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「テレビゲームとデジタル科学展」明日より開催
テレビゲームの歴史から最新技術までが一堂に集結

7月17日より 開催

会場:国立科学博物館

入館料:一般・大学生 1,300円(団体は1,100円)
    小、中、高校生 600円(団体は400円)


 国立科学博物館と株式会社東京放送(TBS)、株式会社読売広告社は、テレビゲームに関する展覧会「テレビゲームとデジタル科学展」を7月17日から10月11日まで開催する。これに合わせて、16日にプレス向けの内覧会が行なわれた。

 国立科学博物館入り口ホールで行なわれた開会式には、小野晋也文部科学副大臣や、松本純総務大臣政務官などの後援の官庁、また後援各社から多数の来賓が招かれ、盛大に開会が宣言された。式での挨拶の中では、「ゲームなどのコンテンツ産業を、日本が世界に誇れる一大産業にしていきたい」という力強い声も聞かれた。

 開会式の後、場所を新館へと移して内覧会が行なわれた。展示内容は大きく8つのゾーンに分けられており、コンピュータの誕生からゲームが作られ、テレビゲームが生まれて発展していく様子が順に見られるよう配置されている。

 まずゾーン1では、コンピュータゲームを論じる前段階として、コンピュータ誕生の歴史についての展示が行なわれている。世界最古のプログラム内蔵電子計算機「ENIAC」の一部など、テレビゲームの歴史を知るための下準備としては過剰ともいえる展示内容となっている。

 次のゾーン2は、コンピュータゲームの黎明期とも言うべき内容。世界初のテレビゲームと言われる「Tennis for Two」をはじめ、「Spacewar!」(レプリカ展示)、「BROWN BOX」、「Computer Space」、「PONG」など、ゲームの歴史を論じるには欠かせない貴重な展示物が並んでいる。中には「Tennis for Two」など、実際に動作しているものも見られた。

【ゾーン2】
「Tennis for Two」 「BROWN BOX」 「Computer Space」
「Computer Space」の画面(ビデオ映像) 「PONG」。プロトタイプから家庭用まで、さまざまなバージョンが展示されている

 ゾーン3は、雰囲気が一転。「テレビゲームはどうやって動いているの?」といった疑問をわかりやすく説明してくれるコーナーや、プレイステーション 2本体の内部構造の解説、また「グランツーリスモ」でリアリティを追求するための取り組みなどについての展示が行なわれている。ゲームがどのようにして作られ、動作しているのかを、ハード・ソフトの両面から見てもらおうという取り組みだ。

【ゾーン3】
コンピュータゲームの動作原理をシンプルに解説 PS2を分解。普段見るゲーム機も分解するとその凄さが伝わってくる 「グランツーリスモ」が作られる過程も紹介されている

 ゾーン4からゾーン5にかけては、再びテレビゲームの歴史へ。主に日本で作られたテレビゲームについて、その歴史順に多数の展示が行なわれている。まずは「スペースインベーダー」や「パックマン」などの'70~'80年代のアーケードゲーム機から始まり、続いて「ファミコン」が発売される前の'70年代から始まる和製家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機がずらりと並んでいる。

 本当に全てのゲーム機が展示されているのではないか? と思わせるほどの数で、長年のゲームファンにとっては懐かしさが感じられるものはもちろん、「こんなゲーム機があったのか!」と驚かされるものまである。当時インベーダーゲームを遊び倒したという古参ゲーマーや、子供の頃にファミコンで遊んだという「ファミコン世代」にはたまらない内容といえるだろう。

【ゾーン4~5】
ずらりと並んだレトロゲームの筐体 日本のアーケードゲームといえば「インベーダーゲーム」 世界的なヒット作品となった「パックマン」
ひとつずつ解説していると本が1冊出来上がってしまいそうなほどの展示数。会場ではきちんと説明書きがされているので、詳しくは実際に足を運んで見ていただきたい

