【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ガンホー、町の夏祭りとゲームイベントのコラボレーション
「ふれあい夏まつりさかえ2004 and ラグナロクオンライン花火大会」開催

8月21日開催

会場:千葉県栄町町民Aグラウンド


会場は利根川のすぐそば。カラオケ大会や、輪踊り、花火大会など盛りだくさんの夏祭りだった
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、8月21日に千葉県栄町町民Aグラウンドにて「ふれあい夏まつりさかえ2004 and ラグナロクオンライン花火大会」を開催した。

 「ふれあい夏まつりさかえ」とは同実行委員が主催した千葉県印旛郡栄町の夏のイベント。カラオケ大会や、盆踊り、さらに花火大会も行なわれる毎年恒例のお祭りで、例年2万3,000人ほどの人出があるという。

 ガンホーがこのイベントに協賛を申し出たのは、オンラインゲームである「ラグナロクオンライン」のゲーム内で行なわれている「お祭りイベント」の雰囲気を、実際のお祭りで楽しめないか? という企画によるもの。代理店を通じていくつかの候補から都内からの距離や、イベントの規模などで候補を選別したという。実行委員の方々には町長を含めて、理解していただき、協力をしてもらった、とのことだ。

 クライマックスの「花火大会」では、このイベントのために作成し、ゲーム内のイベントともシンクロする「ポリン」型の花火が上がる。今回のイベントは、地方自治体とのコラボレーションというガンホーの「企業としてのプロジェクト」という側面もあり、ファンに向けてのゲームイベントというだけではなく、より多くの一般の人達に「ラグナロクオンライン」をアピールしていきたい、という意図があるという。

 栄町にあるJR安食駅は、東京から電車で一時間以上。さらにそこから徒歩で30分ほどで利根川の近くにある会場に行くことができる。駅への電車は一時間に2本ほど、ちょっと交通事情が良いとはいえない環境だ。

 こうしたことからガンホーは、メインターゲットは一般ユーザーとしていたところ、その予想を覆して会場には多くのラグナロクファンが詰めかけた。お祭りの開演は14:00から。ガンホーはそれに合わせて駅からの無料の送迎バスを巡回させていたのだが、最初の便から多くのファンが乗り込み、会場到着と同時に、ガンホースタッフが会場に設営した特設店「ラグナロク屋」に駆け込んできたという。栄町で仕事をしているタクシーの運転手が、筆者に「このお祭りに、他のところから電車に乗ってこんなに人がやってくるなんて今までなかったよ」と語るほどに、非常に多くのファンが会場に訪れたようだ。

 ラグナロ娘が会場で配っていたポリンのお面を、地元の小さな子供達が楽しげにかぶる姿なども見られ、町の人達にもゲームをアピール。ゲームイベントと地方のお祭りのコラボレーションという非常に独特の雰囲気を生み出していた。

 ラグナロク屋は非常に盛況で、ファンがひっきりなしに列を作り、グッズを買い求めていた。カードゲームプレイコーナーにも多くのファンが集まり、熱戦を繰り広げていた。ガンホースタッフ達はその対応に忙しく、うれしい悲鳴を上げていたという。ガンホーテクニカルサービス部ゼネラルマネージャー堀誠一氏が汗をかきながら焼いた「焼きそば」300食は、17:00には完売してしまった。ファンの熱気も相まって、栄町の人々にもゲームの人気を充分アピールできたようだ。

 夜に行なわれた「輪踊り」ではラグナロ娘達が大活躍。この日のために作られた「ポリン音頭」をステージの上からレクチャー。踊りはゲームに登場するモンスターがモチーフになっており、「ムナックってモンスターがいるんですけど……」、「ルナティックっていうモンスターは兎で、兎の耳みたいに手をぴょんぴょんと……」といったゲーム用語が混じる説明はユニークだった。会場の人達も非常に協力的で、2番まであるちょっと複雑な踊りを一生懸命覚えていた。

 音楽がはじまると、老若男女たくさんの人達が、お手本のラグナロ娘達をみながら踊っていた。踊りの輪の中にはガンホースタッフも、ゲームのファンも参加。非常に楽しげな雰囲気だった。

ポリン花火。単発なので少々地味だがキャラクタの輪郭を見事に再現している
 夜も更け、いよいよクライマックスの花火大会。このイベントを目的に来る町の人も多かったようで、時間が近づくごとにどんどん人が増え、開始時間の20:30には黒山の人だかりに。花火の演目は集中的に打ち上げる「スターマイン」が中心。夜空を覆う美しい火に会場からは歓声が上がっていた。

 花火大会のラストをしめるのはガンホー提供の「ラグナロクオンライン花火大会」。今までのスターマイン以上に派手で力の入った花火の連発には会場からも驚きの声があがっていた。さらに、スターマインの合間に、ぽつんと上がる花火が。ぽんと開いたその姿は、触覚まで再現した、赤と緑の「ポリン」、「ポポリン」の花火。きちんと形まで再現できる技術的にも素晴らしい花火だったが、ちょっと地味だったかもしれない。しめくくりのスターマインはまさにラストを飾るのにふさわしい豪華さで、会場からは興奮した様子の拍手が聞こえた。

 地方のお祭りとコラボレーションというガンホーの試みは、非常にユニークなものだったといえる。今後の予定は未定とのことだが、今後の展開に期待したい。

模擬店「ラグナロク屋」。300食用意した焼きそばは夜を待たずに完売。盛況だった
ラグナロ娘のレクチャーによる、「ポリン音頭」。子供から大人まで、町の人、スタッフ、ファンが輪になって踊っていた
浴衣姿で盆踊りを踊る森下社長。その手前にいるのはプロデューサーの広瀬氏 会場では浴衣姿のコンパニオンがグッズを配布 屋台も多く出て、非常に楽しげな夏祭りだった
クライマックスの花火大会には会場中から歓声が

□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
□「ラグナロクオンライン」のページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□「ふれあい夏まつりさかえ2004 and ラグナロクオンライン花火大会」のページ
http://www.ragnarokonline.jp/news/event/fire2004/
□関連情報
【8月10日】ガンホー、「ラグナロクオンライン花火大会」に先駆け
「ポリン音頭」の振り付けと「ポリン花火」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040810/ragna.htm
【8月6日】ガンホー、「ラグナロクオンライン花火大会」
「ポリン音頭」などのステージ内容や出店情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040806/ragna.htm
【7月2日】ガンホー、「ふれあい夏まつりさかえ2004」にて
「ラグナロクオンライン花火大会」を実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040702/ro.htm
【6月29日】ガンホー森下社長、Gravity 金会長特別インタビュー
「ラグスタ」はメーカー主催のオフ会兼特大お祭りイベント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040629/ragint.htm

(2004年8月23日)

[Reported by 勝田哲也]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.