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SEGA-AM2、ネットとカードで広がるアクションRPG
AC「Quest of D」を今夏に稼動

今夏 稼動

価格:未定

プレイデータが記録されるICカード
 株式会社SEGA-AM2は、アーケード用ネットワーク対応カードアクションRPG「Quest of D」を今夏、稼動開始する。プレイ料金は未定。

 「Quest of D」は、全国のプレーヤー達がFTTH対応のネットワークを通じてひとつの世界で冒険を楽しむアクションRPGである。本作は同社の人気タイトル「バーチャーファイター4」でおなじみとなったICカードとネット連動のシステムを採用。さらに、操作面でも新たな工夫が施されており、アナログレバーとボタンのほかにタッチパネルを採用している。これにより、装備の切り替えや探索などを“直感的”に行なえるという。

 また、デッキリーダーとカードベンダーを搭載しているので、カードゲームの要素も含んでいる。カードを使用することによりゲームの奥深さを出すだけでなく、カードを集める楽しさをも味わうことができる。

 ネットゲームであるために、「アクション性は低いのでは?」と心配してしまうユーザーも多いと思うが、アーケードクラスのアクション性を提供しているとのこと。職業ごとに用意されたアクションを利用した、協力プレイも用意されている。

【STORY】

筐体図
 ……アルスター王国に代々伝わる禁断の魔道書“D”。

 世界を滅ぼすとまで言われた力を秘めた、その魔道書が何者かよって盗まれた。
女王メギンは、騎士団長フィンに命じてすぐに追っ手を出したが略奪者の放ったモンスターたちに阻まれ、取り逃がしてしまう。その事件から一カ月後……各地にモンスターが現れ、ダンジョンを拠点に王国進攻を始めたのである。

 騎士団長のフィンは急いで軍隊をまとめ、魔道書“D”の奪回を試みたが全ては失敗し、騎士団は壊滅状態へと追い込まれてしまった。魔道書“D”を盗んだ者は何者なのか? そして、その真の目的は?

 世界が崩壊する前に魔道書“D”を奪回するか、あるいは燃やしてしまわなければならない。騎士団を失ったフィンは階級にとらわれず勇敢な冒険者たちを募り、魔道書“D”の奪回にわずかな希望をつなごうとしていた。果たして冒険者たちの中から世界を救う英雄は現れるのだろうか。




 本作をプレイするにあたり、欠かすことのできないアイテム(カード)は大きく分けると2種類が存在する。1つはダンジョン内で入手できる「eアイテム」、もう1つは1ゲームが終了するごとに得ることのできる「Dフォースカード」だ。

○ 「eアイテム」

 ダンジョン内に落ちているアイテムで、入手後すぐに使用できる。ダンジョンから脱出し無事に生還することで、入手したアイテムを持ち帰ることができるが、仮にダンジョンから生還できなかった場合、ダンジョン内で得たeアイテムはもちろん、ダンジョン内に持ち込んだeアイテムも全て失うことになる。

 eアイテムは、消失しやすいアイテムであるが、状況を一転させるような強力な効果を持つものが多い。さらに、強化することもも可能。eアイテムはICカード内に64個まで保存できる。

○ 「Dフォースカード」

 1ゲームを終えることで1枚入手できるDフォースカードは、アイテムカード、モンスターカード、スキルカードの3種類が存在する。このカードを数枚使って構成したものをデッキと呼び、ゲームをプレイするためにはまずデッキを作ることから始まる。デッキの上限枚数は7枚となっているが、キャラクタの階級によって上限枚数は変化する。プレーヤーのレベルが高ければ上限枚数も増えるわけだ。同じカードを複数持ち込むこともできるが、上限枚数を越えてしまうと他のカードと自動的に入れ替わってしまうので注意が必要となる。

 また、Dフォースカードには使用回数制限付きのものも存在する。これは1ゲーム中の使用回数制限となっているので、次回プレイする場合は使用回数制限にリセットがかかり、新たに使用することができる。

【アイテムカード】
武器、防具、道具、巻物などが存在するアイテムカード。道具や巻物などは使用回数制限がついているが、1ゲームで使い切ったとしても次のプレイでは使用制限回数はMAX状態となっている。武器と防具は装備することができるアイテム。eカードと異なり強化することはできないが、弱体化することもない。また、帰還できなくてもアイテムは失われることはない