 番号を飛ばしてゾーン8へ。こちらでは協賛各社のブースが設けられている。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、PS2用「EyeToy」が試遊できるブースを開設。バンダイブースでは、7月29日に発売予定のPS2用「デジモンバトルクロニクル」の試遊台を出展。NTT東日本は「Disney BB on フレッツ」としてブースを設け、Windows用「トゥーンタウンオンライン」をプレイアブル出展している。

【ゾーン8】
バンダイは「デジモンバトルクロニクル」の試遊台を出展 NTT東日本ブースでは「トゥーンタウンオンライン」を試遊できる 「EyeToy」がずらりと並んだSCEJブース。もちろん試遊可能

ゲームにアートを取り入れた「ピン・ポン・プラス」。水面で卓球をしているイメージで、時折、魚が泳いだりもする
 未来のゲーム像を模索するゾーン6では、水面の映像が映し出された卓球台で実際に卓球をすると、ピンポン玉が落ちた点から波紋が広がるという「ピン・ポン・プラス」や、「ワイヤレスリフレクター」と呼ばれるプレートを使って、多数のプレーヤーが同時にピンポンを行なう「シネマトリックス」などが出展されている。

 さらに「ユビキタス・ゲーミング」と名づけられたシステムでは、会場の全フロアを使ったゲームが楽しめる。天井に数百個設置された赤外線センサーにより、ゲーム参加者が手渡された「ストーン」が反応する。このゲームには、バンダイの「デジタルモンスター」のキャラクタが使われており、記憶をなくしたデジモンを助けるというストーリーが展開される。

 会場を歩くと、場所に応じてモンスターがさまざまな反応を見せたり、クイズを出題したりする。傾きセンサーを内蔵したストーンを使ってクイズに答えると得点がたまっていき、そのスコアに応じてモンスターを成長させられる。技術的には難しい話も出てくるが、遊び方は実にシンプルで、かつ非常に新鮮に感じられる内容だ。参加には1人1回200円が必要となるが、ぜひとも試していただきたい。

【ユビキタス・ゲーミング】
画面に表示される模様が書かれている場所に移動する ○×クイズが出題された。ストーンを傾けて○×を選択。このあたりのテクノロジーも面白い 正解すると得点が入り、モンスターが成長していく
ここでストーンを返却すると…… 画面には成長したモンスターが。得点によって姿が変わるという 参加者には「デジタルモンスター」のホログラムカードをプレゼント

 最後にゾーン7では、テレビゲームが社会に与える影響について考えられている。視力低下や社会への適応力低下といった問題を取り上げるとともに、リハビリへの利用など、ゲームを有効に活用するための研究なども紹介されている。

 このほか会場には、イベントの特別名誉博士に任命されたピポサルが登場。内覧会会場では、プレイステーション 2ブースにいるのかと思いきや、「Computer Space」を紹介するように立っていたり(説明をしてはくれないが)、さらに他のピポサルと展示を見て楽しんでいる(?)など、行く先々に登場していた。

【ピポサル】
特別名誉博士のピポサルが登場! 展示内容を紹介している……らしい 横を見ると、展示品を見て騒いでいるピポサルたちを発見。1匹ではないところがピポサルらしい 会場ではピポサルグッズも販売されている

 これほど多数の歴史的テレビゲームに触れられる機会というのは、日本国内ではもちろん、世界的にもそう多くはない。さらに「ユビキタス・ゲーミング」など、ほかでは体験できないような最新のゲームにも触れることができる。20代以上のゲームファンを対象とした展示内容ではあるが、子供でも楽しめるような仕掛けも満載で、それほど堅苦しい雰囲気はない。ゲームファンならば誰でも十分に楽しめるだろう。

□国立科学博物館のホームページ
http://www.kahaku.go.jp/
□「テレビゲームとデジタル科学展」のページ
http://www.kahaku.go.jp/game/index.html
□関連情報
【7月5日】SCEJ、「テレビゲームとデジタル科学展」に協賛
ピポサルが特別名誉博士として登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040705/scej.htm
【5月24日】ゲームの歴史や仕組みがわかる展覧会
「テレビゲームとデジタル科学展」が国立科学博物館で開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040524/tvgame.htm

(2004年7月16日)

[Reported by 石田賀津男]

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