旅立つことになる。

 グリーンスライムやローパーなどを切り刻んでいきながら、仲間と先を争うように「邪神像」を目指すというシンプルなステージだったが、敵を倒すと一定値でレベルアップ。地形の高低で攻撃が届いたり届かなかったりするアンジュレーションも取り入れられるようだ。なぜ「邪神像」を破壊せねばならないか、というと、「邪神像」のそばにいる敵は通常よりパワーアップしているから。「邪神像」は普通にアタックを連発すれば崩れてくれた。

 実際にプレイしてみて、多少の慣れは必要なものの、直感的操作でキャラを移動できたり、敵をタッチすればオートで殴ってくれるなど、タッチパネルならではの工夫が見られ、楽しい思いをさせてもらった。惜しむらくはまだ仮住まいということもあってか、チュートリアルを含めプレイ時間が長く、AMショーの時間内ではプレイできる人数に限りがあったこと。プレイ前、後にアンケートを記入することができる。製品化するかどうかはある意味この意見が大きく鍵を握っているのかもしれないので、「ドルアーガ」に一家言ある方はぜひナムコブースに足を運んで、アンケートに参加してみよう。


■ 「タイクラ」シリーズのシステムを進化させた「COBRA THE ARCADE(仮)」

 メインスクリーンで映像出展されていたのは、もはやおなじみのアイドルプロデュースシミュレーションビデオゲーム「アイドルマスター」のほかに、同社の看板3Dガンシューティングゲーム「タイムクライシス(タイクラ)」シリーズの流れをくむ新作「COBRA THE ARCADE(仮)」が上映されていた。

ムービーシーン。キャラクタモデルのレベルの高さがインパクト大

 同作は寺沢武一氏描くところのコミックの世界を取り入れ、「タイクラ」シリーズでおなじみの敵の攻撃から隠れられるアクションペダルを使用。「コブラ」はもちろん「レディ」や宿敵「クリスタル・ボーイ」が登場し、本作オリジナルの要素として、コブラの左腕に備えられた「サイコガン」による敵をまとめてロックオンし、一網打尽にできる「サイコショット」が挙げられる。

クリスタル・ボーイに大注目のゲームシーン。ロックオンでまとめて攻撃すると、サイコガンが曲がって複数の敵を一撃で撃ちぬくわけだ

 映像ではサイコガンが体を通り抜けてしまう「クリスタル・ボーイ」のセリフなど、原作を知っている人なら思わずうなずいてしまうシチュエーションが満載。注目度は高かった。

原作ファンにも「タイクラ」ファンにも注目の新作だ


(C)BUICHI TERASAWA/A-GIRL RIGHTS.
(C)2004 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED.


■ オンラインで8人→6人プレイにシェイプアップした「ドラゴンクロニクル オンライン 天空大決戦」

利便性が向上したステーションが「オンライン」でのウリ
 ついにオンラインプレイ対応となった「ドラゴンクロニクル」の最新版がこれ。6人が1つの組となり、3人ずつ前半戦、後半戦を戦い抜くルールになり、同時対戦人数は減ったものの、全国でマッチングが行なわれることで、いわゆる「コンビ打ち」をやりにくくなった。だが、違いはこれだけではない。設営側もこの「オンライン」から少し事情が変わってくる。今まででは4台ないとゲームとして成立しなかったサテライトはALL NETに接続することさえできれば、今作は1台から運営が可能(ステーション筐体は必ず1台は必要になるが)なのだ。

 また、リライタブルの「ドラゴンカード」(以前のバージョンから引き続き使用可能)のほかに「テイマーカード」が新たに採用された。本作ではサテライトだけではなく、別にステーション筐体が用意され、プレイ前にそちらで新規に「テイマーカード」を作成し、「ドラゴンカード」を登録するという形をとる。このステーション筐体では、各種カードのデータをコインを投入することなく自由に閲覧できる。

 さらにドラゴンを鍛える「修練」も変化した。以前の修練はアクションゲーム感覚でミニゲームをプレイし、その結果でドラゴンのパラメータや技習得に変化が出たが、今作はいわゆる育成シミュレーション感覚で、ドラゴンの「疲労度」を考慮に入れながら、効果の度合いが異なる修練を選択するとすぐに修練が終わる。修練は複数のパラメータに影響がある(全てがプラスになるわけでない)ものなどが用意されており、より戦略的に育成することが必要となった。

 さて、対戦だが、マッチングが行なわれている間に、対戦相手のデータを閲覧できるようになった。魔法重視なのか打撃重視なのか、使用してきた技の傾向が円グラフで表示されるほか、ファーストアタックで魔法、打撃、祈りのどの技が一番多いかが確率とともに表示される。それだけではない。相手の技リストも見ることができる。マッチング待ちの間にこれだけの情報が提供されると、いよいよ悩ましいことになる。素直にデータを信じていいものか、裏をかいてくるのかを考えながらドキドキできるわけだ。

 ゲーム中のルールは基本的に今までと同じ。前半戦から上位3人が後半同じ組で戦い、アクアラの所持量で順位が決定する。

 プレイしてみたが、2対1の構図になると、より戦いがシビアになった、という気がする。3人しかいないので回転は良くなっているが、打撃と魔法を同時処理することはできないので、2人にうまく打ち込まれると回避は難しい。ただ、相手は同じロケーションでプレイしていることがないということになれば、息を合わせるのはなかなか難しいだろう。そういった意味でこう着状態の少ない、活発な対戦ができそうだ。

対戦画面。3人同時に戦うことになったので、ドラゴンの位置が変更になっている 対戦待ちの間に同じ組で戦うプレーヤーの情報を閲覧できる 街も健在。アイテムしだいで戦局も大きく変わる?


(C)2002 2004 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED.


■ 残すはネットワークテストか? 「鉄拳5」

 ゲーム内の仕様はほぼ固まったという「鉄拳5」。先日行なわれていたロケーションテストからさらにバージョンアップしてAMショーに登場していた。今回はライブモニターでの中継も実験的に行なっており、ライティングやエフェクトなど、グラフィック面も向上していたことははっきりわかった。

この姿は……あの人物では? 会場にも張り出されていたポスター。特設サイトへGO!
ICカードを使ったプレイを会場では試すことができなかったのが残念


(C)1994 1995 1996 1999 2001 2004 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED.

■そのほかの出展タイトル

メインスクリーンを50インチ2枚装備した大型筐体「メダルの達人 ドキッ!大当たりだらけのすごろく祭り(仮)」
 「太鼓の達人」シリーズのキャラクタが登場するメダル機「メダルの達人 ドキッ!大当たりだらけのすごろく祭り(仮)」など、メダル機の充実振りが印象的だった。

【メダルの達人 ドキッ!大当たりだらけのすごろく祭り(仮)】
これはメイン画面

(C)2004 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED.

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□アミューズメントマシンショーのホームページ
http://www.am-show.jp/
□関連情報
【7月29日】「第42回アミューズメントマシンショー」
9月2日開幕! 各社の出展情報を総まとめ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040831/amshow.htm

(2004年9月2日)

[Reported by 佐伯憲司]


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