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ガイアックス、台湾産MMORPG「M2 ~神甲演義~」の発表会を開催
フレッツユーザー限定のクローズドβテストを本日より開始

6月16日開催

会場:青学会館アイビーホール

 株式会社ガイアックスは、本日都内で、台湾InterServが開発したMMORPG「M2 ~神甲演義~(えむつーしんこうえんぎ)」の日本展開に関する記者発表会を開催した。会場にはガイアックスのスタッフのほか、開発元のInterServ、そしてクローズドβサービスの全ファシリティを担当する東西NTTの関係者も多数出席し、βサービス開始を祝した。

発表会の様子。来場者は報道関係者より、ISPやNTTの関係者のほうが目立った
台湾らしくシャンパンで乾杯。左から順にガイアックス上田祐司氏、InterServ曹約文氏、NTT東日本國井昭男氏、「M2 ~神甲演義~」プロデューサー藤堂和幸氏
「M2 ~神甲演義~」のゲーム画面。シームレスなズームイン・アウト操作が可能。左下のオレンジの物体が神甲兵(ロボット)だ
 「M2 ~神甲演義~」は、台湾の大手ゲームメーカーのひとつInterServが、開発運営を手がけるMMORPG。ゲーム開発において、台湾はいまだ発展途上の段階にあるが、圧倒的なゲーム輸入国という状況下で、同社は既存のライセンスビジネスではなく、自社でゲーム開発を行ない、今回の「M2 ~神甲演義~」(台湾名:神甲奇兵)を皮切りに、徐々に実績を挙げつつある。

 言うまでもなく、台湾産MMORPGが日本で本格展開するのは今回が初めてのケース。ガイアックス代表取締役社長上田祐司氏は、挨拶の中で、今回の提携について、半年間のリサーチを行ない、「M2 ~神甲演義~」が台湾で5本の指に入るゲームであり、InterServがオンラインゲームのノウハウを備えていることなどから契約締結に至ったと説明。

 選定理由については、すでに正式サービスを開始している台湾での実績に加え、コミュニティ機能が充実していることを挙げた。同社はもともと、国内のインターネットコミュニティサイトの運営受託を本業にしている会社で、自社のコミュニティ運営ノウハウを多少なりとも活かせるタイトルという独自の観点から契約に至ったという非常に珍しいケースだ。

 ちなみに同社のいう、「同作の豊富なコミュニティ機能」とは、2,000パターンもの豊富なアバター(キャラクタ)、吹き出し、感情アイコン、エモーションなどによる簡易なコミュニティ機能、パーティー編成機能、レベル差で指導者、初心者を認定し、コミュニティを作りやすくするサーチ機能のことを指している。客観的に判定して、豊富と言うよりは、過不足なく備えているというレベルだが、同作は初心者層をターゲットにしており、その意味ではユーザーフレンドリーな仕様といっても差し支えないだろう。

 「M2 ~神甲演義~」は、中国最古の小説「山海経」をモチーフに、中国春秋戦国時代を舞台に繰り広げられるファンタジーMMORPG。タイトルからも予想できるように、同作の最大の特徴は、そうした手堅い設定を吹き飛ばすほどの存在感を示す巨大ロボットが登場するところだ。基本的なスタンスとしては、古代中国を彷彿とさせる濃厚なストーリーを堪能する本格派のMMORPGではなく、韓国伝来の可愛らしく憎めないキャラクタたちが画面内を所狭しと駆け回るお気軽お気楽系のライトなMMORPGとなっている。

 プレーヤーは、自分の分身であるアバターを作成し、25種類用意されている職業のいずれかに就き、さらにロボットも定期的にパーツのグレードアップを図っていく必要がある。つまり、キャラクタとロボットの両方を成長させていく必要があるというわけで、同作プロデューサー藤堂和幸氏の言を借りれば、「一粒で二度おいしいMMORPG」となる。

 今後の展開については、6月16日14時より、フレッツ網限定のクローズドβサービスをスタートした。東西NTTが展開しているBフレッツ、フレッツADSL、フレッツISDNの利用者が対象で、3月末時点の数字で590万人に接続権が与えられる。もちろん、本日以降にフレッツに入会したユーザーもサービス対象となる。これは8月30日まで実施され、それ以降はサーバー設備をNTTからガイアックスに移設してオープンβサービスへと移行する予定となっている。

 ゲームのバージョンについては、現在台湾で運営されている最新版よりダウングレードしたものを採用。これは職業やクエスト、エリア等に制限が儲けられており、オープンβサービスや正式サービスに移るにつれて、これら制限を徐々に取り払っていくということだ。

 正式サービス開始期日については未定としているが、料金については、1,500円前後という国内の相場に対して競争力のあるリーズナブルな設定を考えているということだ。8月末まではフレッツユーザー限定となるが、対象者はぜひ一度参加してみてはいかがだろうか。

戦闘シーン。キャラクタとロボットとで、スタイルの異なる2種類の戦闘が楽しめる。派手なパーティクルエフェクトと可愛らしいモンスター。人気のツボはきっちり押さえているといった印象だ

同作でもっとも魅力的な要素のひとつが自分の家を持てるところ。全プレーヤーは、空いている土地を購入することで、自分の家を持つことができる。画面を見る限りでは内装はなんでもありといった感じ。「ウルティマオンライン」よりむしろ「どうぶつの森」のテイストに近い印象だ

(C) 2004 GaiaX Co.,Ltd. All rights Reserved
(C) 2002-2004 InterServ International Inc.All right reserved.
※画面は開発中のものです

□ガイアックスのホームページ
http://www.gaiax.co.jp/
□「M2 ~神甲演義~」のページ
http://www.m2online.jp/

(2004年6月16日)

[Reported by 中村聖司]


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