【モンスターカード】
モンスターを召還し、戦わせることができる。召還できるモンスターは強力であればあるほど、召還する際に必要なエナジーを消費することとなる。モンスターカードには、フォースレベルと呼ばれる階級が存在し、フォースレベルが最大で10を越えないように考えなければならない。例えば、フォースレベル3のモンスターカードは3枚までしか持てないが、フォースレベル1のモンスターカードであれば10枚持つことができる。もちろん、フォースレベルの異なるモンスターカードを組み合わせることも可能


【スキルカード】
特殊な能力を開放するためのカード。戦士ならば攻撃方法を変化させたり、魔法使いであれば効果の違った魔法を唱えられるようになる。スキルカードは各職業ごとに用意されているが、一部のカードに限っては全職業で使えるタイプも存在する。同名で「I」、「II」、「III」とシリーズになっているものは、全てが揃うことでより強力になる



 ゲームモードは、ひとりで冒険をする「シナリオモード」と他店舗のプレーヤーと協力して冒険を進める「協力モード」の2種類が用意されている。

 シナリオモードは、シナリオに沿って遊ぶ1Pプレイ専用のモード。プレイ開始となる序盤では、冒険の基礎を学ぶことができる。なお、このモードで入手したeアイテムは協力モードでも使用できるので、まずはこのモードで基本的な操作を学習しながらキャラクタを育成させてみるといいだろう。

 協力モードは、他店舗のプレーヤーと自動的にパーティを組んでダンジョンを探索するモード。シナリオモードよりも多くの強敵が登場する。また、固定メッセージではあるが、用意されたメッセージを使うことで他のプレーヤーとコミュニケーションをとることもできる(ゲーム中のキャラクタがメッセージ内容を音声で伝えてくれる)。

 キャラクタの職業は、武器攻撃を変化させるスキルを数多く持っている武器のエキスパート「戦士」、強力な魔法スキルを持っている攻撃魔法のエキスパート「魔法使い」、回復と防御のスキルに長けている補助魔法のエキスパート「僧侶」の3タイプ。各職業には得意、不得意があるので職業に合わせたスタイルで冒険を行なう必要が出てくるだろう。  職業があるならば、当然であるが攻撃方法も武器主体とする戦士と、プレーヤーの気力を表す“エナジー”を使い強力な魔法で攻撃を仕掛ける魔法使い、補助魔法を使う僧侶の2つのグループに分類できる。

 武器による攻撃は、Aボタンを押すことで行なう。Aボタンを連打することで「連続攻撃」、Aボタン+Gボタンの同時入力で「強攻撃」、走り中にAボタンを押す「ダッシュ攻撃」、3ボタンを同時に押しエナジーを消費して自分の周りを攻撃する「全方位攻撃」の4タイプがある。また、武器攻撃には「斬り」、「突き」、「たたき」という3つの属性が存在する。モンスターによっては「斬り」ではまともにダメージを与えられないが、「突き」では大ダメージを与えられることもある。モンスターの属性を見極めるのがダンジョン生還の攻略になるといえるだろう。

【武器】
【弓】 【杖】 【槍】
【短剣】 【片手剣】 【片手斧】
【両手剣】 【両手斧】 【棍棒】



 本作は携帯電話等の端末を使い、いつでもどこでも自分のキャラクタ状態を確認できる「Quest of D」のネットワークサービス「D.NET」が先行オープンされている。このシステムは「バーチャーファイター4」で使用された「VF.NET」と似たものだと考えていい。

 用意されているコンテンツは、「D.NET」専用のミニRPG「ダンジョン倶楽部」、「ダンジョン倶楽部」で入手したアイテムを「Quest of D」へ転送させたり、情報を確認できる「アイテム倉庫」、「D.NET」に登録したカード情報を観覧できる(4枚まで登録可)「カード情報」、「D.NET」に登録したユーザー情報を観覧、変更できる「MYデータ」など。また、現在検討されている新しいものもあるという。正式稼動までもう少しかかるようだが、今後も注目していきたいタイトルだ。

(C) SEGA-AM2/SEGA, 2004

□SEGA-AM2のホームページ
http://www.sega-am2.co.jp/
□「Quest of D」のページ
http://www.sega-am2.co.jp/d.net/
□関連情報
【6月8日】SEGA-AM2、AC「Quest of D」用携帯サービス 「D.NET」先行オープン。ミニRPGがプレイ可能
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040608/qod.htm
【5月21日】セガ、「プライベートショー2004“SPRING”」開催 「Quest of D」、「VF4 Final Tuned」がプレイアブル出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040521/segap.htm

(2004年6月28日)

[Reported by 志賀康紀]


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